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ソーセージが好きすぎるのでドイツに行って20種類食べてきた話 その2

私はソーセージが好きだ
どれくらい好きかというと、ドイツで本場のそれを堪能するべくワーホリビザを取得しドイツに約1年滞在しようと思う程好きだ

そう、私は今ドイツにいる
渡独してから早5カ月が経過、早くも来年3月の帰国への折り返し地点である

8月末にドイツで食べた20種類のソーセージを紹介する記事を出したが、その後も飽きることなくソーセージを食べ続けていたらまた新たな記録が貯まってきた
故に再びここに備忘録として書き残したいと思う

記録としては前回の続きのため、21品目から数え始める
最初から読みたい方はこちらから↓

前回食べたものを比較対象にしている部分もあるが、前回の記事を読んでなくても特に問題ない(と思う)
ソーセージのおいしさや楽しさを、ゆるく感じてもらえたなら幸いです

21品目 Bratwurst mit Pommes

8.9€(約1380円)

8月上旬のとある日、私は語学学校の友人とレストランへ
牛肉ソーセージやカレーブルスト等ある中で、この日は焼きソーセージを注文
大きなソーセージに大量のポメス(ドイツのフライドポテト)が添えられた王道ワンプレート さっそく食べてみる

ん!?すごくあっさりしてる!

塩味ガンガン系でも燻製で皮がバリバリ系でもない ぷりっとしたお肉本来の柔らかさが舌の上でぷにぷにと転がっていく
鶏肉も入ってる?と思うほど脂感も控えめ まるでジューシーなかまぼこを食べているよう

メニューに記載はなかったがチューリンガーブラートブルストの類と思われる
味付けも濃すぎずあっさりでスパイス感も控えめ
ドイツの外食でもこんなに食べやすいソーセージもあるなんてびっくり

そこに添えられていた大量のポメスは揚げたてのカリホク食感 ア〜たまりません

ビッグサイズなのに重たくないソーセージはポメスと一緒にあっという間に完食
青空の下おいしいソーセージを食べ、〆においしいリンゴジュースを飲んで気持ちよく食事を終えることができた

22品目 LEBERWURST

1.69€(約262円)

スーパーでWURST(ソーセージ)と記載のあるパッケージを見つけた
しかしこれはどう見ても私の知っているソーセージではない 中身が気になった私はそのままレジを通し帰宅、食べ方を調べその通りに皿に盛り付けてみた

そうこれは豚の肝臓からつくられたレバーペーストなのである
よく文字を読んでいればすぐにわかるのに、本当に『WURST』の文字しか読んでいなかった パンと一緒に一口食べてみると…

レバーの味しっかり〜!!
でもクセ控えめでパクパクいけちゃう

ちょっと物足りない時は追いレバーすると、ぐんと脂感が急上昇してうまくなる
これ絶対お酒とも合う しょっぱいクラッカーに厚塗りして500ml缶ビールと一緒に食らって優勝したくなる味
パンを小さく切り出してちょこっと塗れば間食にもなる これはいいソーセージ

23品目 VEMONDO Veganer Bratwurst

2.79€(約432円)

渡独して二度目のビーガンソーセージにチャレンジする
やはりビーガン製品は高い 4本で3€弱、それほど大きくないのに1本約0.7€(約100円)はする
それでも前に食べた時のコリュコリュとした独特の食感が忘れられず再び手に取ってしまった

長さ15cm 太さ2cm

盛り付けて見ると丸い皿に全くフィットしない 漢字の「一」のような居住まいである
前回は塩辛すぎる味付けに面食らったが果たして今回は…

あっっうま!そして食べやすい!

