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皐月賞(GⅠ) 回顧

 1着 ▲ ジャスティンミラノ
 2着 △ コスモキュランダ
 3着 消 ジャンタルマンタル
 4着 △ アーバンシック
 5着 ◯ シンエンペラー
 6着 ◎ レガレイラ

13着 △ ビザンチンドリーム
17着 △ メイショウタバル

まずは、ゲートインした全人馬が無事にゴール板を通過し、大切な人のもとへ帰ることができたことに心からの拍手を。
同時に、ゲートイン直前に出走を回避したダノンデサイルと横山典弘Jの勇気ある判断にも。

さて、同条件の8R野島崎特別(2勝クラス)のタイムが1:58.2だった時点で、ポジションが取れない後方待機組は絶望的だと悟った皐月賞。

コースレコードを0.7秒も短縮して勝ったのは、共同通信杯の勝ち馬ジャスティンミラノ
ゲートを出て馬なりで外目の5番手をキープ。
ゴール板を通過後、坂井瑠星Jが戸崎圭太Jにお祝いの言葉と『一番いいトコでしたね』という声がジョッキーカメラの音声に残っていたが、無理なくあのポジションが取れたのが大きな勝因のひとつ。
2着とはクビ差も、完勝といっていい内容。
1週前追い切りまで藤岡康太Jが乗っていた本馬。
友道調教師が『最後は馬名じゃなく康太!康太!と叫んでいました』とのこと。
人目を憚ることなく涙を流していた姿に思わずもらい泣き…。
藤岡康太Jにも心からの『おめでとう』を。
何かアクシデントがない限り、この馬が今年のダービー馬。
本番までどうか無事に。

2着は弥生賞の勝ち馬コスモキュランダ
長くいい脚が使えるこの馬の特性を活かした“マジックマン”モレイラの好騎乗。
力は出し切った。

3着は朝日杯FSの勝ち馬ジャンタルマンタル
やや折り合いに苦労しつつも終始3番手を追走。
共同通信杯で完敗したジャスティンミラノを意識してか、4コーナーでは早くも先頭に立つが、抜け出す際のギアチェンジの早さはさすがGⅠ馬。
一瞬勝ったかと思われたが、あと100mが遠かった。
やはり適鞍はマイルか?
こちらも力は出し切った。

アーバンシックはスタートで出負け。
折り合いを欠きつつ後方集団で待機。
上がり34.1の脚を使うも豪脚一閃とまではいかず4着が精一杯。
直線でフラつくシーンもあり、もう少し馬体に身が入って欲しいところ。
本格化はまだ先か?

5着はシンエンペラー
ジョッキーカメラを確認すると、ゲートが開いてからしばらくの間『チッチッチッチッ』と坂井瑠星Jの舌鼓の音が聞こえ、ポジションを取りに行ったことが分かる。
レース後の『やりたい競馬はできた。力は出し切れた』というコメント通りの印象。
やはりG Iを獲るにはあとワンパンチ足りない。
いっそのこと欧州を転戦するのはどうだろう?

6着はレガレイラ
ゲートの一歩目が遅れ、両サイドから挟まれるような形になったためポジションを諦めると、後方3番手のインに閉じ込められて試合終了。
馬格がある方ではないので、そのあたりも影響した様子。
最後の直線では上がり最速33.9の末脚を披露するも時すでに遅し。
もし鞍上がルメールJのままだったらどんな騎乗をしていただろうか?
あと、木村哲也調教師の『調教が間違っていた。返し馬も悪かった』という言葉の真意を聞きたい。
※サンデーレーシングと方針が合わなかったという噂が…。
次走はオークスでステレンボッシュとの対決を見てみたい。

7着はエコロヴァルツ
レガレイラ同様ポジションが取れずに最後方を追走し、直線のみの競馬。
最速タイとなる上がり33.9の末脚で存在感は示した。
レガレイラとほぼ同じレース内容で、オッズ差が10倍以上というのが興味深い。
今後もあまり人気を背負うことはなさそうなので、ローカルの新潟あたりで狙ってみたい。

13着はビザンチンドリーム
スタートの出遅れは想定内も、4コーナーでサンライズアースが大きく外にヨレた影響でバランスを崩したのは想定外。
あれがなければ勝てずとも掲示板まではあったかも知れない。
ほとんど競馬になっていないので、仕切り直してダービーで見てみたい。

逃げてコースレコードのお膳立てをしたメイショウタバルはしんがり負け。
中途半端なレースだけはして欲しくないと思っていたが、1000m通過タイム57.5はさすがにやり過ぎ。
発送除外馬が出たことでゲート入りを待たされてしまい、テンションが上がってしまったとのこと。
浜中俊Jと藤岡康太Jは一番仲が良かったこともあり、少し冷静さを欠いてしまっていたのかも知れない。
鞍上は坂井瑠星Jや武豊Jあたりが手が合いそうだが…。

2024年回収率:56.7%
      的中率:14.3%

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