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第2話 ゴリさんマークの便利屋さんをつくった人の話

「世の中の不便を便利に」という想いで、今日もどこかで誰かの生活を少しだけ便利にしている「ゴリさんマークの便利屋さん」。前回の記事ではゴリさんマークの便利屋さんが生まれるまでの話を聞いてみましたが、読んでいただけたでしょうか?

今回はそんなゴリさんマークの便利屋さんをつくった「ゴリさん」こと望月(弊社代表)へ、インタビューをしてみました。「便利屋」として働く中で大切にしていることや、やりがい、彼が描く便利屋の将来の話には、「便利屋」という仕事の魅力が詰まっていましたよ!

すべての人にも物にも、愛を持って接すること

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ーー第1話の中で「格闘技で1番になれなかったから、世の中で1番になるためには社長になるしかない!」との思いで事業に取り組まれていたという話がありました。「1番になる」というのが望月さんの根源にあるように感じたのですが、それはいつからなのですか?

小さい頃からでしたね。僕の名前が「秀一」っていうんですけど、親が何か1番になれるようにって「一」という時をつけてくれたんですよ。だから小さい頃から「とにかく1番になりたい」っていうマインドがありました。

幼少期はとにかく目立てば1番という感じだったので、小学校では生徒会長やったり、中学でサッカー部に入ったら「じゃあ、キャプテンやります!」って手を上げるみたいな子どもでした。

ーーそうなんですね!

だから不用品回収の仕事を始めたときも、社長になることを目標にしていたこともあり、メンバーよりも常に売上を高く取らなきゃいけないという思いでやっていました。みんなが休んでいる間も休みなく、365日ずっと働いて走り続けていたんです。

それで1年目から売り上げも取れて、いいスタートが切れていたんですが、売り上げを取れているときに、ある勘違いをしてしまっていました。

ーー勘違い、ですか?

はい、人ってなんでも1人じゃできないと思うんですけど、金額取れている時は「俺、すごい仕事できる!」って勘違いしちゃっていたんです。ある時、大きな現場の交渉の中で、一軒家丸ごと回収の案件が取れた時、「やります!」って勢いよく会社に帰ったのに、協力してくれる人が誰もいなかったことがあったんですよ。

ーー協力してくれる人が誰もいなかった。なかなかしんどい経験ですね。

だからその時は、なんとか協力してもらえた1人と僕だけ、2人で1軒家まるまる回収をやって。「人がいないとこんなに大変だ」っていうのをすごく感じました。金額とれてる人が偉いわけじゃない、それを支えてくれてる人がいて、さらにそれを支えてくれてる人がいて、っていう連鎖に気付いた瞬間でした。

だから、今の僕は従業員やスタッフみんなに「すべての人にも物にも愛を持って接しなさい。全てに感謝をしてやりなさい。」ということを伝えています。「愛と感謝を必ず忘れちゃいけないよ」って。

ーー愛と感謝、本当に大切ですよね。

だから今のスタッフはいい人しかいないです。「お金第一」っていう人たちもずっといたんですけど、みんなやっぱやめちゃいましたね。続かなくなっちゃうし。

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ーー今、スタッフって何人くらいいるんでしたっけ?

今、準社員も含めると、15人ぐらいですね。

ーー結構、年齢層も若いですよね。

年齢はだいたい30代から40代、まあ平均で30代後半ですかね。比較的若い方だと思います。

ーーそして望月さんのように、スポーツをやってた人が多い気がします。

そうですね。僕らの営業スタイルが365日24時間なんですよ。なのでやっぱ普通の感覚だと厳しいのかもしれません。「え、そんなありえるの?」「ちょっと時代の逆をいってるんじゃない?」っていうのを感じる人もいると思います。

でも内側の人たちは、そういう風に思っている人は少ないと思うんすよね。部活の延長みたいな感覚というんですかね。

ーー部活の延長みたいな感覚、ですか。詳しく教えて下さい。

例えば「どうしても明日引っ越しで、家が片付かないから来てください」みたいな電話が夜中の23時とかに入るんですよ。そうすると24時に突然、現場に行かないといけなくなったりして。

「じゃあ、誰行く?どうする?」みたいなのをグループ LINE に貼って流すと、「うーん。この時間からかぁ。まぁ、行っちゃいますかあ!じゃあ!」ってある意味ノリ良く、みんな仕事を引き受けてくれるんです。本当に感謝しています。

こうやってみんなが現場に行ってくれる代わりに、僕がやることは、みんなに還元できるところは全部還元する、ということ。深夜手当じゃないですけど、インセンティブをつけるから、じゃあ頑張ってよ、と。そしてとにかくこの時間に来る業者なんてほとんどいないから、しっかり感謝もらってこいって伝えています。