それほど塩辛くなくて大分食べやすい 味付けで無理をしてない気がする
それに前食べたものよりちょっとだけ豚肉に近い気もする
コンニャク独特の食感も風味もあるが、それが少し落ち着いてる 前回よりこっちのがおいしい

コンニャク-グルコマンナン

このソーセージは菜種油をベースにエンドウ豆のたんぱく質・コンニャク等を使っているらしい

はんぺんとコンニャクを足して二で割ってやや塩辛くしたような非常にソーセージっぽい何かである しかし嫌じゃない
そう思うとおでんに入れたくなってきた 今年の冬はビーガンおでんでも作ってみようかな…

24品目 Wurst Salat

また友人ととあるレストランへ
実はここに来るのは二回目、前回は大変美味しいソーセージが二本も乗った大変結構な一皿を頂いた(前の記事で紹介しているやつ)
ここには他にもソーセージのメニューがあると知り私は再び訪れることにした

16€(約2480円)

これがそのソーセージサラダである
大判ソーセージのスライスを、更に細く切ったものをたっぷりの野菜と一緒に大皿に盛り付けてある

証拠に横から見てもらうとわかるが細い肉がてんこもりなのだ 早速食べてみると…

一口目「めっちゃオイリ~~」と思ったが、後味はさっぱりとしてる
ソーセージにはお酢とオイルのドレッシングが満遍なくからんでいる 酸味が丁度良くて噛むたびに唾液腺を刺激してくるのだ

そして細切りのソーセージはつるりとして冷製パスタを食べているよう おいしい…

バケットもついてくる

下にはレタスが敷かれており一緒に食べるとシャキシャキとソーセージのプニプニ柔らか食感が楽しめていい
こういう野菜の食べ方好きかもしれない
全て食べ終わる頃には、サラダしか頼んでいないと思えない程の満足感が得られた

前回のソーセージプレートも今回のソーセージサラダも非常〜に良い食事だった…こういう信じられるお店が地球のどこかにあるというだけで、元気に生きていける気がする

25品目 Wurrstcroissant

3.5€(約542円)

八月末、私は3か月住んだハイデルベルクの街を離れ新天地に居を移した
ICEに乗る前に駅構内のパン屋でソーセージパンを購入 分厚いクロワッサン生地の中にソーセージが一本くるりと包まれている、ドイツのパン屋さんではしばしば見かけるソーセージクロワッサンだ 早速頂くと…

ん〜生地うま!!!!
外パリ中もちでバターのコクが深い
その中に鎮座するソーセージはいたってノーマルでいかにも業務用ソーセージ感 だがそれがいい
強すぎない塩味が甘みのあるクロワッサン生地との相性◎

感動するほど美味しいソーセージではないが、心がこういう安いソーセージを求めている日が、人間にはある

少しだけチーズもかかってる

旅立ち前のお腹と心にいい栄養補給をし、新幹線ではぐっすり寝て過ごすことができた

26品目 Delikatesse Bierwurst

0.97€(約150円)

こうして新しい街へ引っ越した私。家のすぐ近くにスーパーLidlがあって非常に便利である
このソーセージはドイツ滞在中何度か目にしていたが、30%オフのシールに釣られて初めて試してみる事に 早速パンと一緒に食べてみる

塩加減丁度良~ 強すぎず弱すぎず
ほんのりとパプリカパウダーの風味がするのがいい ケンタッキーを彷彿とさせる
これ冷たくても十分美味しいが、焼いたらもう少し風味が立たないだろうか

と思って次は焼いて食べてみた 思った通りおいしくなってる!
パプリカの風味がより起き上がって食欲に火が付く トースターで焼きたてのパンにもぴったりだった

27品目 Thüringer KNACKWURST

2.69€(約417円)

シックな黒いパッケージが今までになく大人の雰囲気なソーセージ 思わず購入

長さ12.5cm 太さ3cm

いつも通りオイルソテーして皿に盛り付ける
ナイフで切ってみると中からワインレッド色の赤々とした断面が顔をのぞかせる
そしてそこからドバっと肉汁が溢れる 慌てて食べて見ると…

しょっ……っぱ~~~~!?!?
びっくりするほどしょっぱい
ニンニクが使われているらしいが正直よくわからないくらい塩しか感じない

噛む程肉汁が溢れるのだがこれがまあ~~塩辛い 当然脂もたっぷり含んでるので肉を食べているはずなのに塩を混ぜた脂の原液を飲まされているような感覚

訝しみながらも一本食べ終え、さすがのドイツソーセージでもこの塩加減はいかがなものかと台所に戻りパッケージを確認し、私は気づいてしまった

Knackwurst=サラミ

そう、食べ方を誤っていたことに
本来はこのパッケージのように、薄くスライスしておつまみのように『少しずつ』頂くのが正しい食べ方
今回のように一食で一本丸々食べる品ではない これ1本で塩分約2.5gある

