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なぜ統失 第6部 「長期入院編@3回目」⑩開放病棟に移っても医療保護だと!?

前回の続き。

入院して3ヶ月が経過した頃、
3度目の退院支援委員会が開かれました。

前回と同じくまず初めに、

担当の看護師さんが、

入院生活に何も問題は無かったと一言で説明してくれました。

ほとんどベッドの上で本を読んで過ごしていましたからね。

入院してからこの間まで、
診察は一度も行われておりません。

次はアタオカ先生のターンです。

「次からは開放病棟に移って貰いましょう」

”え?開放病棟って?退院じゃないの?”

僕がうろたえていると、

精神衛生福祉士さんが、

「では、開放病棟に移るということで、入院形態は医療保護から任意に移行すると言う事で宜しいでしょうか?」

と発言しました。

すると、

アタオカ先生が間髪入れず、

「医療保護!」


と怖い顔で答えました。

アタオカ先生はえらい院長先生なので誰も反論は出来ません。

すぐに精神衛生福祉士さんが、

「では、医療保護継続という事で、これで退院支援委員会を終わります」

と締めの言葉を述べました。

僕は退院させて貰えないことが悔しくて堪りませんでしたが、

自由に外出する事が出来ると言われている、
開放病棟に移っても良いと許可が出た事だけは、
少し嬉しさを感じていました。

それから約一週間後、

僕は7階の開放病棟に引っ越す事になりました。
(この病棟は7階建て。3階より上は全て入院形態の病床)

続く。














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