つなぐ


写真を撮る中でも好きなのが毎日見慣れた風景なのだが、それとは別に好きなのがダムと橋なのだ。 

「橋」は、人と人を繋いでくれる。当たり前に毎日通る「橋」なのだが、「橋」がないと考えると不便な事は多い。昔は「渡し船」などで行き来をしていた場所も今は橋ができた事で、人と人が繋がりやすく、生活も楽にしてくれる。

そんな風に考えると「橋」には興味が湧き写真を撮りたくなる。

その中でも興味が湧くのが「沈み橋(沈下橋)」なのです。増水すると姿が見えなくなる生活導線です。洪水の際は木等が引っ掛かり危険とも指摘あり絶滅状態です。

偶然にも私が生まれ育った町、県は全国で有数の「沈み橋県」で見慣れた物なのです。

単純に「生活を支える」「つなぐ」という役割の「橋」に興味も湧くのですが…

自分が高校3年の頃、仲の良かった後輩が台風で降水量が多い中、散髪にバイクで出掛け、散髪後彼女さんに会うために、いつも通る沈み橋を通った訳です…

さきほど、増水すると見えなくなる…とお伝えしましたが沈み橋を通り流され亡くなりました。また、水量多く遺体も見つかりませんでした。当時、ショッキングな事故でしたし、今も忘れられません。

ふと「沈み橋」を撮ってしまうのは彼を心のどこかで探しているのかもしれません…
しかし、その後輩はとても明朗で誰にでも好感を持たれる好青年でした。なので、自分が思い出すことで彼の存在をいつまでも忘れない心の「掛橋」となり供養になればと思っています。

人知れず心が棚引く事ってありますよね!?やはりそれには動機があり結論がある。そして、この機会があり「文字」にできた事に何かの縁を感じます。

よし!明日もそこそこ頑張ろう😀

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