お客さんも助かるし、スタッフも金銭的な充実するし、そこに利害が一致して世の中が回るっていうのが僕はすごくいいなと思います。

心からの「ありがとう」が、1番のやりがい

ーー改めてではありますが、今の仕事をやっていて良かったなーって思う瞬間・やりがいを聞かせてください。

やりがいは本当に、結構大変な現場も多いですけど、お客さんに本当に感謝してもらえることですね。泣きながら「ありがとう」を言ってもらえた時や「望月さんに頼んで本当に良かったです」って言われた時は、すごい自分のブランド力が一個上がったと感じます。

感謝してもらえたっていうのがやっぱ気持ちいいっすよね。それが一番です。

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ーー感謝されることほど、嬉しいことってないですもんね。

僕らがやっていることって、僕らからすれば大した事じゃないかもしれないけど、その人にとってはすごい不便なことで、できないことをしてもらえた、ありがたいって思ってもらえるんです。そして、心から出る感謝の「ありがとう」がやっぱ響くんすよ。なんでなんですかね。不思議なんですよね。

僕からすれば毎回やっていることだから、そんなの簡単じゃんみたいな感じなんですけど、その人にとっては難しい。だから「本当にありがとう」って、言ってもらえて。嬉しいですね、それが快感ですね。

現場へ行くときは一旦、自分の”フィルター”を外す

ーー話を聞いていると、人によって不便と感じることが違うから、自ずと依頼内容も異なってくるのかなと思いました。様々な依頼が来る中で、仕事をする際に心がけていることはありますか?

僕が仕事に取り組む時に大事にしてるのは、一旦「僕のフィルターを外す」ってことです。

ーー僕のフィルター、つまりは「自分の当たり前」とかそういうことですか?

そうそう。僕の視点を一旦外すようにしています。人それぞれ事情も環境も違うし、生きていればいろんなことがあるんで、僕の思っている主観を押し付けるのは違うと思っています。

僕は、いつもフラットな気持ちで人と話をするっていうのを大事にしています。このお仕事をしていると、本当にありえない依頼もくるんですよ。3LDKの家から600トンのゴミが出るくらい、ゴミ屋敷になっていたりとか。

でもそういうのはやっぱり仕事をする上では受け入れるしかなので、「あー受け入れよう」みたいな感じのスタンスでいることを心がけてます。

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ーーぶっちゃけ、新しく入ってくる人とかって結構大変だったりするんじゃないですか?

大変です。当たり前と思っていたことが当たり前じゃないんで、最初みんな戸惑っていますよね。

ーーそれがショックを受けてやめちゃう方とかもいるんですか?

正直います。人によっては、心の器が追いつかないんですよね。だからやめちゃいます。しょうがないですけどね。

入社の時の視点がやっぱり「稼げる」とか「お金」目的だとやめちゃうかなっていう印象です。人ありきでお金は後からついてくるよっていう考え方の人じゃないとやっぱ続かないですね。

望月さんの描く「便利屋」の将来


ーーでは最後に、望月さんの描くゴリさんマークの便利屋さんの将来について、教えてください。

そうですね、新しく始めるリペア事業もありますし、生活に付随する不便をどんどん便利にしていきたいです。

そしてもっと、「便利屋」っていうものを世の中に知ってもらいたいって思っています。更にいうと、小学生の将来のなりたい職業ランキングに「便利屋」っていうのが入ったら、僕は勝ちだと思っています。

ーー小学生の憧れ、素敵ですね!

それぐらい認知されたいですね!最初僕が便利屋始めた時に「いや、便利屋って何やるの?」「怪しくない?」みたいな感じで言われることが多かったんです。まぁ僕も怪しさ満点だったので、その気持はわかりますが笑

でも今は愛と感謝じゃないですが、想いを持って、世の中の不便を便利に変えていきたいという気持ちでやっているので、そこを認めてもらい、どんどん認知を広げていきたいと思っています。

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【編集後記】

「便利屋」として働く中で大切にしていることややりがいを、改めて彼の口から聞きながら、ゴリさんマークの便利屋で働いていることが誇らしくなってきました。

「スポーツ選手」や「ユーチューバー」と並んで「便利屋」が、小学生のなりたい職業ランキングに入った日には、会社のみんなと、とことんお祝いしたいですね。

「愛」と「感謝」を忘れず、今日もまた頑張っていこうと思います。みなさんもいい1日を過ごしてくださいね!次回もお楽しみに!

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