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自己紹介・京都路地奥にある小さな雑貨屋

コロナ禍が始まり、あれほど観光客でごった返していた京都の東山に人影がなくなりました。いろいろな言語が飛び交い、バスやタクシーが行き交い、人気店に行列ができる、近所の人たちは行きつけの東山三条のマクドで談笑する…そんな姿が一変し、静まり返った街になりました。そんな頃、銭湯横の細い路地の奥に「雑貨屋ごろね」は開店しました。ここは、障害のある人が働く作業所で作った雑貨や日用品を販売するお店です。

作業所は、障害のある人が働く場所です。作業所では、働いて給料(工賃)を得ることはもちろん大切ですが、それだけでなく、働くなかで成長し、仲間をつくり、地域や社会とつながって豊かな生活や人生を築いていくことを大事にしています。

作業所は、障害者やその家族、関係者がなにもないところから始め、作業所づくり運動とともに広がってきました。そこでは、障害のある人の障害や経験、生活に合わせた仕事が大切にされ、どんなに障害が重くとも働く権利を保障し、「仕事に仲間(障害者)を合わせるのではなく、仲間に合った仕事にする」という理念がつくられてきました。

作業所の製品には、一つの製品が完成するまでに、たくさんの人が関わっています。例えば木工製品だと、木を削る人、色を塗る人、ラッピングする人、荷物を運ぶ人、製品を売る人…苦手なことも多いですが、いろんなことに挑戦しながら働く仲間と一緒に作りあげたのが作業所の製品です。

「雑貨屋ごろね」は、作業所製品を知ってもらうと同時に、製品を通じて障害のある人たちがどんな思いをもって働いているのか、どんな生活をしているのか、その人たちの人生に触れてほしい、そして、障害のある人たちの生活とともに、そこを支える人々の営みも感じてほしいと思っています。

人通りが戻りつつある、京都の東山、三善(みつよし)路地でたくさんの人との出会いを楽しみにしています。

京都を中心に各地の作業所の雑貨を置いている
人気のどら焼きとコーヒー 店内に少し席あり

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