『ラスボス爆誕』

この時から『生きること』について
よく考えるようになりました。

実は僕が拒食症を発症してから
間もなく伯父の白血球も判明していました。

日頃
普通だと思って『元気』に生活しているけど
決してそれは『普通』ではなかったんだな

『普通』だけど『特別』なこと

また、この時ちょうど姉夫婦に子どもが誕生

僕からしたら姪っ子になる赤ちゃん

小さな命の新たな誕生に
心が救われたこと
感動したことを
ずっと覚えています

ありがとう
(今ではすっかり尻に敷かれてるおじさん🙋‍♂️)

今でも赤ちゃんを見ると
こんなに小さいのに一生懸命生きている
毎日全力で生きている姿に
めちゃくちゃ感動します

まさに『生』と『死』を意識するような
出来事が立て続けに起こっていたのです。

そんなことも考えながら~

体調もメンタルもまだまだボロボロの状態での
退院。せっかく増えた体重も色んなダメージでまたすぐにガリガリに。
先生もまた入院する?って案を出してくれていたけど絶対に戻りたくなかったので
自宅療養と通院で何とか通してもらいました

経過を観察しながら

少し体調が良くなり
いざ!久しぶりに学校へ!!

友達に会えるのも、学校に行くのも楽しみだったはずなのに、当日になるとものすごい不安が襲ってきたのです。

久しぶりに登校すると
みんな温かく迎えてくれて本当に嬉しかったのをこれもまたよく覚えています。

ですが、やはり長期間休んでいたこともあり
人間関係やクラスの雰囲気が変わっていたり
仲が良かった子も新たに仲良しの子がいて

みんな温かく迎えてくれているのに
何だか自分の居場所が分からない
どこにいればいいんだろう?

自分はここにいていいのか?
邪魔なんじゃないだろうか?
みんな本島は気をつかって話しかけてくれているんじゃないだろうか?

とだんだん思うようになり

学校に行きづらくなって
気づけば引きこもりになっていました。

みんなのことはめちゃくちゃ好きなのに
好きだからこそ気を使ってほしくない
迷惑をかけたくない
っていう自分の勝手な思い込みです。

引きこもって家にいれば

両親に迷惑をかけている
みんなと同じことができていない
自分のせいで両親は大変なんじゃ?

最終的には

人間としても、みんなみたいに生活できない
性別も訳も分からない
人に迷惑ばかりかけてる
自分は存在していて良いのか?

と思い詰めるまでに。

家の中で暴れたりする発作まで出るようになっていました。

恐らく鬱病のような状態になっていたのだろうと思います。

しかもこの頃父親の職場で部署異動があり
クレーム対応のような部署に配属された父

仕事でもストレス溜まりまくりなのに
家に帰ってきたら荒れ狂ってる僕
父もメンタルが相当きていたと思います。
それでも優しく接してくれる父に変わりはなかったです。

暗い表情が多くなった父に
情緒も体調も不安定な我が子

そんな中で何食わぬ顔で平常心を保ち
いつも通り振舞ってくれていた母

当時1番しんどかったのは母だったはずなのに
本当に母親って強すぎる存在だと今も昔も頭が上がりません。

両親の偉大さと大きな愛には
本当に感謝してもしきれないです

大人になるとさらに強く痛感します

そんな葛藤の日々が続く中
たくさんの人に出会い、学び
家族、友達、先生に支えられ

ようやく

『このままではいけない‼️』
『変わらなければ‼️』

と一念発起

それと同時におそらくこの時に
僕のインナーチャイルドが形成されます。

周りの人に支えられ
その計り知れない有り難さを痛感し

益々家族や友達のことが
かけがえのない大切な存在になり

僕はこの人達に対して何ができるのだろう
何をすれば恩返しできるのだろう

このシンプルな考えを
難しく解釈し始めるのです。

周りの人達が好きすぎるからこそ

今まで迷惑をかけた分を取り返さなきゃ!

迷惑をかけたやつに楽しむ価値はない

サボってきた分、休まず動け!

自分には価値がないから
関わってくれる人が価値のある存在だと思ってくれるようにならなきゃ!

迷惑をかけたやつに幸せになる権利なんてない!

楽をするな!
苦しまないと楽しんではいけない!

と思い込んでしまうように。

性別の違和感から始まり
大切な人がいなくなってしまったこと
あまりにも長くなりすぎるので書ききれては
いないのですが、その他にも様々なことがあり

恐怖、不安 、寂しさ、苦しさ、罪悪感、焦り

色で例えると
ドス黒い暗黒のような記憶

辛すぎて 苦しすぎて 思い出さないように
ずっと蓋をしていた

この記憶を拗らせてしまっていたから

気づけるはずなのに
気づけてていなかった僕の中の僕

それが今
ようやく見つけることができたんです


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