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週刊少年ジャンプを生産する工場、五霞工場を見学してきました🔥🔥🔥

アメリカから来ているインターン生に日本のプリンティングの素晴らしさを伝えたい、かつ、私も印刷についてさらに学びたい!
と思い、印刷工場の見学のお願いをしたところ、
共同印刷株式会社さんが快く受け入れてくださいました!

そして今回は、
日本の印刷と文化を掛け合わせた ”漫画プリンティング” の最高峰、
五霞ごか工場を見学させて頂きました!!!!!!

ひゃああああーーーーーーーーーー👏✨

少年ジャンプの印刷の話を元に、印刷についてのお話、そして見学を通して気づいた事についてお話していきます!!


①少年ジャンプ製作について

この五霞工場は、
広さは東京ドーム約6個分の敷地面積を誇り、
少年ジャンプをはじめとした様々な出版物を扱っています!

特に少年ジャンプの印刷に関しては、
活版印刷機を約10台フル活用して、13~15種類のおりをそれぞれ100万部以上印刷しています。

印刷機の大きさ・広さ・そして紙の量に圧倒されました。
本当に規模が大きすぎてすごかったです!!!!


無断転載禁止

これで一折!!!
(写真は単行本verですが、大きさが違うだけなので、この写真で一折とは何かを理解して頂けたらと思います😣)

その後、
機械で折の種類ごとに分けて、留めを外し、一部ずつ重ねて糊付けをし、、、
そして、表紙の角を合わせてヨレ無く製本する、、、

少年ジャンプを購入しているとよくわかると思いますが、
少年ジャンプの表紙薄いですよね!
それをヨレ無く印刷し、製本するのはとても難しいんだとか!!!!

印刷・製本がそれぞれ数日かけて行われます(;゚Д゚)

そして
月曜日に私たちの元に運ばれてくるというわけです!

この量を週刊でやっていると考えると凄すぎますよね!


②ふと感じた疑問

今までの見学を通して、印刷機について学んできましたが、ここでふと疑問に思いました。

なぜ少年ジャンプは活版印刷なのだろう、、、と。

そもそも活版印刷とは
文字や記号を彫り込んだ部分=活字にインクを付けて印刷する方法です。
ハンコをイメージして頂けたら分かり易いと思います!!!

私の中の活版印刷の印象も “ハンコ” というイメージが強く、一昔前の印刷方法だと思っていました。

だから、活版印刷を選択するのが不思議に感じられました。

100万冊以上も印刷するならオフセットの方が良いのでは?
と思っていました(笑)

けれど、活版印刷にしている理由がそこにもしっかりとありました。

少年ジャンプに使用されている紙は再生紙です。
少年ジャンプを触ってみるとわかると思いますが、表面はザラザラとした手触りになっています!

このザラザラは紙に 凸凹 が生じているからです。

ここが、活版印刷を選んでいる最大の理由でした。

オフセットの場合だと、版がアルミ板であるため、紙の表面にしかインクを載せる事ができません。
つまり、凹にインクを上手く載せる事ができません!!!

また、
オフセット印刷の版と比較して、活版印刷の場合では一枚の版で多くの部数を印刷する事が可能です!


週刊ヤングジャンプ(キャプテン翼)の活版印刷の版です!(無断転載禁止)
絵や文字の箇所は出っ張っています!



安く、多く、そして週刊というスピードが要求される少年ジャンプにとって必要な印刷方法は活版印刷だったという事です!!!


見学を通して学んだこと

①機械化が進んでも人の技は必要

五霞工場で様々な物を見させて頂きましたが、
その全てが大規模で圧倒されました。

特に単色のオフセット輪転においては、絶え間なく高速で印刷されており、その速さにはとてもびっくりしました。

しかし、何より驚いた事は、
このスピードにも職人の技が隠されていた事です!!!

なんと、
印刷物(紙の種類)によって印刷するスピードを変えているみたいです!!

紙の強度・必要な枚数・期限を考えて、一番効率よく、きれいに印刷できるスピードを考えて印刷しています!

