10_ひがし茶屋街10

第8話:まさか!

ざお!(中国語の朝の挨拶)

メンバー:ゾロ、桜木、エロカワ 

悪夢の誤ロンから立ち直りかけてからの4連敗の次に待っていたのは、もっと恐ろしい事だった。

そう、あの事件を思い出した、、、

新卒で石川県の金沢が本社の会社に入社し、転勤を命じられたのが不服で12月に退職してしまい、その当時は珍しかった外資系企業に入社して、2年ぐらい経った頃に「事件」は起こった。

その当時25歳だった僕は、上司や先輩にフォローされながら、なんと北陸3県で営業成績がトップになってしまった!

実力主義の外資系企業だけあり、その時の月収はなんと「300万円」を越えていた。

そんな時に、上司にお祝いだと言う事でクラブ?みたいなお店に連れて行ってもらった。

そこは、金沢の中心地の「片町」にあるカウンターとテーブル席が2つの小さなクラブだった。

お世辞にもかわいいと呼べる女の子はおらず、しかも安くはないので、上司と行ってから付き合いで一度だけ1人で行ったっきり、そのお店には寄り付かなくなっていた。

すっかりお店の存在すら忘れかけていた時に、一本の電話が掛かってきた。

その当時僕は「外資系生命保険会社」に勤めていた。

電話の内容は、お店の従業員が加入したいとの事で一度お店に来て欲しいとの事だった。

今月も調子いいぞ!なんて思いながらお店に行ってみた。

今、思えばあの時に感じた「薄気味悪さ」は、間違っていなかった、、、

(続く)

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