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【ちゅーがく理科パフォーマンス課題】カモノハシから動物の分類を学ぶ授業案

みなさんこんばんは😊
noteが使えてるのか、使えていないのかはさておきー笑
少しでも先生方に貢献できるよう授業案を作りまくることを続けていこうと思います。
やっと5作目ですね。
読んでいただいてる方ありがとうございます!

今日のテーマは動物の特徴と分類の単元で、パフォーマンス課題を考えてみたいと思います😊

その課題のテーマはこいつ!カモノハシです。
カモノハシについて調べると、

カモノハシの特徴についてみていきましょう。
カモノハシは、体長40~60㎝程度、体重1~3kg程度の小さな動物です。
基本的にオスのほうがメスよりも大きく、オスの最大は63cm、メスの最大は55cmです。
全身が柔らかい体毛で覆われており、毛色は背面が茶褐色、腹面が白色です。
水の中にも入るため、背面の毛には撥水性があり腹面の毛には保湿性があります。
また、足には水かきがついており、お尻には平たい尻尾がついています。
さて、カモノハシは毒を保有しています。
そして、毒を持つのはオスのみです。
カモノハシはオス、メスともに後足に蹴爪を持って産まれてきますが、オスの蹴爪は鋭く発達しておりそこから毒が分泌されます。
毒の成分は“ディフェンシン”というタンパク質で、これはカモノハシの免疫によって作り出されます。
カモノハシの毒による人間の死亡例はありませんが、犬のような小動物を殺すほどの効力はあります。
人間も死ぬほどではないにしても、もし毒爪で刺されたらモルヒネが効かないほどの強い痛みが数日間、ひどい場合には数カ月続きます。
つまり、大きな動物に対しても身動きできないくらい弱めるほどの毒性であると言えるでしょう。
毒は繁殖期になると大量に生産されるため、他の生物より優位に立つために毒を利用するようになったのではと考えられています。
なお、メスの蹴爪は発達せず、1歳前に未発達のまま脱落します。

カモノハシの生態や特徴、毒性について。日本でも見れるの??より引用

とされています。可愛い姿の割になかなか怖い生物なんですね😂

このカモノハシですが、卵を産んで仲間をふやす、「卵生」の生物です。
が!!!
人間と同じ哺乳類に分類されるのです。
なぜか??
こんなところを授業にしてみたいと思います。


①【導入】カモノハシはヒトの仲間??

先生:「カモノハシって知ってますか?」
(写真などを提示して)
生徒:「ポケモンのコダックのモデルやん。」

先生:「そうそう。カモノハシは、カモのクチバシに似ていることからその名がついたみたいですよ」
先生:「このカモノハシですが、どんな動物の仲間に見えますか?」
生徒:「アヒルとか?」「ビーバーとか?」
「この生き物水に住んでるの?」
先生:「実は、私たちヒトの仲間なんですよ」
生徒:「んん!?あ、分かった!●●類ってこと?」
先生:「よく知っていますね。私たちは●●類という仲間に生物学上分類されます。では、今日からの課題を伝えますね」

ルーブリックを提示します。

先生:「今日から3時間、自由に課題に挑戦しましょう。カモノハシが何類に分類されるのか、そしてなぜヒトと同じ仲間と言えるのか、さらに同じようにヒトから遠い生き物のようで実は同じ仲間である生き物を1つまとめていってほしいです。」

②個別最適な学びで自由に調査活動&制作活動

自由は本当に自由で。
1人でタブレットを使って調査活動をしてもいいし、
複数人でグループを作ってもいい。
教科書を使ってもいい。
何なら、先生のとなりに机を持ってきてがっつりサポートしてもらってもいい。
ルーブリックを見て、自分の目標の点数を決めて、自分の課題に取り組む。
これを個別最適な学びと言い、そして、「指導の個別化」「学習の個性化」と呼びます。
指導の個別化は、先生が教えること、友人同士で学びあうこと、ICTを使うこと、好きな方法を使えばいいという意味。
学習の個性化は、自分で好きなことに取り組むこと。
今回で言うと、好きな動物を1つ徹底的に調べてそのプレゼンを作ることです。

どうですか?
自由に教室を動き回る子供たちに抵抗ありですか??
もちろん危ないことはしたらダメですし、中学生らしい落ち着きも欲しいです。
でも一番大切なことは、子供が主体的に学べる環境を用意することです。
ちょっと先生方が挑戦する勇気を持たないといけませんね。
考え方をアップデートしないと😊

③3時間後、それぞれが答えを出す+プレゼン

先生の勝手な予想では、
「カモノハシは哺乳類に分類される」は全員自力でたどり着く。
「カモノハシは、親が母乳を飲ませて子を育てることがヒトと同じであるから哺乳類に分類される」もほとんどが理解できる。
「カモノハシは卵を産んでなかまを殖やすことから、卵生であり、ここがヒトとは異なる、爬虫類や鳥類の特徴をもつ変わった生き物」
「くちばしがあるから鳥類と哺乳類の間の生物である」など、生物の進化について考えだしてくる生徒もいるだろう。

どんな方向に進んでも構いません。
この授業は動物の単元の一番初めの授業で予定しているから👍
もし思うようにいかなくても、後からの授業で十分補足可能。
挑戦してみることが大切ですね。

そして、ヒトとは姿形は違うけど、哺乳類の仲間を子供たちはきっと見つけてくるはずです。どれも正解。
「ヒトと同じように体毛がある」
「胎生で仲間を殖やす」
どんな理由でも、」哺乳類の特徴を持つ生物がたくさん集まれば、その分学びも深くなることが予想されますね。

さて、今回こんな感じのパフォーマンス課題を提案してみました。
勝手に動物の分類方法が身についちゃう、そんな授業になれば嬉しいなぁ。

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