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大人として、女性としての身だしなみ、模索中の話_10(自分を「飾る」事の効能)

部屋は出来るだけ片付けるようにしてるものの、小物や絵を飾る事はほとんどしていない。自分の姿に関しても同じだったりする。
例えばスキンケアに関して、普段のプロセスを美容カウンターで説明したりすると、基本的な事はしっかりできていると言われるし、メイクを落とさずに寝るのは絶対にやらない。一方でアイメイクを筆頭にメイクは苦手だし、時間がないときはベースメイクだけ仕上げて、家を飛び出す事はしょっちゅうだ。

その状況を鑑みると、自分は「整える」事は割とちゃんとやるけど、「飾る」事にはあまり興味がない。でも最近は少し変わってきた気がする。

昨年5月に異動して新部門に移ったのだが、私と入れ替わりに歳下の女の子が異動する事になり、庶務作業もの引継ぎをしていたのがきっかけになった。

彼女は美人というより可愛らしいビジュアルだが、礼儀正しく気配りの人だった。
PCの前に横並びになって説明を受けている時、ふと彼女の方を見た。
綺麗に整えられた眉や、アイシャドウ、艶のある唇や肌。

「綺麗だな」と正直に思った。

彼女が美人なのも影響しているけど、それ以上にわたしが感じたのは何故か「礼儀正しさ」だった。一緒に仕事をする人への敬意。
その時、「きちんとメイクや服装を整える事は、相手への敬意にもなるんだな」と実感した。

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これ以降、少しずつ自分の気持ちが変わってきた。気がする。
少し前から骨格診断や、コスメカウンターに行ったりとトライをしていたものの、本格的にスイッチが入ったのはその時だったと思う。

まずは手元のアイテムを使って、丁寧にメイクをするところからスタートした。
そこからアイテムを見直したり、新しいアイテムを取り入れる事も今はするようにしている。実際上達しているかは怪しい。が、夜にアイラインの練習をするなど努力は続けている。

さらに最近は違う気持ちも出てきた。きっかけは、約3年前に始めた武道の稽古だ。
着用している道着が白い事もあり、稽古中は相手の道着を汚さないようほぼスッピン、かつ老若男女が入り混じって稽古している。その反動なのか、稽古以外の時は、せめて女性らしくいたい!と強烈に思うようになってしまった。そのため朝に稽古がある日は、帰宅後に汗を流して改めてきちんとメイクするようになった。今までは考えられなかったことだ。


そうしていくなかで自分の服やメイクを整える事は、自分の気持ちを気持ちよくするものなんだ、と気づいた。気づいたのが遅すぎだけど、その事を実感できたのは収穫だったと思う。
ちょうどその時期は「だから私はメイクする」「美容は自尊心の筋トレ」などといった美容系の本をいっぱい読んでいた。本を通じていろんな人が色んな動機でメイクやスキンケア、おしゃれをする。でも何よりも自分のためにやるという主張は、自分が今までできなかった分、なんだか清々しく聞こえた。

別の投稿で書いたけど、女性としての自尊心が元々低い。
時間をかけて自尊心をゆっくり回復させてきたけど、それでもたまに「こんな綺麗目な格好しちゃって…」と妙な照れが出てしまう事もある。
ただここ数年はその照れを一旦脇に置き、その事を楽しむように心がけている。
きっとその方が楽しいと思うからだ。







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