郵便配達人は詩人に助けを募る
もう、2ヵ月以上、足を運んでないカフェ店があります。
そのカフェ店へは1年以上前から通い始めました。落ち着いた雰囲気と空間、時間帯にもよるのか比較的空いていて、私にとって過ごしやすい場所でした。
店内のBGMは、軽快なジャズが主に流れています。
お気に入りの場所、席はやっぱりどこにでもあるみたいで、そしてその席は、繰り返されるように既に埋まっていたり。だからと言ってその近くに座ったら、" 心地よいから "離れていくでしょ?
読者してる人、仕事なのかパソコンを使ってる人、ヘッドフォンを付けスマホを使ってる人、子供連れでテイクアウトしていく家族……。
モール内にあるお店まで、少し長い通路があり、歩き終えると、待ち構えてるかのようにお店の玄関に至ります。
新商品が定期的に出たりするのですが、私はいつものカフェイン・レスで。新しいものに挑戦するのが得意じゃないんだろう……。一度は試してみても良いかもね。
私が行ってたのは夕方から夜。
仕事のグチや整理の為、日記帳に書いたり、気分転換のため。
オーダーが提供されるカウンター前には青いランプがあり、そこで待つよう言われるけど、私は、通路沿いという事もあるのか、そわそわして席を探しに離れてしまう。
そんなことはどうでもいい!!
そのお店の、ある店員さんが好きなのです。
" だってしょうがないじゃないか! "
ナチュラルに笑顔を漂わせる店員さん。
少し、空気を含んだ柔らかい、それでも良く通る声は、ウォークマンに入ってる、私の大好きなアーティストの歌と同じ位聞きたくなる。
夏、暑い頃、デ・カフェに
" 氷を入れましょうか!? "
と言われお願いした。
ホットのデ・カフェは、氷が加えられ、やがて常温に限りなく近いアイスコーヒーとなってやってきた。
" いつでもおっしゃってください! "
少し、起伏のある所を感じさせる時も
あるけど、そこが気になったのかも。
スマートな人が多いから。
いよいよ仕事について、進退の大詰めを迎える辺り、私は追い詰められて、つい、その店員さんに冷たい、失礼な態度を取ってしまった。甘えたかったのだろう。それから今日に至ってる。
困った配達人は、詩人に助けを募ることにした。わがままにもなる。
高名な詩人は、素敵な詩がすらすら頭に浮かんできたり、アナログ・レコードをかけながら踊ってたりもする、とにかく凄い人らしい。
配達人は、彼女への謝罪と、好意を伝える為、詩人に詩を綴って欲しいと頼んでみる。それも彼女が振り向いてくれるような、完璧な、あたかも自分が作ったかのような。
雨だ。雪の季節は終わったらしい。
" チキンラーメン伸びてますよ!? "
その人からそんな声をかけられたいな。
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