血の気がサーッと引き自室に戻ると、部屋が強烈なニンニク臭に満ちておりウケながら換気

塩分排出の手助けをするカリウムを含む食材を近所で爆買いした後、FitBoxingで汗を流し大量の水を接種 バナナときゅうりを食べ塩分を流す事に努めた

そして後日、改めて薄くスライスしたものを落ち着いて食べてみる事に

うまい〜〜!
塩気がガツンと強いのも薄いスライスだといいアクセント、ちゃんとおいしい
ちびちびと食べればニンニクの風味も結構強いことがよくわかる ちびちび食べてるのに胃からぷんぷん香ってくる

さらに後日冷蔵庫の余り物を詰め込んだオムレツも作ってみた

サラミ・ソーセージ・コーン・トマト・パン

自分で何も調味せずともこのサラミさえ乗っていれば全体の塩加減が丁度よくなって感動した 新たな発見だ

28品目 TÜRINGER ROSTBRATWURST

4.99€(約773円)

スーパーにあった品だが、
「精肉店のお肉を使用しています」「うま味調味料・ラクターゼ不使用」と気になるワードが並んでいて購入

チューリンガーブラートブルスト、数あるドイツソーセージの中でも有名なものの一つ
燻製されておらず茹でたままの白い姿をシンプルに焼いて頂いてと…

長さ16cm 太さ2.5cm

あ~ いいですね
お肉ぷりぷりで手作りのお店で食べる食感に近い ちゃんと精肉店の肉を使っているのがわかる
燻製苦手な人も食べられそうなストレートなおいしさがいい

塩気をピリピリと感じるがつらくない 
あくまで食べ終えた頃に口内に塩の余韻が残る程度 この余韻が気持ちいい…
1本あたり2gの塩分を含むので汗をかいた後などにも良さそう

29品目 Weißwurst

ミュンヘンオクトーバーフェスト入り口

9月某日、私はミュンヘンにいた
目的は本家本元のオクトーバーフェストでソーセージを食べる事である
この日の為に寝る間も惜しんで公式サイト(全部ドイツ語)を熟読した私に死角は無い
そんな私には是非とも朝一に食べたいソーセージがあった

取り皿と白い壺が一緒に出てくる この中には…
ソーセージ!!!!

それがミュンヘン名物・白ソーセージである
あたたかい茹で汁に浸かったそれはほかほか湯気を立てている

会場には大小さまざまなテントが存在し、ここではなんと午前中なら一本0.99€で白ソーセージが食べられるという
なんてお得なの ネットでこの情報を得た私はこの為だけに朝4時に家を出て早朝のICEに乗り込んだ

0.99€(約152円)

これ、実は外側の皮はむいて残していい 中の肉を楽しむソーセージなのだ
ナイフとフォークで上手いこと皮を剥がし、白いお肉を切り分け食べてみると…

いやまって0.99€のうまさじゃないんだけど?!
燻製されていないお肉は柔らかく滑らか食感
白い見た目から味も淡白な感じがするが決してそんなことはない 塩がしっかり効いてて満足感がある
1本だと足りない全然2本いける これがミュンヘンの味…!

一緒に注文した固めプレッツェルをガリガリ齧りながらコーラをあおると、窓からは夏の日差しが降り注いでくる
好きな場所で好きなものを好きな風に食べられる幸せ 大人になって良かった

30品目 Oxnbratwurst

白ソーセージのテントを出た私は、次なるソーセージを求め会場を散策
ミュンヘンオクトーバーフェストは会場がもうそれは半端なく広い 無限かと思う程のソーセージの出店がそこにはある
本当なら全部食べて帰りたい
しかし私の胃は有限だ ソーセージ選びに慎重になっていた時このソーセージと出会った

6.5€(約1007円)

オクセン ブラートブルスト、牛肉の焼きソーセージである
燻製バリバリのブラウンボディ 鼻を近づけると牛肉の香ばしいにおいが漂ってくる
たまらず端っこにかぶりつくと…

熱っっつ!!!熱っっつ!!!火傷する!!
落ち着いて一度冷まし、再び食べて見ると…
スパイシー粗挽き牛肉ばりうま〜〜〜!!!

