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他人に何を言われたところで

どうしてもこれが欲しい。
なんとしてでもこれを成し遂げたい。
そんなふうに何かを強く求める事が減ってきたように思う。

多趣味の友人がいる。
いろんなものに興味を持って、しかもどれも深くまで追求するタイプなので金が掛かって仕方がない。

そんな彼と久しぶりに会った。
金がない金がないと言いながらも
「今〇〇欲しいんすよねー」
「ちょっと値段張るけど、今度〇〇買おうと思ってるんです」
あれこれと楽しげに話す彼を見てるとこちらまで楽しい気分になる。

彼は確かにお金をたくさん使うけれど、その分人の2倍3倍働くし稼ぎも多い。
欲の多さや深さは決して悪いことでは無いと彼を見てると思う。

今の自分はどうだろう。
余計なストレスを溜めたり無理をしない分楽と言えば楽なんだけれど、どうしても変化に乏しい平穏な生活にはなってしまう。
他人から見ると面白味の少ない生活に映るかも知れない(実際言われた)
でもだからと言ってそれが不満かと言えばそうではない。

平坦な道にも小さな変化はあるもので。
藪に隠れた横道や、季節ごとに咲く花の色。
それに気づけた喜びを、前より深く味わえるようにはなっている。

それは
多くよりひとつを楽しめるようになったからだろう。
求めるものは無理に探さなくても自分の中に生まれてくる。
今ある時間の中で何かが見つかればそれで良い。

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