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アイディアを作る方法

「標準的」なデザイン思考ではアイディア出しについてほとんど何も言っていない。耳にタコができるほど聞かされた

「批判禁止・質より量・他人のアイディアにのっかろう!」

ではゴミの山ができるだけ、というのは多くの人が知っているはず。やれブレイン・ライティングだ、他人が書いたアイディアに繋げていく方法とかやたら数はあるがそれは変形されたゴミ製造機にすぎない。

などと文句を言っているだけでは意味がない。先日面白い記事を見つけた。

まず、大きな問題を特定し、それを下位問題に分解し、リストにする。たとえば、病院に勤めている人が、次のような問題を抱えているとしよう。「提供された臓器を安全に輸送する最善の方法は何か」。下位問題には次のようなものが考えられる。

1. 臓器を確実に衛生的な状態で輸送するにはどうしたらよいか。
2. 臓器を適切な環境条件下で保管するにはどうしたらよいか。
3. 適切に輸送されなかった場合の最大のリスクは何か。


 これらの下位問題をチョイスマップにリストアップできたら、次に、筆者が「前例」と呼ぶ、この問題と同じ世界(分野内)または別の世界(分野外)における過去の解決策を探る。

 先ほど挙げた臓器搬送の下位問題の場合、「分野内」では、他の病院が過去にどのようなことをしてきたかを調べ、それをチョイスマップにリストアップする。「分野外」では、以下のような質問に対する答えを探すことになる。

・食品会社はどのようにして輸送中の食品の鮮度を保っているか。
・ガラス彫刻を最も早く輸送する方法は何か。
・新生児を連れて旅行するのに最適な方法は何か。
・ウェディングケーキはどのように披露宴会場に運ばれているか。


 こうして揃えた解決案を目の前にすると、頭が動き始めるため、それらを当てはめたり組み合わせたりして、下位問題の解決策を探る。

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/9948?page=2

この「解決策を作る」前に「ゴール創成」があるのだが、そこはとりあえず問わない。というかゴール創生はゴール達成の検討と並行して同時に行わなければならない、、のだがそれは後で書きます。

私がこのチョイスマップが良いと思うのは、現実に即しているからだ。仮に大きなゴールが創成されたとしても、まずそれをサブゴールに分割する必要がある。そしてそれぞれに解決策を考える必要があるのだ。もちろんこのプロセスはダイナミックに変化する。サブゴールに対して案出する解決策によってはサブゴールへの分割自体が変化するかもしれない。

また

「同じ問題に対して現実に何が行われているのか」をちゃんと調査し、それを考慮に入れることは必須である。そして異なる分野で行われているアイディアを水平展開することも簡単ではないが必要な要素だ。

なので

私は今実プロジェクトでこの手法を試すのを楽しみにしている。もっと言えばこの手法に「ゴール創成」の要素を加えた新しい手法(仮称)5000を試す機会を待っている。

それらについて結果がでたらまたここに書きます。

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