塩も胡椒もガンガン感じる 牛肉のワイルドさが引き立って焼きたて肉の熱がベロの上でそのうまさを更に加速させてくれる
見た目通りがっちり燻製された皮もパリパリ食感でこれが最高にワイルド

外だけじゃなく中までしっかり熱々だから常に火傷注意 どこもかしこも熱がこもってて口内が闘牛場状態である
奥の方からハーブの風味ががほんのりするのもニクいし、いやていうか…

うますぎて逆に冷静になる なにこれお祭りの屋台のソーセージですよね??
ミュンヘンオクフェスはこのレベルの屋台がゴロゴロしてるの…??
恐ろしすぎる 私がドイツの富豪だったら日参して全屋台の全ソーセージ食べつくす所だ

31品目 Käsekrainer

6.5€(約1007円)

次に会場を徘徊して出会ったのがこのチーズ入りソーセージ 
食べる前の感想、ソーセージ長~~~~!!!
パンからでっかくはみ出したソーセージはクワガタの角ような圧倒的なビジュ力
早速角に食らいつくと…

あやべっ ん~~~まっ

チーズ入りだから子供向けかと思いきや、お肉はスパイシーで強気な味付
食べ進めると喉がヒリッとする程 アダルティーで心地よい刺激感
そしてお肉の隙間から泉のように溢れ出すトロットロのチーズはかじる度に断面からとろけ出しベロに流れ出す これがまあうめ~~の

皮はパリッと中はホクホク
真ん中にかかったケチャップは甘口で、辛み寄りになっていた口内を中和してくれる
ヒリついたベロにケチャップの甘みが触れた瞬間は思わず声が漏れた このアメムチ感たまらん
いやおいしいな~~ この世界を作り上げている全てがおいしすぎるよあまりにも

この日3本目のソーセージも最後までおいしく平らげることが出来た 大満足である

ちなみにこの後、偶然同じ日にミュンヘンオクトーバーフェストに来ていたライプツィヒの家主と合流
彼女とその友人と一緒に3人で大きいテントに入場、一人1リットルのビールを有難く頂いた
ドイツのビールはすごい 何故ならめちゃくちゃ飲みやすいのだ
その結果1リットルがスルスル飲めてしまい当然酔いが回った
おかげで私は15€するペラい台紙にL版を張り付けただけの記念写真を勧められ、いとも簡単に買ってしまった

チョロい観光客

今これは私の部屋に飾ってある
アルコールに脳を支配された頬が緩み切った笑顔でこちらを見ている私 いつ見てもスッ…と冷静になれていい
ある意味良い買い物をしたかもしれない

こうして私のミュンヘンオクトーバーフェストは楽しすぎるソーセージと酒の思い出で幕を閉じた

32品目 SNACK Wiener

2.49€(386円)

過去一番小さなソーセージを発見した
ドイツではついビッグサイズなものが目に付く中で、この控え目なサイズ感は逆に目を惹く
まずはオイルソテーして食べてみることに

長さ4.5cm 太さ1.5cm

ミニサイズだけどちゃんとおいしい!
塩加減控えめで食べやすい
小さいけれどお肉のプリプリ感はちゃんとあるし、これが子供のお弁当なんかに入ってたら嬉しくなりそう
そのまま食べても十分美味しいが、私はふとあるアイデアを思いついた それが…

ソーセージ乗せマヨコーン軍艦である
前々からマヨコーン軍艦にソーセージを乗せてみたいという夢があった私は、このソーセージがピッタリなのでは?と思いつき早速夢を叶えてみる事にした お味は…

うっっま~~~
マヨコーンの甘さ×ソーセージのしょっぱさが最高に私の子供舌を喜ばせに来てる
お米もしっかり砂糖と塩入りの酢飯にしたのも良かったようだ うまいうますぎる
個人的に回転寿司のマヨコーン軍艦超えたベスト軍艦かも

おいしすぎて別日にまた作ってしまった
ビジュ良し

最初にマヨコーン側を舌の上に置くと、甘さが来て後からソーセージの塩味が追いかけてくる
逆にソーセージ側を舌に置けば塩味が先に来て後から甘さが追いかけてくる
どちらもいい どちらも楽しい 何だこれ天才か???

