橋の役割ってなんだろう

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橋の役割ってなんだろう
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図書館でリーディングをやっていた時のこと。読んでいたのは「アイスランドの漁業とアイスランド人女性」についての論文。まず、前提知識として、アイスランドでは漁業が経済の中心。世界でも数少ない捕鯨国として知っている人がいるかもしれない。最近では観光業が盛んになっているものの、漁業はアイスランドのGDPの10%以上を占める。輸出になると40%ほどになるらしい。

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はし

寄り道して、橋を渡った。

夕焼けの見える時で、橋からはあんず色に縁どられた雲の流れる、すうと薄く、果てのない、遠い山々が見渡せた。下には川がある。大きな川だ。手前にも奥にも、緑草を敷いた小さな堤防が続いている。片方から夕陽が差して、奥の草々がきらんと照れて、水面に映るよりどり緑。橋から川まではうんと高い。欄干に両手をついて、見下ろして、ああこれは落ちたら死んでしまうなと一言。ドキリとして風が吹い

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天かける大橋

日本道路公団とNASAが共同事業を始める、という大ニュースが世界中を駆け巡った。
 道路公団の代表がテレビのインタビューで答える。
「宇宙だけを見上げるNASA、そして地べたばっかり見てきたわが道路公団が、夢のタッグを組みます!」
 誰だろう、こんな安っぽいコピーを思いついたのは。まるで、チーズとかまぼこの合体商品のCMみたいだ、とわたしは思った。

「いまや地球は、人類にとってすでに手狭になりま

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橋の重圧

先日、仕事の関係で盛岡に行った。土曜日にあらかたの用事を終えて、日曜日には新幹線の時刻まで盛岡駅のあたりをぶらぶらと散策していた。あいにくの雨で、また前夜に盛岡に住む知人と美味しいお酒を、楽しんで疲れていたので近場でだらだらと時間を潰していた。

  駅前のロータリーを抜けたところに開運橋という大きな橋がある。そろそろ駅に戻ろうと歩いていたときに、橋のたもとに開運橋の歴史が書かれてある看板を見つけ

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<詩>私はここにいます

私はいます
ここにいます
どんなに小さな声をしていても
どんなに生産性のない一日を過ごしても
どんなに冷たい両手をしていても
いつの日か出会うことだけを願って
一寸の迷いもない自分に

越してきた街の橋で
何人もの人とこうやって出会い
すれ違う
私たちはこうやって
目を合わさずに
お互いをきちんと知ることもなく
日々隣り合っている

あなたが
昨日は何を食べたのか
今誰に会いに行っているのか
過去

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