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カメラ好き?それって・・・

写真界隈にいると最新機種が出ると、やたら機材の話をしてくる方がいます。Z8のアレがうんたらかんたら〜、EOS R6mark2の云々〜、はい。
ということで、あなたが好きなのはカメラ(機材)ですか?という話

機材マウントはある

僕は普段から、初代のSONY αシリーズを愛用している。なぜならば持ち運びが楽で、必要十分な性能があるからだ。発売から10年ほど経つが未だに不具合もなく使えている。

仕事の現場でもほとんどの場合これらの機種で、十分役割を果たしてくれている。
仕事仲間からは「おっ今日も初代っすね〜」みたない感じで揶揄われることもあるが、もはやそれが僕のキャラみたいになってきているので、それはそれでよい。そんな感じで世代遅れフォトグラファーとして日々やっているわけだ。

実はこれ、ある種のアンチテーゼ的な意味合いもある。
最新機種を使う仲間や、クライアントに対し、写真は機材ではないという事を伝えたいのだ。

話が横道に逸れたが、今回のテーマであるあなたが好きなのはカメラ(機材)ですか?というのは、この話に帰着するのである。

スペックを追う種族

世の中には機材スペック中とも言える、最新機種を使っていないと気が済まない族という種族が存在する。
彼らにとってはそれがステータスであり、最新機種を使うことが被写体やクライアントへの礼儀だとまで言う人もいる。

ふむ。礼、ですか。
そういう意味では、僕なんかは無礼な人種になるのだろう。

だが、フォトグラファーとしてのキャリアの中で、これまで「君は無礼な人だな」と言われたことは一度もない。中には「高いカメラで撮ると違いますね〜」みたいな事を言われることもしばしばだ。

いや、これ中古だと10万円しないです。すみません。

なんてことも、割とよくある話。
これらの経験から私が思うのは、機材スペックを追い求めるのは所詮自己満であり、カメラが好きなだけなんだろうな〜ということである。
(もちろん、機材がそういった人の全てではないが)

僕が好きなもの

僕は撮る事と、そこで生まれるコミュニケーションが好きだ。

カメラを手にしたことがある人ならば共感していただけるかもしれないが、カメラが手元に無い暮らしを考えると怖くならないだろうか?
まるで自分の身体の一部が無くなってしまったような、そんな感覚だ。
それほど自分にとってカメラは大切なものであり、自分と世界を繋ぐ媒体でありアイデンティティなのだ。

とどのつまり、僕はカメラが好きだ。
しかし、それは機材として好きということではなく、コレによって繋がれる世界が好きなのだ。それは、人であり物でもある。
この辺り、私が表現の核としている(今のところ)ものについては、またいずれまとめたいと思う。

まとめ

機材が好きだったり、被写体が好きだったり、一口にカメラ好きといってもその先にある「目的」は人それぞれだろう。
それぞれに優劣がある訳ではない。

ただ僕が、自らの周囲にいる人たちに聞いてみたいのは「あなたは何のためにカメラを手にしているんですか?」ということである。
これに自信を持って答えてくれる人とは、好き友人になれる気がする。

なんて事をいっていると、何だかめんどくさい奴がいるな〜と思われそうなので、今日はこのくらいにしておこうと思う。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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