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ブレスオブファイアを布教したい~ニーナ~

 ブレスオブファイアとはCAPCOMから出されているゲームシリーズで2021年現在で6までのナンバリングタイトルが発売されています。なおブレスオブファイア6はソシャゲで、2017年にサービスを終了しました。

 ブレスオブファイア7が発売されることを祈り、布教したいと思います。

 ブレスオブファイアシリーズ(以下ブレスと呼ぶことにする)では、6を除き、主人公の名前がリュウ、ヒロインの名前がニーナで統一されていることが特徴的であります。

 もう一つの大きな特徴が人間のキャラクターが少なく、様々な種族のキャラクターが登場することです。

 ここで紹介するニーナは背中に羽を持ち、飛行能力を持つ飛翼族の少女です。5のニーナはちょっと違いますが。

 キャラクターデザインも似通っており、パッと見ると同じキャラクターとも思われかねません。

 しかしそれぞれのニーナがとても魅力的で、それぞれに思い入れがあるのでニーナの魅力について書いていきたいと思います。

 6のニーナは正直、あまり思い入れがないのでここでは省きます。(6も先行登録の時からやりましたが)

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ブレスオブファイア 竜の戦士

 まずは初代、ブレスオブファイア 竜の戦士におけるニーナについてです。

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              GBAバージョン

 飛翼族の王国ウインディアの王女です。活発なキャラクターで、竜の戦士では二人目の仲間です。

 特徴としましては、素早さが高く、回復魔法を得意とするキャラクターです。ゾハデスという攻撃魔法を覚えますが、覚えなくともラスボスを倒せる能力になるので、攻撃魔法はないと言っていいでしょう。ちなみにゾハデスは 敵全体に聖属性の300ダメージという効果ですが、この魔法を覚える頃にはメインキャラが999のダメージを与えることができるようになっているので、必要はありません。 

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              SFCバージョン


 後半では、自由に巨大鳥に変身することができるようになります。この時にグラフィックとカラーリングが変わり、少し大人びたニーナとなります。“成長“という要素は初代とⅢにしかありません。
 飛翼族という種族としては全シリーズ中、最も高性能であると言えるでしょう。特に制約もなく、自由に飛ぶことができます。

 性格はおてんばであり、属性的なポイントで言えば、レオタード、王女様、レイピア使いといったことが挙げられます。ストーリー上では主人公の金を勝手に使う(単独行動の時の財布が主人公のもの)、城を抜け出すといった行動をとっていました。ストーリーに強く絡むとは言えない立ち位置であります。
 戦力的な面から見ると、序盤では魔法アイテムの活用などで活躍できますが、戦力が充実してくると、使いづらい面が目立ってきます。攻撃魔法を覚えることができないため、主に補助、通常攻撃で戦闘に参加するのですが、システム上全く雑魚戦闘をすることなくダンジョンを突破することが可能であるため(まもりけむりというエンカウントを100%回避するアイテムが存在する)、戦闘はボスもしくはレベル上げの際に行うことになります。その時に求められる能力は雑魚を殲滅する能力、ボスを突破するための火力ということになるでしょう。

 ここで求められるのは伝説の魔法使いであるディース姉さんということになります。


 最終局面で使用されるキャラクターは、強い合体キャラである、ぷかぎゅる、リュウ、ディース、ニーナとなりやすく、競争相手となるのは仲間になってから日も浅く、回復魔法も覚えないモグであります。ちなみにモグもたいした能力は持っていません。イベントのために穴を掘るくらいです。ラスボスではニーナを使用しましたが、レギュラー争いを勝ち抜いたキャラクターとは言えないでしょう。戦闘に関しては高い評価を与えるわけには行きません。

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                モグ

 どうしても1993年のゲームなのでバランス面が難しいものがありましたね。

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ブレスオブファイアⅡ 使命の子

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 次に使命の子におけるニーナです。前作と同じ飛翼の女性でありますが、変身し飛行能力を発揮するためには多大な犠牲を伴います(二度と元に戻れなくなる)。年齢は17歳であり、一つ下の妹であるミイナがいます。

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 戦いでは初代のニーナとは違い回復魔法は覚えず、攻撃魔法で積極的に戦います。全ニーナの中でも最も大人びたニーナであり、お姉ちゃん属性、スリットと、非常に魅力的な属性を備えています。ちなみにスリットは、太ももが見えるというレベルではなく、腰まで入っています(コンプリートワークス参照)。

 打たれ弱いという弱点はありますが、ゲームのシステム上、陣形で調整することができ、あまり気になりません。ですが、使命の子では隠しキャラクターに伝説の魔法使いディース姉さんが存在し、ニーナとタイプがモロ被りであるため、戦力という面で見た場合、どうしても影が薄くなってしまいます(ディース姉さんは超ハイスペックなチートキャラ)。

