見出し画像

モノありきのスタートアップにおけるPSF(Problem Solution Fit)の難しさについて

こんにちは!フードビジネス支援をしているCAROT株式会社の嶋田です。
さて、今回はPSF(Problem Solution Fit)の難しさについてお話をして行きます。

スタートアップ型のビジネスでは、以下のような順序でスケーラブルなビジネスを構築していきます。
1、カスタマープロブレムフィット(Customer Problem Fit 以降:CPF)
ユーザーが抱える可能性の高い課題について検証するプロセスです。

2、プロブレムソリューションフィット(Problem Solution Fit 以降:PSF)
自分たちが提供する解決策が「顧客が求めるものか」を検証するフェーズです。

3、ソリューションプロダクトフィット(Solution Product Fit 以降:SPF)
プロダクトが解決策を十分に実現できているかを検証するフェーズ

4、プロダクトマーケットフィット(Product Market Fit 以降:PMF)
プロダクトマーケットフィットとは、市場を満足させることができる商品で、正しい市場にいることを意味する。

現在、私は飲食店に対するソリューションを開発しております。
1のCPFに関しては、単なるインタビューではなく、コンサルティング事業を通じて深いところまで課題を調査できたと感じています。
ここの課題は今後大きなビジネスチャンスになると確信をしています。

しかし私は過去に事業ピボットをしていまして、2のPSFに関して長く苦戦しました。(現在も苦戦していますが打開しつつある状況)
確かに、顧客は大きな「負」を抱えていて、ピボットする前の事業でも、その「負」を解決する事は可能だっと今でも考えています。おそらくローンチしていたら一定の反響はあったと思います。
しかし、このビジネスには大きな弱点があって、構造上の問題でかなりのスケールにならなければ利益がでないビジネスモデルという点でした。
また、仮にスケールしたとしても価格競争が程度発生してしまうため、利益率も低いビジネスモデルという難点もありました。

スタートアップのビジネスモデルで大切なのは、
「スケーラビリティ(拡大可能性)」
ディフェンシビリティ(競合優位性)」
「フィージビリティ(実現可能性)」

と言われていますが、私のようなテックスタートアップではない、
「モノ」ありきのビジネスを展開していく企業は

価値を創造し、利益率高い新しいビジネスモデルを築く事

こういった考えが重要になると考えています。

モノありきの既存産業では、顧客に支持される良いプロダクトを作ったとしても、従来のビジネス構造では利益が出にくい事があります。

ビジネスの構造を根幹から見直す。私は実体験を通してこのような学びを得ました。少しでも皆様の参考になれば幸いです。

以上







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?