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ペットフードは、雑貨なのか、食品なのか。

ある日、いつもお世話になっている
木村海産さんの女性から一本の電話があった。

「山下さん、ペットお好きでしたよね!
うちで作っているペットフード見にきませんか?」

「えっ見に行きたいです!!」
ペット愛と、取材魂に火がついた僕は、二つ返事で行くことにした。

後日、女性のもとを訪れると

木村海産のオフィスにある、
立派な会議室に通してもらった。

「ペットフード事業を始めてどれぐらいなんですか?」

「15年弱になりますね
今となっては売り上げも増えてきましたが、
ここまで色んな壁があったんですよ。
最大の壁としてあったのが
ペットフードは基本常温なので、
しらすを常温で販売しないといけないことでした」

「えっ常温で提供することなんてできるんですか!?」
と思わず、大きな声が出てしまった。
しらすは消費期限が短い食材だと知っていたからだ。

「実現はかなり大変でした。
こういうときって大体、防腐剤を入れるか、
商品の塩分を高くすることで腐りにくくするんですけど、
ペットの健康を考えて、
無添加で塩分を抑えた商品にすることにしたので
より一層難しかったですね」

塩分を摂りすぎると、
ペットの腎臓や心臓の負担になってしまうもんな。

「じゃあ、どうやって??」

「加圧加熱殺菌の技術を使って、実現させました。
ただ、ここでも問題があって、
加熱しすぎるとしらすが変色してしまうんです。
やっぱりしらすは白いものが
よしとされています。

しらすが黄色くならないように温度や時間を調節して
「白くて腐らないしらす」を実現させたのが
今の商品たちなんです。」

「健康面でも、見た目も、腐らないことも、もちろん味も

一切妥協せずに完成させたんですね!」

「じゃあちょっと時間もあるんで、
実際にペットフードを作っている工場を見学しにいますか?」

「ぜひ、お願いします!」

工場に入りまず気がついたことが、
人用のしらすとペットフードのしらすを作る場所を
分けているところだ。
「お客様の中には、
この2つが同じところで作られていることに対して
不快感を感じる人もいるので、分けています」

徹底しているなぁ、、、

しらすの他にも
鱈やにぼし、カニカマなど他の魚を使った
ペットフードもたくさん!

「ペットフードは雑貨にくくられているので
人が食べるものより規制が緩く、品質が高くないものが多いです。
でも近年、ペットにも人間と同じ品質のものを
食べさせたいと考える飼い主さんも増えてきました。
だからペットフードも
人用の食品を作るときと同じ品質で作っていますよ」

確かに、人間の僕から見てもどれも美味しそう。

今回の取材を通して、
木村海産さんは
じゃこの可能性を信じて、
色んなチャレンジをしている、
その1つがペットフード事業なんだな
と感じました。

早速、実家にいる猫のために
爆買いして帰ろうと思います!


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