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【ネタバレ無し】シン・エヴァンゲリオン解説② 見るときの着眼点の話

エヴァシリーズとは「表現」との闘い

今作の監督・庵野秀明とスターウォーズシリーズの監督、ジョージルーカスに似ている。
新しい表現、映像を作ることに重きを置いている人である。

ジョージルーカスはEP4~6で画像合成の実験をたくさん行い、色んな方向に飛び交う飛行機をいくつも合成するなど新しい表現を探求した。また、EP1~3では背景や舞台そのものをCGにするというこを試して、後の映画監督にたくさんの影響を与えた。

スターウォーズ以前の宇宙の映像はただ、宇宙船が黒い空間を漂っている程度の映像しかなかった。これは1つの背景に1つの模型しか合成できない上にとてつもなく大変な作業だったからだ。

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しかし、スターウォーズの合成は複数の宇宙船、背景とレーザービームそして複雑な動きを一枚の絵にして、リアリティのある映像を作った。

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庵野秀明も同じだ。
ロボットの新しい表現。ロボットアニメで人間の内面にフォーカスするという手法。電柱等の背景を移すことでリアリティを出す表現、特撮の映像手法をアニメで使う、記号だけでストーリーを表現する方法(26話)等、多岐にわたる。

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エヴァンゲリオンはその独特な世界観ゆえに謎解きをしたくなってしまうのもわかるが、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を見る際にはそういったことはさておき、まずは庵野監督の新しい表現へのチャレンジによる全く新しい表現を満喫してほしい。


特に、テレビシリーズの「新世紀エヴァンゲリオン」25話/26話を見てから行くことをお勧めする。


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