なぜ統失 第5部 「デイケア&自宅療養編」①精神科デイケアの紹介。
前回の続き。
僕は、デイケアに週3日通うことを条件に、
なんとか退院する事を許されました。
自宅から、病院の敷地内にあるデイケアの施設まで、
30キロ近くあります。
送迎バスも出ているのですが、
送迎範囲外なので自宅には迎えに来てくれません。
ぼくは、車の免許を持っているのですが、
流石にこの状態で自分で運転をする自信は有りません。
仕方がないので、
バスが迎えに来る所まで親が毎朝送ってくれる事になりました。
デイケアは9時半から始まるので、
通所の時間を考えると、
朝7時には起きないと間に合いません。
相変わらずの多剤大量処方で酷い陰性症状です。
僕は本来、血圧高めの人だったのですが、
この頃は薬の影響なのか、
ちょっと低血圧になっていました。
この頃は頭が馬鹿になっていたので、
薬の副作用とは考えていませんでした。
早起きが苦痛で堪りませんでした。
デイケアに通うことが嫌で嫌で堪りませんでした。
送迎のバスは、
ギュウギュウ詰めで隣の人と身体が密着してしまいます。
バスの中では患者さんに変なことを聞かれたり、
話しかけられたりするので、
これも苦痛を感じていました。
精神病院付属のデイケア施設は、
一応市街地にあるのですが、
森林に囲まれた少し小高い丘の上に建てられています。
退院した患者さんが、
一人暮らしをしている施設もそこに建てられています。
B型作業所も敷地内にあるようです。
デイケアに通うにあたり、
まず最初に施設内での決まり事の説明がありました。
貴重品は自己管理の自己責任。
お金や物の貸し借りは禁止。
政治活動や宗教活動も禁止。
活動時間中の外出は禁止。
その他にも細かい規則が色々ありました。
ここのデイケアには毎日100人近くの患者さんが通われています。
デイケアの活動時間は
9時半から15時半までです。
デイナイトケアというものもあって、
9時半から18時半まで拘束されてしまうそうです。
午前午後それぞれ1時間ほど、
活動時間があり、
各種様々なプログラムに参加しないといけません。
プログラムの内容は、
料理教室、お菓子教室、茶道、卓球、ソフトバレー、農園、体操、映画鑑賞、創作活動
など様々です。
活動時間外は自由時間になり、
患者さん同士が楽しくおしゃべりをしたり、
お昼寝をしたりしています。
基本ぼぉ〜っとしてる方が多かったように感じます。
(僕も含めてですが)
大半の患者さんは、
薬の影響なのか、
廃人の様にぼんやりと過ごしていらっしゃいました。
続く。
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