ぜひまた作りたいし、日本の回転寿司でもソーセージマヨコーン軍艦がいち早く提供されることを願っている

33品目 5Bock-Würste

3.99€(約618円)

ドイツはスーパーにしばしば瓶詰されたソーセージが陳列されている これがどんな物なのか一度試してみたかった

フタを開けてみると保存液のようなものに5本のソーセージが漬けられている 1本取り出しオイルソテー

長さ9cm 太さ3.2cm

カットしてみると断面からいい香り
ピンクピンクした断面もかわいい、早速一口頂くと…

ん?
なんか普通のソーセージとちょっと違う
舌触りは滑らか、しかし歯応えがなんかモリモリしてる(?)
塩味はかなりしっかり効いてる 多分保存液に塩が使われているのだろう

お肉同士がしっかり結着している為か、適当に切っても断面がきれいに出るのがいい
パンの上に輪切りを並べてあげるだけでかわいい表情を見せてくれる

ちなみにソーセージを食べ進めていくと保存液のかさが減ってきて、最終的に浸かっていない所から腐り始めるので一度開けたら早めに食べきらなければならない
私はそれで貴重な一本を捨てた 非常に申し訳ないことをしてしまった…

34品目 ソーセージラーメン

まだ残暑の残る某日、私はとある日本食カフェに来ていた
というのもSNSで知り合ったカフェの日本人オーナーさんから『一度お会いしませんか?』とお声を掛けてもらったのだ

約束の時間に訪れると、日本人女性とドイツ人男性が2人で出迎えてくれた

「えっと…ソーセージ姉さん?」

現実でこの名を呼ばれると不思議な気持ちになる 簡単な自己紹介をして醤油ラーメンを注文、程なくして目の前に一杯のどんぶりが運ばれてきた すると…

「今日はソーセージ姉さんが来てくれるって事で、特製ラーメンにしました!」

ドーーーン

えっ…えっ!?!なにこれ?!?!
ソーセージのラーメン!?!!?!?

確かに事前に私がソーセージ姉さんであることはバレていたのだが、こんなサプライズを繰り出されるなんて聞いていない びっくりしすぎて奇声が上がった

なんと私の為だけにこの牛肉ソーセージを卸専用のスーパーで買ってきてくれたという 喜び興奮冷めやらぬまま早速頂くと…

ん〜♡♡牛濃い~~~~!♡♡
100%牛肉なだけあって一口で牛の存在を感じる
そして塩味やスパイスが効いたお肉はプリプリ 業務用ソーセージでもちゃんとしっかりお肉がおいしい…!!

そしてメインのラーメンはまさに日本の味 パスタでは得られないちゅるちゅると麺をすする感覚が懐かしすぎて泣きそう
しかもラーメンと牛肉ソーセージの食べ合わせが意外と悪くない いやむしろいいな…??
いつか自宅でも試してみたいな ソーセージラーメン

食後は店長さんと日本語で沢山お喋りさせてもらいおすすめの香辛料ショップまで教えて頂いた
日本語欲もソーセージ欲も全て満たされ、食後のお団子までご馳走になってしまった もう大満足である

35品目 自家製ソーセージ(塩・胡椒)

9月某日、私はふと思い立ちドイツで初めてソーセージを作る事にした
渡独してからつい食べる事に夢中になり、自分で作ることを忘れていた 実に約4カ月ぶりである
日本から持ってきたスタッファー(腸詰めの道具)を引っ張り出していざ調理開始