 また、おとなしい性格であるため、主人公との絡みも少なく、リンプー、ディース、パティと魅力的かつインパクトの強い女性キャラクターが多いため、ヒロインとしての印象が薄くなってしまいます。

 注目ポイントを上げるのであれば、物語の最大の盛り上がりポイントである、妹の大鳥変身となるでしょう。ニーナの生い立ちもあり、ブレスらしさを特に感じたシーンでもあります。
 ですが、このイベントで記憶に残るのはミイナなのではないかという疑問もあります。更に、最大の感動、悲しみを乗り越えたイベントであるにもかかわらず、大鳥を使用する期間があまりにも短いという点は無視することはできません。

 ディース姉さんを仲間にしなかった場合は、貴重な攻撃魔法キャラクターなので使用頻度は上がるでしょう。使命の子ではお使いイベントが多くエンカウントも多いため全体攻撃を行えるのはゲームの進行のためにも重要です。

 デザインとしては黒く大きな羽を持っています。不吉の象徴として忌み嫌われているという設定でしたが特に深く掘り下げられることはありませんでした。
 使命の子では各キャラクターが中心のイベントがあるのですが、ニーナの場合はミイナが絡んでしまうので、ニーナが少しぼやけてしまいます。ですが、大人っぽい性格、見た目から、ファンは多いようです。戦闘グラフィックでもスリットから見え隠れする足は特にセクシーです。
 

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ブレスオブファイアⅢ

 Ⅲのニーナはシリーズで初めて、主人公と幼少の頃からの付き合いがあり、全ニーナの中で、もっとも付き合いの長いニーナであると言えるでしょう。

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 おせっかいな性格であり、幼馴染としてはベストな性格であるといえます。しかし、仲間にペコロスというたまねぎがいるにもかかわらず、シチューに入っている玉ねぎが大好物であるという何とも言えない面もあります。

 ゲームのシステム上いろいろなスキルを覚えさせることはできますが、戦闘スタイルは魔法攻撃中心となるでしょう。ザコ戦闘も多いため、非常に優秀なキャラクターであるといえます。個人の育て方にもよりますが、最後まで使っていけるニーナでしょう。また、ミニスカです。
 ヒロインのライバルとしては、おっとりした研究者であるモモがいます。Ⅲでは戦闘に参加できるキャラクターが3人で、プレイヤーによっては、なかなかニーナの出番がないかもしれません。ストーリーとしては基本的に主人公の自分探しの旅なので、ニーナイベントはあまり多くはありません。ハニーという謎の生物を連れており、その関係で厄介なイベントも存在します。
 幼少期のニーナと成長したニーナの2パターンの姿を見ることができるのもポイントが高いのではないかと思います。魔法詠唱の台詞は幼少期と少し発音も変わり、声の成長も感じることができます。
 彼女もまた、自分の役割に疑問を感じ旅立ちます。Ⅲのキャラクターは大体みんな悩んでいます。


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ブレスオブファイアⅣ うつろわざるもの

 序盤から終盤まで、主人公とのからみも多く、物語を進めることにおいて重要な人物です。戦いにおいても、回復、攻撃魔法もバランス良く覚えます。

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 システム上、スタメン争いはありませんが、たとえあったとしても必要なキャラクターであると言わざるを得ません。戦闘ではコンボという要素が加わり、コンボ数が増加するほど戦闘を有利に進めることができます。このコンボを増加させるためにニーナの魔法が重要となります。クレイ、お姉ちゃんのエリーナがいるので、精神的に少し幼くはありますが、非常に魅力的です。

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             かわいいなあ。

 身長162.8cm、体重42.2kg、趣味は散歩です。
 飛翼族としては、長距離の飛行はできませんが、高く飛び上がることができ、周辺の状況を確認することができます。ヒロインとしてのライバルはアースラという、少し天然な軍人がいます。
 ですが、シナリオの問題で、メンバーキャラクターである二人よりも、姉のエリーナ、やさしい村人マミ、ユンナのインパクトが異常なほどに強いため、振り返ってもニーナの思い出がなかなか出てきません。物語の中心にはいない感じです。

 ブレスⅣはコミカライズもされており、こちらのニーナもとても魅力的です。
 うつろわざるもの~ブレスオブファイアIV 全5巻。ニーナのイメージは大体ゲームのままでしたが、主人公リュウの性格が、個人的にはイメージと違いました。より主人公らしく、少年らしくなっています。ゲーム中ではあまり話さないので、活発なリュウがとても新鮮でした。
 主人公に水浴びを覗かれそうになったり、ずる賢い商人になにかしらされそうになったり、多少のサービスショットがあるニーナです。


