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撮影用照明の選び方~撮影やオンライン授業に撮影用照明使ってみませんか?~

ZOOMといったビデオ会議アプリに始まり、WEBカメラやマイク、ヘッドセットなど・・・今年に入りテレワークも盛んになり、今まで一般の方には全く縁のなかった機材が急に注目を集めるようになりました。

そこで皆さんに質問です。撮影をするにあたって皆さん何を揃えますか。
えぇっと・・・カメラに、三脚に、マイクに・・・と色々な機材が思い浮かぶはず。忘れがちだけど、意外と映像のクオリティを左右する重要な機材が一つあります。

それは照明です。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。

今回は動画制作からZOOMなどでのテレワーク、オンライン授業、オンラインレッスンにも大活躍の撮影用照明(LEDライト)の選び方についてまとめてみようと思います。

照明の分野は音声と同じくかなり奥の深い分野になりますが、今回はちょっと映像を作ってみたい、テレワーク、オンライン授業の映りをちょっと良くしたいといったライトユーザーの方向けに出来るだけシンプルに、撮影用照明(LEDライト)選びのポイント紹介してみたいと思います。

なぜ撮影やオンライン授業などで照明が必要なの?

なぜ撮影に照明を使うのか?もし一言で表すなら自分の思い通りに光をコントロールするため。この一言となります。

自分の思い通りに光をコントロールするというのをシンプルにまとめると、光量(明るさ)、角度、色温度を自分の思いのままに調整するということです。

光量(明るさ)を調整する

光量(明るさ)を調整すると聞いても、
「部屋の照明で十分明るいんじゃない」って思い、
ピンとこない人もいるはず。

室内照明はシーリングライト(天井についている照明器具など)でまかなっていることがほとんど。(たまに間接照明やスタンドライトをつけておられる方もいますが、実はそれも照明演出の一部なんです。)

よ~く見てみると部屋の四隅や壁側は薄暗かったりします。実は部屋って明るさにムラが結構あるのでそのムラをなくしてやったり、暗いところは暗いままで明るいところは明るくといったように、明るさをコントロールしてやるために撮影用の照明を使います。

角度を調整する

また天井に着いている照明って真上から照らしているので、どうしても下へ下へと影が出来がちです。

下へ下へ影が出来るということは人がそこに立つと、顔の凹凸にも影が出来なんだか暗い印象を与えてしまいます。

部屋の照明は天井につけられていますが、撮影用の照明はスタンドに立てて使用することが出来ますので、正面から当てたり、横から当てたりと角度を調整することで、光の陰影をつけて演出することが出来ます。

上記はウィズ・ザ・ビートルズのジャケット。照明の当て方一つで陰影をコントロールし、影を演出することもできます。

色温度を調整する

色温度って何ぞや?って思う方も多いはず。簡単に言うと、蛍光灯みたいな色とと白熱灯みたいな色といった違いと思ってもらえばいいかと思います。

色温度はK(ケルビン)という単位で表現され、白っぽい蛍光灯は約5000K前後赤っぽい白熱灯は約3000K前後となります。

厄介なのは蛍光灯色と白熱灯色が混在している部屋。このような環境はLDK(リビング・ダイニング・キッチン)のような大きな部屋に多いです。

このような環境でカメラの設定をオートホワイトバランスで撮影してしまうと色が赤く転んだり、青く転んだりするので注意が必要です。

同じ照明を使い、色温度を統一してしまって、カメラもその色温度に合わせてしまうのが最も簡単で安全パイな撮影方法です。

照明の種類

ネットなどで撮影用照明を探すと色々な照明が検索に引っかかってきます。いろんな種類があってどれを選べばよいのかわかりづらいはず。
ここでは代表的な照明の種類とメリットをまとめてみます。

四角型LEDライト

代表的なものはこんな感じです。

アマゾンとかにも安いものから高いものまでいろいろとあります。

この形のライトのメリットは何といっても発光面積を稼ぎやすいことにあるのではないでしょうか。大きさもポケットに入るような小さいものから、上半身くらいは余裕で照らせる大きいものまであります。主に被写体全体を照らしたいときや部屋や壁全体を明るくしたいときに使うことが多いです。

丸形LEDライト

四角型LEDライトに対して丸型LEDライトです。

四角型は発光する面積は稼ぎやすいですが、四角の光源が映り込むこともあるので丸型の方が使いやすいという方もおられます。

瞳に映り込んでも四角型は違和感ありますが、丸型ならあまり違和感がないので(キャッチライトになる)最近増えてきているように感じます。

映り込みやキャッチライトの感じについては、上記の記事がとても分かりやすく参考になると思います。

リングライト

わっかのようなライトをリングライトと呼びます。

真ん中にカメラやスマホを立てることもでき、真正面にカメラとライトを設置することが出来るので、影が出づらく至近距離からの自撮りや俯瞰での物撮りなどの場合、リングライトだけでもそれなりの威力を発揮します。

また丸型LEDライトと同じくキャッチライトを瞳に入れることが出来るので顔を綺麗にぱっちりと映したいときはオススメです。


他にも下記のようなスポットライトのような形をしたビデオライトなどもありますが、これらは少し扱いが難しいので、初めてのライトの場合上記のようなライトがいいのかなぁと思います。(上記のものはセッティングも楽でなものが多いです。)逆に言えば照明の扱いに慣れて、ソフトボックスなどをかぶせたり、角度調整して使うと、見違えるような照明演出ができるのも下記のようなライトの魅力でもあります。

照明購入の時にとりあえず確認しておきたいポイント

照明を購入する際、確認しておきたいポイントは下記の3点です。

色温度調整
色温度調整が出来るかどうか確認しておくといいと思います。
色温度を調整できる場合「2800~6500K」のような表記があると思います。
逆に例えば5500K固定といったような照明も存在します。
演色評価数(CRI)
自然光を基準としてそれに近いかどうかを見る数値評価のことで、最も評価が高い数値(すなわち自然光に近い値)が100となります。演色性が低いと自然光で見たのと違う色味に見えたりします。一般的に演色評価数(CRI)90以上のものは優れているといわれています。
ファンの有無(または静音性)
今回紹介したような薄型のライトにはファンがないものが多いですが、光量のあるライトの場合ライトにファンがついていることが多いです。(購入ページにファン有と記載のあるものもあります。)その場合ファンの音が大きいものも存在しますので少し注意が必要です。使用レビューなどを確認し使っている方の感想を参考にしてみるのもいいと思います。


いかがでしたでしょうか。照明って機材選びも、照明の当て方も奥が深く、意外と難しい分野です。しかし照明を制する者は絵作りを制するといっても過言でないくらい、照明が決まれば息をのむほどいい映像が撮れます。

極端な話、カメラにお金をかけるより、照明を見直す方が、結果としていい絵になったってこともあります。

今は安いものも多くありますので、まずは照明を手に入れて、照明を使えばこんな風に絵作りが変わるんだというのを体感してみるのもいいんじゃないでしょうか。色々な角度から照明を当ててみると、色々な発見があり楽しいですよ。

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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