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お気に入りの作業用BGM(ゲーム音楽編)【23年9月1日の駄文】

 作業中のBGMについて。
 以前も同じことを書いたが、無音よりも音がある状態のほうが集中できることに気付き、今現在はいろいろと「作業中のベストBGM」を探している状態だ。

 これまでは主に環境音、特に雨音を流すと作業に集中できるのでそればかり聞いていた。
 あとはジャズとかボサノバとか。落ち着いた気分で目の前の仕事に集中できるので、これはこれで良かった。
 しかし同じものばかり聞いていても飽きてくるし、モチベーションもあまり上がらない。もっとこう、気分が上がるものは何かないか……と思ってYouTubeを徘徊していたら、いいものを見つけた。

 それはゲーム音楽。
 思えば私は幼いころからゲームばかりやってきたので、こうした音楽は聴き慣れている。
 それに昔懐かしの名作ゲームの音楽なんかもあったりして、テンションを上げるのにはぴったりだ。

 というわけで今回は、私が特に好きな「作業に適したゲーム音楽」をいろいろと挙げてみたいと思う。
 ただし私は1980年代前半生まれのオッサンなので、選ぶのも古いゲームが多くなってしまうことは留意しておいてほしい。  

1:『アンリミテッド:サガ』より 『バトルテーマI』

 個人的に、今までのRPGのバトル音楽でベストがこれ。

 『アンリミテッド:サガ』はPS2用タイトルで、これまでの『魔界塔士Sa・Ga』『ロマンシング サ・ガ』『サガフロンティア』とはまた違った新しいシステムを取り入れた意欲作だった。
 ただ斬新すぎて受け入れられなかった感がある。安売りされていたので買った記憶があるが、まあ……そういうことなんだろう。個人的には戦闘中のリール目押しさえなければ全然遊べるんだけど。

 PS2購入と同時に当ソフトを手に入れた私は、過去作とのシステムの違いに戸惑いながら最初の戦闘に突入。
 そしてこの音楽を聴いて度肝を抜かれた。思わずコマンド選択の手を止めて聴き入ってしまったぐらいだ。
 サガシリーズにふさわしい民族的な曲調。それにピアノやドラムの音が乗っかり壮大な感じに仕上がっている。
 作曲は浜渦正志さん。ほかにも『ファイナルファンタジー』シリーズや『大乱闘スマッシュブラザーズ』の曲も手掛けられているようだ。 

 午前中、やる気の起こらない事務仕事のときに流すと非常にはかどる。 
 小説の執筆もしているので、戦いのシーンなどでこれを流しながら書いてもいいかもしれない。
 また、これを聞きながら部屋の掃除をしたりすると無駄に壮大な感じで黙々と作業に当たれる。
 1曲自体2分程度と短いのでループ再生推奨。

2:『アーシャのアトリエ』より 『誘いの花~春』

(公式の配信動画が見当たらなかったので埋め込みはしません)

 アトリエシリーズはPSフリープレイで無料提供されていた『トトリのアトリエ』からやり始め、『ライザのアトリエ2』までは遊んでいるが、その中でも特にオススメなのが、『アーシャ』『エスカ&ロジー』『シャリ―』の3部作、いわゆる黄昏シリーズだ。

 アトリエシリーズは壮大なストーリーをあえて避けている傾向があって、そのため主人公の目的は単なる人助けとか、周辺の諸問題を解決するというものが多い。ただ最終的には世界を滅ぼしかねない強大な敵と戦ったりはするが……。

 その中でも『アーシャのアトリエ』の主人公、アーシャ・アルトゥールには「突然消えた妹を捜す」という明確な目的が最初からある。
 そうしたことを含めても、いわゆる「主人公感」がアトリエシリーズの中で一番高いと個人的には思う。
 黄昏シリーズの世界観も好きだ。再生と崩壊を繰り返す世界の中で、至るところに崩れかけた遺跡があり、またそれを覆うように植物が生い茂っている。

 BGMもそれに合わせたように落ち着いた、どこか寂しさを漂わせるような曲調が多いが、この『誘いの花~春』はそんな寂寥の中にも、再生そして再会への希望を抱かせるような、前向きに胸躍る曲になっている。

 作曲者は柳川和樹さん。ガストのサウンドチームに所属していたが、現在はフリー活動をされているようだ。
 個人的に、ガストのサウンドチームのレベルは相当高いと思う。どの作品にしても印象に残る音楽がとても多い。
 特に戦闘時の音楽は秀逸。『アーシャのアトリエ』の中では『Salamander』がお気に入りだ。

3:『パンツァードラグーン』より 『飛翔』

(公式の配信動画が見当たらなかったので埋め込みはしません)

 セガサターンで発売されたタイトル。
 ……知ってますか?セガサターン。
 ドリームキャストとまとめて負けハードみたいな扱いをされているのが正直不憫だ。面白いタイトルも多かったんだけどなあ。

 私はサターンを『バーチャファイター リミックス』同梱版で購入した。
 その次ぐらいに買ったのが『パンツァードラグーン』だった。
 スーパーファミコンやメガドライブしか持っていなかった自分にとっては初の次世代機。
 タイトル画面の音楽だけでも十分圧倒されたが、スタートボタンを押し、ドラゴンの羽ばたく姿が現れてからちょっと間を置いて流れ出したこの『飛翔』を聴いて、いたく感動した覚えがある。

 作曲者は東祥高さん(故人)。
 シンセサイザー音楽の第一人者として知られ、ユニットを組んでの活動もされていたようだ。
 その原曲をオーケストラバージョンにしたのが林知行さんという方。オリジナルサウンドトラックには原曲のシンセサイザーバージョンもある。

 この曲の特徴はタイトルのとおり、圧倒的な飛翔感。
 ドラゴンに乗って大空へ旅立ち、強大な敵に立ち向かう青年。その孤高さ、ドラゴンとの絆、大自然と機械文明がないまぜになった世界、そうした要素がこの1曲には詰まっている。
 飛行機に乗っているときなんかに聴くのも合っているかもしれない。それと船旅とかにも。

 『パンツァードラグーン』1作目はリメイクが出ているけど、『ツヴァイ』も名作だしリメイクしてほしいなあ。できれば『アゼル』も。
 そういえば『オルタ』を最近XBOXで買ったけどまだやってなかったな。積みゲーばかり増えて困ったもんだ。

4:まとめ

 以上、オススメの3曲をお伝えした。
 掘り返せばいくらでもお気に入りの曲は出てくるんだけども、今のところ記憶にある中で良い曲を挙げてみた次第だ。でも個人的ベスト10には入ってくる曲ばかりだと思う。
 これらの曲が気に入ったなら、ぜひサントラなんかでタイトル全体の曲を聴いてみることを勧める。

 特にアトリエシリーズは、ゲーム自体をクリアすると特典として作曲者コメント付きのサントラや、声優さんのコメントまでついてくるものもある。ゲーム自体もとても面白いので併せてオススメだ。

 しかしこうしてお気に入り曲を並べてみると、私は民族音楽が好きなのかなあという気がしてくる。
 あと遺跡や廃墟が好きなのかも。なんだか新しい自分を見つけた気分だ。

 いや激しい曲調も好きなんだけど。
 実際、ゲーム音楽でベストを挙げろと言われたら、真っ先に『R‐TYPE2』の『Counter Attack』が頭に浮かぶし。
 でもあれは作業BGMに向かないな。バイドをぶちのめすとき専用の曲だ。

 お気に入りの作業用BGMを探す行為自体が楽しいので、もっと掘ってみようと思う。
 まあこれに時間を割かれると本末転倒なので、控えめにだけども。

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