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もはや鈍器、『魍魎の匣』読みました。

『魍魎の匣』
著者 京極夏彦

百鬼夜行シリーズ第二作。
ページ数1050。
超ボリューム!

箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。巨大な箱型の建物。箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。
果たして憑物は落とせるのか⁉︎

この作品は映画化され、アニメ化までされたそう!!
事件がどんどん解明されていく面白さもあるのですが
宗教者、霊能力者、占い師、超能力者、それぞれの目的や在り方の講釈がめちゃくちゃ面白かったです。

「オカルト」や「犯罪における動機づけ」について書かれたところもとても良かったです。

いつものメンバーも勢揃いで、イカれた探偵も大活躍!。

読み終わると読んだ達成感とやりきれなさが満載です。


世の中には語ってはならぬ、質してはならぬ事もある、、、


それを見ると匣の娘も
にっこり笑って
「ほう」
と云った。
ああ、生きてゐる。
何だか酷く男が羨ましくなってしまった。

本文より

    

今年は京極夏彦先生の作家デビュー30周年記念イヤー。

講談社文庫から出た新カバー版がとにかく美しい。


乳白色の肌の色に鼻梁の線のか細さがなんともこの作品にピッタリな気がします。

ちなみに誕生日が同じ日ということが私の小さな自慢です。

次は探偵目当てに『百鬼徒然袋 雨』

読もうかな。

ではまた。

5CM

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