「つねにネガティブだよね！」パートナーが真顔でつぶやいた。
二十年近く一緒にいて、言われたのは最近のことだ。
原因は理解している。今までは夜の五時間くらいしか一緒にいなかった、それが24時間ほとんど同じ家の中にいるのだから、相手の癖が以前よりも鼻につくのだ。それに日常のちょっとしたストレスを吐き出す場所がないからだと思う。2人しかいないのだから、相手に向かってしまうのはしょうがないことではある。
具体的に話すと、ワタクシの彼のつくる料理に対してのリアクションがそう感じさせるみたい。
「ぜんぜんこれで大丈夫！」美味しいから大丈夫ってニュアンスで言ってるつもりだけど、受け取る側からしたら「このくらいでイイカー」的な意味にとれるらしい。
その時の相手の精神状態にもよると思う。
でも、露骨に嫌な顔を見せる時がある。
「あ、僕は平気だよ。他の人は傷つくと思うけど」と必ず変なフォローを入れてくるし。
「ごめん、、、」あやまってみるけれど、直ぐにまた言ってしまうから同じことが繰り返えされてしまう。
そう、ネガティブのスパイラル！
まどマギのほむらちゃんのように、永久に繰り返えされてしまいそうなの。
いっそ、ほむらちゃんのように闇落ちして開き直る方法もあると思う。
もうこの年齢になると、人格矯正も中々できる気もしないしね。
「とりあえず何でも否定するよね！」追い打ちをかけるように、彼は真っ直ぐな目でにこちらを見て言う。
「確かに、何事も否定から入るかも」心の中でつぶやく自分がいる。
「そうじゃなくてー」が、口癖の一つだ。
否定しておいて相手と同じことを言う。オタクによくいるよね？
たぶん、自分の言葉で伝えたいだけなのだと思う。
それでも、相手が不快に思うなら矯正しなくてはならない。
最初はがまんできても、原発のゴミのように少しずつ溜まっていって最後はどうしようもない！みたいになるのは避けたいところ。放出できる海も見当たらないし、例え海に流しても周りが迷惑するだけだと思う。
そういう訳で、ワタクシの他人に対してネガティブで否定的な性格を直す、いや、多少でも世間様に融合できるように「人の魅力を掘り下げる」ーって、ことを2024年はやろうと考えてみた。
気になる有名人を一方的に褒めて見たいと思う。
これは、ワタクシの想いなので異論は認めません！

「川口春奈様」

ハッキリ言って、レコ大の司会を見るまではノーマークでした。
いやー素晴らしかった！何が素晴らしいってー
画面からやる気の無い感じがビシバシと伝わってくるの。
歌手たちに対して興味がない感じがホントにいい味を出していた。
本人は眼が良くないのだろうか？話した後の横を向く眼に感情は消えている。そして、正しく口角をあげた口元も感情が全く感じられない。
「早く終わんないかなー」そんな風に思っているのかも？と勝手にコッチの想像を搔き立てられる。
気になってＸを見たら、「川口春奈やる気ない」「興味ないだろう」「具合悪そう」など大方いい意味で愛のあるのポストのオンパレードだった。
そう、退屈なレコ大が川口春奈様の存在で楽しめるものになっていた。
お色直しで途中局アナに変わった時など、Ｘ上では「川口春奈帰った？」が何十もポストされていた。
ワタクシたちも、本気で面倒くさくなって帰ったのだと信じていた。
ーって、誰を？

そんなこんなで、わざとらしいリアクションを取らない川口春奈様に目が離せないレコ大になりました。
もう何年もレコ大を見ていなかったし、その日、朝の四時に熱海に着いたワタシタチを寝落ちさせなかった、川口様の魅力は大変素晴らしいと感じられます。最後まで笑いながら見れたもの！

たぶん、本人はそんな気はなくて～普通の対応をしているだけだと思うけど。
テレビ画面だとアイドルグループのメンバーに見られるように、かなりわざとらしいリアクションをとってこそ見る側には普通に伝わるものだよね。
川口春奈のサバサバとしたリアクションは新鮮だったのかもしれない。
ほとんど媚びてない、サッパリし過ぎた性格はマジで面白かった！
ーって、これ褒めてるよね？

続く～