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ブレスオブファイアⅤ ドラゴンクォーター

 Ⅴ、ドラゴンクォーターのニーナは、ストーリー、戦闘、ゲーム性の全てで全シリーズ中もっとも重要なニーナといえるでしょう。システム上、ニーナを外すことはできませんし、戦闘でもニーナなしでクリアすることは、非常に困難です。ですが特別な戦闘を除けば、ニーナのみでクリアすることは出来るかもしれません。それほどまでに優秀な戦力であると言えます。

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 ストーリーにおいても、主人公の行動理由、敵の行動理由、エンディングの感動など、全てに関わっているニーナです。言葉を発することができないため、感情を読み取ることは難しいですが、しっかりとした意思は感じますし、何より主人公に対する信頼が厚いです。
 体格は小柄で、年齢は明らかにされていませんが、おそらく最年少のニーナでしょう。ゲーム中にニーナのぬいぐるみも登場します。今までのニーナは飛翼族でしたが、ドラゴンクォーターのニーナは、羽はあるものの飛翼族ではありません。人工的に付けられたものなので、飛行能力もありません。

 ドラゴンクォーターでは登場人物が少ないため、各キャラクターが深く掘り下げられます。ニーナのイベントは切ないものが多いですが、それゆえに、とても愛おしく感じます。
 ヒロインとしてのライバルは、反政府組織の一員であるリンがいますが、主人公とは戦友というような関係なので対象にはならないと考えます。そもそも主人公が闘う理由の全てがニーナのためなので、物語の上でも不動のヒロインです。


 言葉を発することができないと書きましたが、主に「うー」と話す(?)ことができます。ゲームをプレイした方にはわかっていただけると思いますが、この「うー」にも様々な種類があり、「うー♪」「うー!」「うぅ・・・」「うー!!!」と「うー」だけで感情を表すことができます。

 ゲームバランスも絶妙で、周回プレイをしても様々な楽しみ方ができます。

 ブレスシリーズは基本的にスッキリとエンディングを迎えることがありません。どこか、もやっとした気持ちになったり、クリアしたのにその後のことを考えてしまったり、時に滅びたりします。
 しかし、ドラゴンクォーターは過去作品の中で最も爽やかなエンディングで、個人的には全シリーズ中最高の作品だと思っています。


 全5作品のニーナについての考察を終えたので、少しまとめてみたいと思います。各ニーナを、戦闘、物語、飛翼族、ヒロイン性、体格でまとめてみました。5段階評価で、戦闘は戦いにおける貢献度、代用不可性。物語は、ゲーム中イベントの絡み具合。飛翼族は飛翼族としての血の濃さ、飛翼族としての能力の高さ。ヒロイン性は主人公との絡み具合。体格は・・・まあ、体格です。

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 一応全作プレイしておりますが、個人的な意見なので特になんの参考にもなりませんね。似たような要素を持ち、立ち位置、名前も同じキャラクターですが、かなり差別化されているように思えます。

 ニーナについて考察を行ってきましたが、ブレスシリーズは登場するキャラクターが濃すぎて、ニーナが押されてしまうという現象が起きやすいようですね。各タイトルの最も印象的なキャラクターを答えろと言われた場合、多分ニーナを出す人は少ないと思います。

 私の場合は、竜の戦士→ディース、使命の子→パティ、Ⅲ→馬、うつろわざるもの→ユンナ、ドラゴンクォーター→ボッシュという感じでしょうか。好き嫌いという話ではなく、あくまで印象的という意味です。


 ニーナはシリーズを代表するヒロインとして、リュウとニーナの物語として、とても重要なキャラクターです。
 たとえ他のキャラクターに食われ気味だったとしてもブレスには欠かすことのできないヒロインですね。
 まとめてきた結論としては、みんなとても魅力的だということです。

 続編の情報は出ていませんが、是非ともブレスオブファイア7を発売して欲しいものです。新しい世界の話ではなくとも、ミリアが復活した竜の戦士の話、使命の子でのパティのスピンオフ、Ⅲのディース姉さんの封印前の話、うつろわざるもの、竜を失ったその後の世界、ドラゴンクォーターの地下に潜る前の話など、気になるものは数多くあります。
 ブレスオブファイアシリーズをやったことのない人もいると思いますが、GBAやPSP、ヴァーチャルコンソールなどでもプレイできるので、是非ともやってほしいと思います。

 一番やりやすいのはニンテンドースイッチでニンテンドーオンラインですかね。SFC版の竜の戦士、使命の子がプレイできます。ⅢとⅣはPSP版もあります。PSストアではもう買えないのかな?ちょっとわかりません。Ⅴについてはリメイクはされていないので、これのリメイクもやってほしいですね。厳しいでしょうが。


以上、ブレスオブファイアの話でした。

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