前回の続き

催眠非暗示性を高めるワークに参加申し込みをした物の、

開催はまだ２ヶ月先です。

その間におかしな幻聴が聞こえていた時期がありました。

スズケンの幻聴とともに、

日本催眠術倶楽部の田村さんの幻聴も聞こえてきたのです。

内容は、

スズケンが攻撃的な幻聴を仕掛けてきて、

田村さんの幻聴がそれを否定するような事を言ってました。

大体半日くらいは続いたと思います。

その間によくわからない事が起こったんです。

ある日、iPadのアプリのゲームで遊んでました。

すぐに飽きてしまったのか、

そのゲームはやらなくなって、

ずっと放置したまま、

そんなアプリを入れたことも忘れていました。

幻聴が聞こえていた時だと思うんですが、

部屋の隅の方に置いていたiPadが、

急に不気味な音楽を奏で始めました。

僕は、びっくりして怖くなり、

布団の中でガクガクブルブル震えました。

何の音だったのだろうと後で色々考えました。

多分、そのiPadに入れていたゲームの音楽です。

でもなんで急に勝手に鳴り出したんだろう？

スリープ状態になっていた筈なのに…

もう一つ、今考えても分からない

不可解な事が起こりました。

幻聴が聞こえていた時の事です。

布団の中で寝っ転がってiPadを眺めていると、

急に短い通知音が鳴り、

画面上に何かの通知が来ました。

差出人が田村さんだったのは確認出来たのですが、

メッセージの内容はすぐに通知が引っ込んでしまったので

何が書いてたのかよく分かりませんでした。

通知履歴を確認してみると、

何も残っていませんでした。

何の通知だったのか何度も必死で確認しましたが、

メールもショートメッセージも何も来ていません。

これは、今でも何だったのかよく分かりません。

これが俗に言う、

統合失調症患者がよく語る事があるという、

ハッキング被害体験なのでしょうか…

それとも幻覚だったのかな？

こんなにはっきりとした

現実と区別がつかないほどの幻覚は今まで見た事のですが、

こんな状態で２ヶ月も耐えられない！

僕はワークの日を待たずに、

家を飛び出し、

東京新宿ゴールデン街に有る、

田村さんの店まで行く決意をしたのでした。

次回へ続く。