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円の世界と球の世界

以前、「反対側の世界」にて、「六芒星と太極図」や、「円の世界と球の世界」、「返本還源へんぽんげんげん」についてお話ししますと、宣言したので、今日は、そのお話をしていきたいと思います。


六芒星と太極図

六芒星というモノは、誰でも見たことはあると思います。
昨今、話題になっているイスラエルの国旗にもある、こちらの絵柄です。

正三角形が二つ絡み合って、一つの星を描いています。

ダビデの星とも言われますが、ウィキペディアによりますと、正確なダビデの星は、周りに円があるモノを指すそうです。
日本では、籠目紋とも言いますね。

この文様には諸説ありまして、日猶同祖論(にちゆどうそろん)としても、昨今youtubeなどでも、盛んに取り沙汰されていますね。
つまり、日本人の祖先とユダヤ人の祖先は、同一であるというお話です。
ご興味がある方は、調べてみてくださいね。


では、陰陽思想にある太極図も見てみましょう。こちらも皆さん見たことがあると思います。こちらの図です。

魚の絵にも見えることから、陰陽魚太極図とも言われます。
白い魚と黒い魚が組み付いて、円を成しています。

個人的に好きなデザインです。
香港や中国の映画などでも、よく出てくる有名な図ですね。
もともとは、「天地自然之図」とも称されていた図です。

これらの図は、詳細は違えど、ほぼ同じことを意味しています。
正と負、白と黒、プラスとマイナス、両極そろって、和を成しています

つまりこれらは、以前お話しした、「に変える方法」の世界を、端的に図形にしたものともいえるのです。

円の世界を突き詰めると球になる

以前お話ししたとおり、突き詰めれば⭕か❌の二つになるのですが、物事はそう単純ではありません。

たとえば、あなたが生きる意味とは?という質問に、人によって千差万別の答えとその反対の答えがあります。
それらを無限に組み合わせていくと、どのよう形にデザイン(集約)されるのかをずっと考えていました。

そしてついにたどり着いた答えが、「球になる」です。
こんな感じのイメージ図を用意しました。

Aの反対は−Aという具合に並べていくとこのようになります。
この図は、10度ずつずらした場合ですが、
実際の世界は、もっと細かい角度(人によるパターン)の違いがあります。


x軸、y軸だけではなく、z軸も入れて角度を変えた場合、無限のAと−Aの集合体が、あたかも球のようになることに気がつきました。

無限の集合体なのですが、実は、丸く収まっていて、スタートも終わりもない状態になっていくことに気がついたのです。

返本還源

返本還源へんぽんげんげん」は、以前少しご紹介しました、十牛図の第九番目に登場する図です。
九番目以外を説明し出すと長くなるので、ご興味がある方は、調べてみてくださいね。

結論を簡単に言いますと、いろいろ修行したけど、結局元の位置に戻ってきましたということです。

では、少し引用しますので、ご覧ください。

十牛図 第九図 返本還源
頌 廓庵師遠禅師

頌】
本に返り源に還つて已に功を費す、争(いか)でか如(し)らん直下(ぢきげ)に盲聾(まうろう)の若くならんには。
庵中には庵前の物を見ず、水は自ら茫茫(ばうゝゝ)花は自ら紅(くれなゐ)なり。

【口語意訳】
結局、本来のスタートの位置に戻って来ました。
それに気がつくのに、いろいろと大変な時間を労しました。
どうしたら、目も見えず、耳も聞こえない人のように、ありのままを受け入れられるようになれるのだろうか、ということが重要だったのです。
家の中から、門前にある物を見ようとはしません 。
門前に見に行っても、何もなかったのです。
ただ、水は自らとうとうと流れ、花は自ら赤く咲いているだけなのです。

【解説】
問題は庵中の人(主観)が何故、庵前の物(客観)が見えないかということである。
それは庵前の物が無いからである。
主観ばかりで客観はないからと云いたいが、実はその主観もないのが事実である。
水はさらさらと流れ、花は真赤に咲いている。これも客観ばかりで主観は無いと云いたいところであろうが、実はその客観も無いのが事実である。
水は只さらさらと流れ、花は只咲いている。
只這是であって、すべてはあるがまんまのありつぶれである。この自他の無い事実の世界は、水は自ら茫々、花は自ら紅とどこまでも続いていくだけである。

随分昔にWEB上からとってあったものに加筆しました。現在は出典元が見当たりませんでした。

悟りの境地を求めて、旅に出たものの、結局、何もありませんでした。
球の世界と同じで、またもとに戻ってくるのが「返本還源へんぽんげんげん」なのです。

今日も今日とて
またまた、長くなってきたのでこの辺で終わりにします。
「六芒星と太極図」も、「円の世界と球の世界」もすべては、廻り廻って、もとに戻ってる来るようになっています。

私は、宇宙の形もきっと球なのではないかなと思っているのですが、どうでしょうかねぇ?

次回は、入鄽垂手にってんすいしゅの世界についてお話ししたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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