「選択理論」基本的5つの欲求「チェックリスト」

自分に当てはまると思うものにチェックしていきましょう。

なるべく考えずに直感で答えてください。

1誰とも関わらずに一人で完結する作業より、グループで取り組む作業が好き。
2自分には直接関係がなくても周囲の喧嘩を見聞きすると落ち着かない気分になる
3一人は「自由」というより「寂しい」印象がある
4誘われるとなかなか断れないタイプ
5グループや組織の和を考えて自分の都合を変更することは苦にならない
6相手に嫌われないように、と考えて行動することがよくあります
7「一体感」「連帯感」「団結力」というワードに魅力を感じる
8困っている人を見るとつい声をかけてしまう
9初対面でも自分から話しかけるタイプです
10遠出をするなら一人より誰かと一緒に出かけたい

11人から注目されることは気分が良いことです
12勝負事や競争するゲームではつい熱くなってしまう
13コツコツ地道に頑張っている姿はあまり人に見せたくない
14間違っている人がいたら自分の知っている正しい方法を教えてあげたくなる
15夢に向かって頑張ることや自ら掲げた目標を達成することに喜びを感じる
16自分の仕事や役割の責任が大きい場合の方がモチベーションが上がる
17ついつい誰かと比較して劣等感や優越感を感じることがよくある
18多くの人に注目されるような大きなイベントには率先して取り組む
19「あなたは特別」と言われると、とても嬉しい
20誰かの役に立てると思うと多少の犠牲を払っても頑張ってしまう

21一人きりで好きな事を好きなように出来る時間が欠かせない
22細かいマニュアルや人から指示されることが多い仕事は苦手
23いくら家族でも「自分は自分、相手は相手」と割り切っている部分がある
24コース料理よりビュッフェ形式のがワクワクする
25規則やルールが厳しいことで窮屈に感じることがよくある
26知らない店に一人で入ったり一人で食事をすることは苦にならない
27誰かにアドバイスされるより自分でコントロールしたい
28依存することも、されることも嫌いです
29グループや組織で自分一人だけ意見が異なっていても気にならない
30どんなに好きな相手でも毎週末デートするのはしんどいです

31CMや雑誌で見た新商品は、とりあえずチェックしてみたくなる
32未体験のことに取り組むのが好き
33毎日変わらない単調な作業よりリスクやスリルのある仕事をしたい
34何かに夢中になると声をかけられても気づかない時がよくある
35自分の専門分野に関係がないことでも興味を持てば時間を投資し学ぶ
36「限定○個」や「〇〇名物」などの広告に好奇心くすぐられる
37気になったことはすぐに調べる方です
38人から「悩み事なさそう」と言われたことがある
39周囲の評価に関係なくずっと続けている趣味やコレクションがあります
40冗談を思いつくと言わずにはいられません

41アクシデントやトラブルのない安定した人生を歩みたい
42疲れを感じたら無理せず休養をとるようにしている
43初めての場所に行った時は迷わないように行きと同じ道で帰ってくる
44創造性やアイディアが問われる課題より数や量をこなす課題が得意
45健康のために自ら継続していることがある
46経験のない未開拓な領域に取り組むよりも慣れている仕事をする方が好き
47何も計画せずに行き当たりばったりで過ごすことにかなり不安を感じる
48「癒し」「リラックス効果」「リラクゼーション」のワードに惹かれる
49どんなに誘われてもバンジージャンプはしたくない
50お金の使い方は計画的で衝動買いはしないタイプ

1〜10の当てはまった数が「力・価値の欲求」の強さ
11〜20の当てはまった数が「愛・所属の欲求」の強さ
21〜30の当てはまった数が「自由の欲求」の強さ
31〜40の当てはまった数が「楽しみの欲求」の強さ
41〜50の当てはまった数が「生存の欲求」の強さ


以下、簡単な解説になります。

①力と価値の欲求
自分には価値がある”と思われたい(思いたい)欲求です。
スポーツなどの競技者は高い傾向があり、この欲求が強い人はリーダーシップがあり仕事出来る人が多い印象があります。
力の誇示だけでなく、人への奉仕や噂話(こんな情報を持っている自分には価値がある)など、承認欲求と考えれば理解しやすいかもしれません。

誰かに褒められたり、ダイエットに成功したりすると気分が良いのはこの欲求が満たされる為ですね。

ちなみに「もっと私を愛して!」と要求するような人は、一見「愛と所属の欲求」を求めているようですが、よくよくその内容を聞くと「もっと私を認めて!大切にして!注目して!」という意味に変換される場合が多いです。
つまり「力と価値の欲求」です。

この欲求を一人で満たすのは難しく、「他者との比較」で満たしやすいので支配的(コントローラー)になりやすいのが特徴です。

ゲームなどの趣味・個人スポーツ・仕事など一人でもこの欲求を満たす方法はあります。(比較対象を過去の自分にする等)

もしこの欲求が満たされていないと感じている方は、
褒められることは難しくても、他人に沢山「感謝」されることは誰にでも出来るはずです。人を褒め、良い行いをして感謝されるということは、巡り巡って自分の欲求を満たすことに繋がります。