特に、辞書などは紙がとても薄いため、印刷するにはとても技術がいるみたいです👀⚡

それを可能にしているのは、機械があるからではなく、高度な印刷技術を持った方がいらっしゃるから。

つまり、
印刷の知識を持った上で、機械の力を借りる事でさらに効率よく、そして一番適した方法で印刷でき、最適な印刷物を届ける事ができるのだと実感しました。

他にも、
光の届き方を考慮して、色の調整を行ったりしているみたいです!
印刷の奥深さにとても関心が沸き、ウキウキしました✨

②体験が価値

今回の見学では、印刷だけではなく、雑誌などにもよくある試供品の付属の仕方も教えて頂きました。

作業手順に関して、
こんなやり方で付属しているんだ~✨
と知れてとても面白かったです!

しかし、それだけでなく
その先の体験がこのプリンティングに価値を与えているという事を教えて頂きました。

今までの私はサステナ視点が強すぎて、試供品に対しても
全員が使う訳じゃないからその分の中身も包装も無駄じゃん!
と思っていました。

しかし、この体験をプリンティングに付随する事で、
宣伝広告の価値のみのプリンティングから、
「あ、一度使ってみようかな~」
という、すぐに行動を起こしやすい価値を持ったプリンティングに変容する事を知りました!

無駄と言われても時間をかけないといけない工程がある事を学び、
本当の無駄とは何かを見極めていかないといけないなと感じました!

③感謝とプリンティングの新たな価値の予感


ジャンプなどの出版物に対する ”ありがたみ” と "価値" をとても感じました。

私はジャンプの中でも特にワンピースが好きなのでいつも
尾田先生、こんな面白いものを書いてくれてありがとうございます😭✨
って思いながら読んでいました(笑)

けれどこの体験を通して、

”尾田先生だけでなく、これだけ多くの人が関わって、作り方にもこだわってくれている人がいるから、私たちは快適にジャンプを読むことができている”

と過程に対して感謝の気持ちがとても湧いてきました。

それがたった約300円で購入できるなんて、安すぎる!!!!!
もっと価値があると感じました!!!

また、少年ジャンプ製作の過程の中で廃棄されてしまうプリンティングですらもお金を払ってでも欲しい!!!
と思いました(笑)

そこで、廃棄されてしまうプリンティングをサービス化するにはどうしたら良いのかを ”グーフの白井” として考えてみました!

例えば、
ワンピース商品の梱包や緩衝材に廃棄されたワンピースのプリンティングを使う事です!!
見て、開けて、その製品にたどり着くまでの全てをワンピース一色の世界感で作り上げる、、、✨
さらに、
どこの話のどの部分が梱包・緩衝材として使われて来るんだろう~✨
という梱包自体を “くじ” みたいな感覚にすると、
より商品の受け取りにわくわく感が増す気がするんです!!!!!!

梱包から楽しめる!!!
こういった新たな価値提供が出来るのではないかなと思いました!

他には、
活版印刷で使用された版も絶対にコンテンツとしての価値を持っていると思います!!

例えば、服の一部にするとか!!!(笑)
ポリエステル系の服・シャカシャカ系?(笑)
とかそういう感じの服に異素材の版の一部を縫い合わせる。

私のイメージでは
全体の色はグリーンでオーバーサイズの上着で、、、、
それをかっこよくスポーティに着こなしてみたいです(笑)


それで作られた個性的な洋服にワクワク・ときめきを感じませんか!?✨

だいぶモウソウが広がりましたが(笑)
何が言いたいかというと

ただプリンティングする為の道具で終わらせるのではなく、他の何かにリニューアルさせて、コンテンツとしてだれかに提供できたら幸せですよね♡

という事です!!!!!


まとめ

共同印刷さん・五霞工場さん、印刷工場の見学を快諾して頂き、誠にありがとうございました!!!
貴重な体験ができ、とても勉強になりました!!!

何より、
社長がなぜ印刷にこれほど熱くなっているのか、興奮しているのかに共感する事ができ、印刷の未来を考える事にワクワク感を覚える事ができました!!!

グーフの白井としてまだまだ成長していきますので、今後ともよろしくお願い致します(^O^)/



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