塩と胡椒のシンプルソーセージ

作り始めると意外とやることを体が覚えていて意外とスムーズに完成してびっくり 日本で作りすぎてソーセージ作りが体に刻み込まれてしまったようだ

この頃ちょうどドイツ人家主が主催したドイツ人と日本人を交えたトルティーヤパーティへ誘われていたので、丁度いいや!と思い自家製ソーセージを持って喜び勇んで家主の友人宅へ
しかしここで衝撃の事実 このパーティーの参加者の5人中3名がベジタリアンだったのである

食後のテーブルゲーム会

日本だとあまり馴染みがないが、ドイツはベジタリアン・ビーガンの人が、特に若い人を中心に多い
レストランに行けば必ずと言っていい程それらの方に向けたメニューが存在する

トルティーヤの皮に巻いて

折角持ってきたがこればかりは仕方ないので、私ともう1人の日本人女子の2人でで食べることに
彼女は私と歳も近く、お喋りする中でソーセージが私の手作りと知ると目をむいてびっくりしてこう言った

野菜に巻いてもおいしい

「手作り?!私普通にお店で買ってきたもんかと…あの…もう一個食べていいですか?めっちゃおいしいんです」
褒めちぎってくれた…
こんな私の手作りソーセージをおいしく食べてくれる人がいるなんて、心の底が温かくなる 一瞬落ち込みかけたが持ってきて良かった

余った分は後日家でも食べたが、実際私自身もすごくおいしくできたと思う
塩加減も丁度良くお肉はプリプリ

恐らく近所の肉屋で買ったひき肉の質が良かったのだ また作ってみよう〜♡

36品目 Bratwurst

この日はライプツィヒのオクトーバーフェストに来ていた
ミュンヘンのオクフェスから約1ヶ月後、ここにももちろんソーセージがある 当然行かない訳にはいかない

ライプツィヒのオクフェスはミュンヘンよりずっと小規模 大きなテントと出店が数店あるだけなので1日で十分楽しめる
まずは外に出ている一件の屋台に並ぶ 中心には大きくて丸い網、その上で大量のソーセージが焼かれていて美味しそうな匂いを飛ばしている

↑この黒いやつ

注文するとすぐさま焼きたてをパンに挟んで専用の置き場にぽんと置いてくれる
この専用の置き場、私が財布をしまうのにモタモタしていてもさっと次の接客に移ってもらえるし受け取りやすくて地味にいい 財布をしまいサッと受け取りまずはそのビジュアルを観察してみる…

4.5€(約698円)

あ~もうビジュがいい ビッグサイズソーセージがパンから大きくはみ出している おいしそうな焦げ付きもたまらない 端っこに思い切りかじりついてみると…

いや~~シンプルうまい
やっぱ焼きソーセージしか勝たん

期待を裏切らないワイルドな粗挽き肉、中まで熱々でもう嬉しくなっちゃう
味付けはコショウが効いてスパイシー シンプルにビールが欲しくなる

太いから一口での満足感も強いのに長くもあって、食べても食べてもまだこんなに残ってる!という喜びがある
炭火で焼かれた焦げ付きも香ばしくて、食べ終わっても香辛料のヒリヒリとした余韻が消えない 罪なソーセージである

37品目 1 Paar Weiß Würste

7€(約1085円)

今度はテント内で購入した白ソーセージを食べて見る
ミュンヘンで食べた時と同様、まずは真ん中で切り分け、皮をはがして中のお肉をそのまま頂いてみると…

ウワ~~ いい……
さっきと打って変わってなめらか優しい食感 ハーブが効いてさわやかな風味だ
焼きソーセージの香辛料で舌を沢山刺激された後の白ソーセージに舌を癒されているような感覚
シンプルな茹でソーセージの良さが詰まってる

そしてドイツの白ソーセージには必ず甘いマスタード(süßerSenf)がついてくる
 今度はそれをたっぷりのせて頂いてみると…

アア~~~?!!?
めちゃくちゃ甘いのにめちゃくちゃお肉に合う?!?!

