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なぜ統失 第6部 「長期入院編@3回目」③この人達なんで入院してるの?

前回の続き。

今回の入院で新たに出会った患者さん達を紹介をします。

小っちゃいおばちゃん。

見た感じ、
40代くらいの小柄なおばちゃんです。

話し相手に飢えてるようで、
よく話しかけてきてくれました。

このおばちゃんはイケメンが好きなんだそうです。

僕は決してイケメンではありません。

このおばちゃんと手を繋いで廊下を歩いていたら、
看護師さんにみつかってしまって、

無理やり手を引き離されました。

このおばちゃんは、

いつでも自分の意志で退院出来ると言われている、
任意入院だそうです。

おばちゃんは、
すぐにでもこんな所からおさらばしたいそうですが、

親族が迎えに来てくれないらしくて、
退院が出来ないと言っていました。

病棟の公衆電話から迎えに来てくれと、
泣きながら電話をかけていたのが印象に残っています。

パリピ君。

見た感じ、
30代前半くらいのごく普通の男性です。

この人、どこが悪くて院しているのかさっぱり分かりませんでした。

ごくごく普通の明るい青年にしか見えません。

病棟のまともな人と、
リア充的な会話を楽しんでいるようでした。

ある日、パリピくんが担当の看護師さんと話している時に、
衝撃的な話が耳に飛び込んできました。

どうやら、パリピくんは薬を飲んでいないことが主治医にバレて入院になってしまったそうです。

病識が無いと判断されてしまったみたいです。

いわゆる統合失調症的な症状は、
主観ですが一切現れていなかったと思います。

パリピ君の退院が間近に迫ったある日、

看護師さんに、

「薬を飲むのを勝手にやめたら、今度はもっと長く入院することになるからね!」

と脅されていたのが印象に残っています。


黒髪仙人。

見た感じは、
30代前半、
中肉中背の男性です。

何故、黒髪仙人というあだ名を付けたかと言うと、
ロン毛であごヒゲをはやしており、

病棟内の仲間から、

「仙人、仙人」

と親しげに呼ばれていたからです。

この人の話は理路整然としていて、頭の良さがうかがえます。

以前紹介した、
壮年の仙人さんと紛らわしいので、

区別するために黒髪仙人と名付けました。

パリピくんと気が合うようで、
親友のようにじゃれあっていました。

この人もどこが悪いのかさっぱり分かりませんでした。

イケメンさん。

見た感じは、
40代前半の高身長細身の男性です。

イケメンのあだ名の通り、
モテそうなルックスをしています。

イケメンの周辺には、
顔がいいだけあって、
女性陣が群がって来ていました。

イケメンさんは軽くあしらっている様でした。

僕が言うと絶対セクハラで訴えられそうなセリフを、
爽やかにさらっと交わしてたので、
流石イケメンは違うなと思ってしまいました。

当時流行っていた、
脱法ドラッグの話で女性陣と盛り上がっていたのが印象に残っています。

この人もどこが悪いのかさっぱり分かりませんでした。

続く。














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