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「5時から7時までのクレオ~Cléo de 5 à 7~」 を観た感想。〜多くを語らず鑑賞者に委ねる〜

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アニエス・ヴァルダが監督したフランス・イタリア合作「5時から7時までのクレオ~Cléo de 5  à 7~」を鑑賞。

この映画はクレオの午後、5時から7時までの様子をリアルタイムで描写していく物語。

その内容は医者に診察され「もしかしたら私はガンなのかもしれない」と重い病なのか、違うのか、結果が伝えられるまでの2時間を追いかけていく。

不安に駆られながらも時には何事も忘れるような喜びが溢れるクレオから喜怒哀楽を、人間らしさを感じます。

しかし時間が近づくにつれ不安は募り「はたして結果はどうなるんだろう」という思いが次第に高まって行く。

迎えたクライマックスはあっけにとられるほど、あっさりとした表現で終わる今作は「多くを語らずそれぞれの鑑賞者にその後の物語を委ねる余白」が残されている様に感じました。

鑑賞者によって捉え方が違い物語に其々が様々な色を塗る。

モノクロ作品の世界を旅しました。

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