勿論つけなくても十分うまい、しかしつけると全く別物
会場にたどり着くまで散々歩いた(道に迷った)体にこの甘いマスタードの糖分とソーセージのマリアージュが沁みる 沁みすぎるのだ

マスタード本来の苦みは残しつつ、それを糖分が大きく覆っていて日本人の私には新感覚
添えられたパンと一緒に食べると大人のジャムパンのよう たまらねえよこの味…
やばい本気で癖になりそう

段々楽しくなってどうにか焼きソーセージと白ソーセージと一緒にスリーショット撮ろうとする私

食べる手がとにかく止まらず、最終的にはあれだけあったマスタードも綺麗に食べきれてしまった 怖いほどおいしかった…

ちなみにライプツィヒオクフェスはステージ上でドイツ語のヒットメドレーがガンガン演奏され、それに合わせ観客はステージの周りに群がったり椅子の上に立ち上がって踊ったりほぼディスコ状態
私は一人会場の隅っこで慣れない縦ノリをしつつ、音楽フェス的な雰囲気と食事を心から楽しんだ
腹も心も大満足で帰宅 満悦の極みである

38品目 Currywurst

季節も段々と秋めいてきた頃、私は駅周辺にあるカレーブルスト屋さんに初めて入ってみた
こぢんまりとしているが、いつもお客が絶えない様子を見ていつか絶対行こうとずっと心に決めていた

3.8€(約589円)

中に入り注文するとほかほかのソーセージを目の前でカットされ、そこにたっぷりのケチャップを惜しげもなく注いで最後にカレー粉を満遍なく振りかけてくれる
注文から20秒もかからず一緒に手渡してくれるテンポの良さが軽快
できたてのそれをもって早速店外で立ち食いすると…

あ~ケチャップ甘々最高♡♡♡
昔ダイソーでハマってよく食べてたトマト飴を思い出す 甘ったる〜いソース
そしてあったかいソーセージからはしっかり強い塩気、カレーブルストの王道味で裏切らない絶対的に安心感
お肉は粗挽きだけど食感柔らかでカットも大きすぎず食べやすい

うっとりとカレーブルストに舌鼓を打っていたら、唐突に近くの教会の鐘が鳴り出した
広場中に響く聞く荘厳な音と共にCurrywurstを食べる なんて風流なんだろう

残りのケチャップもパンでねぶって綺麗に完食
最初から最後までずっとおいしい、王道だけどどこかこだわりを感じるまっすぐおいしい味だった なので…

別日にまた来店 今度はカレーブルスト以外のメニューを試しに来た その名も…

39品目 Hotdog

4.1€(約636円)

そう、ホットドッグである!
どうやらこのお店はホットドッグとカレーブルストでは使っているソーセージが違うらしい こっちは牛肉100%の燻製ソーセージ
わりかし小さな店舗だがメニューによって肉を使い分けている辺りやはり信念を感じる 店内のポスターを見ているうちにホットドッグを素早く手渡された
今度は店内のテーブルで立ち食い…

ん~~しっかり牛だ〜〜!!
嬉しくなるほど牛肉のソーセージ ジューシーで豚肉との違いをはっきり感じる

パンはゴマがついたふわふわ系、たっぷり乗ったフライドオニオンのカリカリ食感もいい
ケチャップ、マスタード、ピクルス、どれも甘めで最高にジャンク 食べている間私の子供舌が常に喜んでいる
カレーブルスト同様、これも大変結構な逸品だった 安心して誰にでも勧められる

余談だが、後日ここのポメスも試したがこれもまあ〜超絶おいしくてめちゃくちゃ感動した また絶対来る

40品目 手作りソーセージ

この日、私は朝から言いようのない緊張感に包まれていた
それもそのはず、突然ドイツのこの地で「ソーセージ作りを教える」ことになったのである

私の住むシェアハウスで「手作りソーセージ教室」を開催することに

きっかけはこちらに住む日本人の方と知り合った事だった
その場で私の趣味を打ち明けた所、向こうから「私も自分で作ってみたい!」と声をかけてくれたのだ
そんなことを言われたの人生で初めてで、あまりに嬉しくて思わず「もちろんいいですよ!」と快諾
そしたらトントン拍子で話が進み、連絡先を交換し会の日取りが決まりあっという間に当日になった

過去のソーセージたち

これまでの私にとってソーセージ作りとは『楽しいぼっち趣味』
人様に何かを教えるなど人生において初めての経験だ これ本当に上手くできんのか…?

