『ターニングポイントの陣 』

いつもどおり学校に行って
睡魔と戦いながら授業を受けて
放課後になり部活をしていました

グランドのトラックを陸上部が走って
端の方のベースのところに野球部
テニスコートにテニス部
たまにバレー部とバスケ部がいる
そしてサッカー部

いつもどおり運動部パラダイスのグランドで
練習をしていました。

練習も終盤になり
そろそろミニゲームして終わろうか!
とみんなで準備をしていたところ

なぜかサッカー部の方に向かってくる
強面のイカついオジサンがΣ(°д°ノ)ノ

明らかに先生ではない!!!

誰だ誰だ!?と思いながら
近づいてくる強面さんをよーーーく見てみると

.
.
.

oh My Father .

.
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父やないかい。

え?でもなんで?
今日参観日ちゃうやん。
しかも授業終わっとるやん。

僕「なんでお⋯」

父「大変や!!おじいちゃんが軽トラから落ちて病院運ばれた!!
お母さんとかみんな市内の病院行ってお父さんもこれから行くから、お前は叔母さん達のところ行って待っててくれ!!」
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ん?
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まず父がいきなり学校におる時点で
ほへ?🤪ってなってるのに
そんな剛速球受け取れるはずがなかった

いや、グローブ貫通する。

頭の中の整理がつくわけがなく
部活を途中で抜け、言われるがまま
父の車に乗り叔母達の元へ向かうことに。

車で向かう道中、詳細を聴くと
母方のおじいちゃんが農作業中に軽トラから落ちて
意識はあるが、カラダが動かなくなり
ドクターヘリで和歌山市内の大きな病院に運ばれたらしく
一緒に農作業をしていた祖母と母と叔母夫婦は先に市内の病院に行っているそうで

父は僕のことを叔母(母は4姉妹)に預けてから
向かうとのことで、僕は学校があるから待っていて欲しいとのことだった

叔母の家には当時小学生と幼稚園のいとこもいたので、そちらも学業の関係でお留守番だから今日はそこにお泊まり

やはり最初は理解できなかったけど
時間とともに意味を理解し
不安と心配で胸も頭もパンパンに

翌日、学校には行きましたが
心ここに在らずのまま過ごし
叔母の家に帰宅後

僕「おじいちゃんどうだったん!?」

頚椎損傷による下半身不随。

幸い命に別状はなく意識もある

カラダは動けなくなってしまったが
生きててくれてるだけで本当に良かった。

父と母が帰ってきて
しばらくしてから
祖父と面会ができるとのことで
僕も一緒に市内の病院まで会いに

いつも優しい大好きな祖父

いつもと違うのはカラダが動かない。
頚椎の手術だったこともあり呼吸用に喉にチューブも通していました。

毎日、農作業をバリバリにこなし
超アクティブだった祖父

あまりにも衝撃的すぎる現実に
僕は何を言うこともできず
何も感じることができず
ただ少し震えていた記憶があります。

それでも ただひとつだけ
想い続けていたこと

「生きててくれて本当に良かった」

続く〜


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