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なぜ統失?第2部「閉鎖病棟入院編」⑮保護室は怖い。

前回の続き

入院期間が1ヶ月を超えた頃から簡単なコミュニュケーションのリハビリのような物に参加されられます。

週一回、以下のような事をします。

職員と患者さん数人で簡単な言葉遊びの様なゲーム。

塗り絵や簡単な算数、漢字の書き取り。

30分くらい、ラジオ体操からの柔軟体操。

閉鎖病棟のロビーで行います。

症状の軽い人は、別室でOTという物に参加されられる様です。

僕はアカシジアが酷かったので、あまり参加出来ませんでした。

体操は何度か参加させられました。


体操の時に起こった印象深い話をします。

職員が体操が始まるので患者さんを集めていると、
例の放浪の画家さんが急にテンションが上がったのか、

西城秀樹のYMCAを急に振り付け込みで歌い出しました。

すると、男性の職員が二人駆けつけてきて、
放浪の画家さんを羽交締めにし、
保護室という所へ連れさってしまいました。

放浪の画家さんは、

「ちょっと、なんでぇ?なんがダメなん?」

と、言いながらつれてかれてしまいました。

僕にも何が悪かったのかさっぱり分かりません。


僕は保護室には一度も入った事がないので、
聞いた話なんですけど、

保護室とは鉄格子の一人部屋で、
中にはトイレとベットしかなく、

ご飯も鉄格子の隙間から段ボールに乗せられて差し込まれるそうです。

一度だけ、ナースルームに入った時に、
監視カメラのモニタで保護室の中の様子が伺えました。

患者さんが、
動物園の檻の中の動物のようにぐるぐると歩き回っていました。


ここでは、みんな保護室に入れられることを恐れています。

放浪の画家さんは、
今回の件で一週間くらい保護室で過ごしたみたいです。


次回へ続く








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