しかし既にやると決めてしまった もう後には引けない
私は当日の朝に近所の肉屋で材料を調達、手作りソーセージのレシピを作成・印刷し台所の壁に貼りつけた
(準備万端のはず…)と思いながら1人台所をウロウロしていると時間ピッタリにドアベルが鳴る き、来た!

この日の参加者は3名、全員日本人女性で私とも歳が近い
台所に案内すると壁に張り付けたレシピを見て「すごい!本当の料理教室みたい!」と声を上げてくれた う、嬉しい反応くれるじゃないの…
内心喜びつつ、そこからは私を含め4人で、コショウ味とオレガノ味を作るチームに2対2で分かれ、私が主体となって調理開始 陰のオタクなので本当に不安で仕方ないが、もうこうなったら気張っていくしかない

ソーセージ作りのざっくりした流れは以下の通り
❶ひき肉に調味料を混ぜ合わせる
❷それを腸に詰めていく
❸火を通して完成
工程自体はかなりシンプルなのだが、初めてだと作業時間は2-3時間はかかる 遅くならないよう早速取りかかってい

まずは調味料の計量、その後ひき肉にそれらを混ぜ合わせていく
ここでしっかり粘りが出るまで混ぜ切ることが重要なので、参加者さんと一緒に肉を練り合わせながら確認していく
「先生どうですか?」とナチュラルに聞かれてドキッとする そうか今私は先生なのか…

腸の長さを測る私

練り終わったら腸詰の準備
初めて豚腸を見る参加者さんからはどよめきの声が上がった
こっちはすっかり見慣れたものなのでその反応こそ新鮮 人に教えるって面白いな…

そしていよいよ腸詰めの工程
私が少しだけお手本を見せ、あとは参加者さんに真似してやってもらう形をとったが、全員すぐに要領を掴んでスタッファーを使いこなし腸に肉を詰めていく 
結果かなりスムーズに腸詰の工程が完了 した 全員私が初めて作った時より上手い なんで???

そして腸詰め後はひねってソーセージの形を作成 沸騰したお湯の入った鍋に入れて火を消して40分放置
その間お茶休憩をして、40分後に再び台所へ戻りお肉に火が通っていることを確認し…

フライパンで食べる分をソテーしたら…

やった〜〜!!!

コショウ味とオレガノ味の2種のソーセージが完成〜!!!!
焼きたてアツアツを私の部屋に持ち込み、全員でお待ちかねの試食会をすると…

めっちゃおいしい~!!
お肉はぷりぷりで脂が閉じ込められており、塩加減もちょうどいい…!
自分のレシピだから知ってる味のはずなのにそれでもなんだかいつもより感慨深い

「おいしい!」「意外と簡単にできるんですね」「私オレガノ味好きです」
参加者さんたちの明るい言葉の一つ一つが嬉しい

談笑しながらソーセージをつついて語り合う時間の何と尊いことか ゆったりとした時が流れ、胸がいっぱいになる
参加者さんも手作りソーセージ会に満足してくれたようで「教え方がうまい」「初めてとは思えない」と嬉しすぎる褒めまで貰えて思わず泣きそうになってしまった
教えた側ではあるが、逆に沢山の物を受け取った気がする

私の趣味が、誰かに感謝してもらえる瞬間になれたのだろうか
それなら私は私のやってきたことを少しだけ誇りたい
独りよがりの趣味だけどやり続けてよかった これからももっとおいしいソーセージ作りたい 作り続けていたい!

思いを新たに抱え直し、こうして私の初めての手作りソーセージ会は大成功の形で幕を閉じた

終わりに

こうしてドイツに来てから更に20種のソーセージを食べることが出来た
来年3月の滞在予定まであと4カ月、悔いのないように心行くまでドイツのソーセージを、ドイツ生活を満喫しようと思う

ここまで読んでくださりありがとうございました!

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