成功者が常に謙虚でいれるのはこの欲求が満たされているおかげかもしれませんね。

②愛と所属の欲求
この欲求は、自分の身の回りにある人間関係が温かく信頼出来るものであるときに満たされます。
人の世話を焼くのが好きな人や、もらい泣きしやすい人、一人が苦手で仲間やチームを作るのが好きな人はこの欲求が高い傾向があります。

この欲求が強い方は、人と関わることが得意です。ただ度が過ぎると「私がやっておいてあげる」と勝手に肩代わりしてしてったり、「断ると悪いな、、」と自己犠牲的になってしまったり、「村意識」が強くなることがあります。

見落としがちですが、ここにも外的コントロールの要素があり、大切に考えるあまり相手のハンドルを代わりに握ってあげようとします。

「失敗して欲しくない」「遠回りして欲しくない」とついつい先回りして色々としてあげたくなってしまいますが、相手の「自由の欲求」を阻害します。
「相手の為」と考えるかもしれませんが、そうしないと「自分が落ち着かない」ということはないでしょうか?

そう育てておいて「自分じゃ何も出来ない」と子を責めないようにしましょうね。
子供や後輩から失敗を奪うのは成長の機会を奪う行為と考えましょう。

親子関係、恋人(夫婦)関係、友人関係などで、
もし自分の「愛と所属の欲求」の強さは相手には荷が重過ぎるかもと感じたら、
あなたの愛を他の対象にも注いでみましょう。

同じ趣味を持つ仲間が集まるコミュニティやペット、家庭菜園などは「愛と所属の欲求」を満たす対象としては気軽であり有効です。

この欲求だけは、他者の協力がないと満たせません。
故に他者をコントロールしないよう気をつけましょう。

③自由の欲求
この欲求は「自分で決めたい」「束縛されたくない」という欲求ですね。
自分の意見が尊重される関係、自分の選択が許される関係は心地が良いですよね。

この欲求が強い人がランチに出かけたら、A定食しかないお店よりも、結局A定食を食べるにしてもA・B・C定食から選から選べるお店を好むでしょう。

「自分のハンドルは自分で握る」と言う選択理論の鉄則通りの欲求ですが、
この欲求も度が過ぎると「自己中心的な人」になってしまいます。
自由を強く求めているが故に、束縛されたりガミガミ言われたり、結果的に「不自由」を手に入れてしまうことがあります。

「他人の欲求充足の邪魔をしないで自分の欲求を満たすこと」という選択理論のルールを常に頭に入れておくようにしましょう。
車で例えれば「私が走りたいんだからどこをどう走ったって自分の選択でしょ」というわけにはいかないですからね。

④楽しみの欲求
「好奇心」「学習欲」「遊び心」これが楽しみの欲求の三種の神器です。
新しいことへの挑戦や、分からないことはすぐに調べたくなったり、妄想が好きだったりするのが、この欲求が強い人の特徴と言えます。
一緒に学習する楽しみを持てる関係って理想的ですよね。

その反面、飽きっぽい一面もあり、楽しいことが大好きなムードメーカーになりやすいですが、生活を共にするような仲になると「落ち着かない」と思われてしまうかもしれません。

楽しみの欲求が低い人から見たら「なんてふざけた適当な人なんだ」と評価されることもあるでしょう。
他の欲求同様、他人の欲求充足を阻害せず、むしろ他人の欲求充足の手助けをして自分の欲求を満たすことが肝要です。

⑤生存の欲求
身体的欲求として身体の働きを司る欲求です。飲食や睡眠、生殖活動に関係していますが、暴飲暴食や惰眠をしてしまうのはこの欲求のせいではありません。

この欲求のキーワードは「安心」「安全」「安定」です。
要は「命を永らえようとする欲求」と言えます。

この欲求が高い人は無茶はせず、貯蓄や節制が好きな傾向がありますね。
安全を確保するのは大事なことですが、度が過ぎれば余計な心配や不安を生み出してしまったり、計画的なので突発的な状況の変化に戸惑い対応が遅れたりします。

将来設計やお金の使い方の価値観は夫婦関係でよく問題になりますね。
ここでも「他人の欲求充足を邪魔しないで自分の欲求を満たす」方法を見つけ出す努力が必要になってきます。


皆さんテストを受けてみて自分の欲求レベルはいかがだったでしょうか?
重要なのは以下の2点です。

●私は「〇〇の欲求が高いから仕方ない」と野放しにせず、自分の欲求が高い部分について上手な満たし方を考え、選ぶこと。

●私は「〇〇の欲求が弱いから無理」と諦めずに、自分の欲求の数値が低い部分について他人の欲求とのすり合わせを学び、工夫すること。

欲求の強さがバケツサイズの人もいれば、ショットグラスサイズの人もいます。
欲求のサイズが異なれば異なるほど相手を理解しにくく喧嘩やトラブルが生じやすくなります。

それぞれお互いのグラスの大きさを受け入れ「変えられない部分がある」と言うことを理解しながら、より良い人間関係を築くことが大切です。


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