タケノコ掘りと、うら止め作業。

今年になって、初めてタケノコ掘りを経験した。その道具は、普通は、クワというらしいが、どうもうちは、姉とか、母は、「クワ、クワ」と呼んでいるが、わたしからみたら、「つるはし」じゃないかと・・。

シーズン中は、整備された竹林で、掘りやすいところなどは、下の姪がタケノコの掘り専(掘るのだけが、好き)で、やってくるが・・。

シーズンを過ぎれば、竹垣沿いで、用水路に挟まれた、掘りにくい箇所になると、姉か、私で、掘るしかないのであった。

また、掘った後も、母から、即座に、台所から包丁をもってきて、タケノコの掘った、元を少し切り落とす作業をしないと、「これをしないと、クソつけて、人にあげるようなものだから・・」と、注意を受けて、その警告は心にとめて、自分で食べるものも、面倒だけど、その作業は行い、新聞紙でくるんで、納屋にある冷蔵庫で、帰るまで、保管する。

シーズンオフになると、姉も、タケノコ熱から冷めてくると、もう全く無関心になる。それは、畑仕事もあり、苗を植えたり、休耕田の草刈りもあり、致し方がありません。

が、わたしは、相も変わらず、竹林整備を続ける。みつけそびれて、すくすくと伸びたタケノコをみつけては、中途半端だと、鋸で切り落とす。

自分の自宅に帰って、タケノコの皮をむいてみた。一つのタケノコで、一体何枚竹皮をむけば、食べれるようになるのか、暇人の私は、枚数をおおよそ数えてみた。25枚以上である。

で、そのタケノコを縦にストンと、切って、中の節の数を数えると、25以上ある。ということは、節目にそって、竹皮はつき、成長すれば、25以上の節をもつ、巨大竹となるか・・。想像しただけでも、恐ろしい、竹性というものを知る。

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(『新特産シリーズ タケノコ 栽培・加工から竹材活用まで』野中重之=著 農文協)

上のテキストが私の教科書となり、いつも持ち歩いては、帰りの電車で拾い読みをしており、反省しながら、繰り返し読んでいる。


実践と、教科書読み、実に、生々しく響いて、ああ、こういうことか!と気づかされることがおおいのであった。

そこで、先日、「そろそろ、ウラドメか・・」と。
「ウラ止め」とは、「タケノコから、竹へ伸長途上、幼い枝が出かかった頃に、先端部位を揺すって落としたり、カマなどで切断するなどして、成竹の高さを制限することである。」

まずは、すぐ家の近くにある、休耕田をとりまく、放置竹林にはいり、目に着いたもので、2~3本試してみる。ヘルメット着用がいいが、帽子をかぶり、その上から、ヤッケのフードをかぶっただけでも、まあいいか。
(田舎だから、ヘルメット着用となると、近所の目がうるさい!)

5メートルぐらい伸びたものを、足場を確保し、揺すってみる、先端が折れるまで、揺する。先端をみながら、どの方向に落下するのか、注意し、逃げ場を確保し、「ドサッ!」と、落ちた。

2本目、も同じような、繰り返し。

3本目、今度は、崖っぷちに近い急斜面。これは、難易度が高い。考えた、近くに落ちていた、枯れ木を担いで、竹をゴンゴンと揺すってみる。
ビクともしないし、かえってあぶない。滑り落ちたら、もともこうもない。

上からのぞいて、巻き道を探してみる。折り畳み式ノコを出してきて、下から、竹の枯れ葉ですべらないように、注意して、トラバース気味に登りつめ、竹の近くまで、たどりつく。この場合は、素直に、鋸で、伐り落とすしかないなあと。ギコギコと、目の高さで、切り落とし、谷間に落下していった。

これでいいのだ。

そして、最終日、家の領土内の竹藪に、「あった!!掘りそびれたタケノコが5メートル・・」、これこそ、「ウラ止め」。

両手で、揺すり、何度も揺すっていたら、先がポキっとおれて、さらに揺すると、「ドシャッ!」と落下。これを、肩にかついで、所定の場所に、捨てに行く。

これにて、「ウラ止め」とは、感覚的にわかった。あとは、観察をつづけること。いかにちがうのか、「ウラ止め」の効果とは・・。

https://youtu.be/_wIaRDwCNeU


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