恐怖のパンデミック林間学校の思い出
先日、5年生の長女の林間学校があった。
たった一泊だけど、長女がいない寂しさたるや、、、(涙)
でも、無事に行くことができて本当に良かった。
去年の5年生は行けなかった。
小学5年生になったら林間学校に行って、6年生では修学旅行に行って、、、っていう、今まで当たり前に出来ていたことが、当たり前に出来なくなってしまった。
こんな世の中だれが想像したかな。
林間学校の定番、飯ごう炊さんにカレーライス作りは、感染予防の観点から無し。
その代わり、薪でお湯を沸かしてレトルトカレーを温めるそうなwwww
余談だが、家庭科のお茶を入れる実習では、出来上がったお茶は飲まず、香りだけを嗅いで捨てたらしいwww
そんなことに、なんの意味があってどんな感染予防効果があるのか、全くもってナゾだ。
子どもの貴重な体験がどんどん奪われていることに悲しさを感じる。
まぁ、なにはともあれ、いろいろナゾの制限はあるものの、長女は林間学校をとても楽しみにしていたし、無事に行けて何より。
ちなみに、お菓子は禁止なのに、
「夜に友達とコソッとあめ玉食べるくらいいいんじゃない?ちょこっとルール破っちゃうのが、後からいい思い出になったりするんだよ。」
と言って、お菓子を持たせようとそそのかした不良な母親はわたしです(笑)
結局、真面目な長女にテキトーにあしらわれて、お菓子は持っていかなかったけど(笑)
まぁ、そんな長女の林間学校があり、教員時代の恐怖のパンデミック体験を思い出した。
今から十数年前、わたしは5年生の担任だった。
2クラスの約60名。
秋に予定されていた林間学校、予定通り出発した。
ただ、当日、体調不良で1人欠席だったことと、進路上では無かったが、台風が接近中だったことを除けば。。。。
まさに嵐の前の静けさだった。
バスは2台。
それぞれのクラスで乗り込んで出発した。
欠席者がいたのは残念だし、可哀想だったけど、悲しんでばかりもいられない。
計画していたバスレクを楽しんで、みんなウキウキで林間学校に向かった。
この日に向けて、1ヶ月前くらいから係を決めたり、レクリエーションを考えたり、とにかくたくさん準備してきた。
みんなが楽しみにして待ちに待った林間学校だった。
宿舎に着いて、飯ごう炊さんでカレーライスを食べ終えた頃、3人の子が体調不良を訴えた。
熱を測ると、39℃ちかい!
親御さんに連絡して迎えにきてもらうことになり、来た当日に3人帰ることになってしまった。
そして、もともと欠席していた子が病院を受診したところ、インフルエンザだったことが判明。
イヤな予感がした。。。
ここからが悪夢の始まりだった。
台風は、なぜか予想されていた進路を大幅にずらし、まさにわたしたちのいる宿舎の方に向かってきていた。
2日目は、明け方から台風直撃の大嵐。
宿舎から一歩も出られなかった。
予定していた外での活動は全くできず、帰ることもできず、宿舎の中で過ごすしかなかった。
嵐がすごすぎて窓を開けることもできず、閉めきった部屋。
密・密・密!!!
そして、この日の夜からバタバタと発熱して子ども達が倒れていった。
もともとあった部屋割りは撤廃して、発熱部屋と元気部屋に分けた。
でも、元気部屋にいた子も次々に発熱していって、発熱部屋へと移動していく。
親御さんが迎えに来れる子は、迎えにきてもらい、来れない子達は(嵐の中の高速で片道2時間の場所。そりゃ無理もない。)近くの病院に連れていき薬をもらった。
引率の教員はわたしも含めて5名、みんなで寝ずに看病した。
3日目は台風一過の晴天だったが、予定したレクリエーションをするのは諦めるしか無かった。
元気な子は、半分以下だったから。。。
元気な子と大人とで、何とか片付けをして、早々に宿舎を後にした。
行きはクラス別で乗ってきたバスだが、帰りは発熱車両と、元気車両に分けて帰ってきた。
発熱車両は満員で、元気車両はガラガラだった。
まさに、パンデミック!
その後、インフルエンザで5日間の学年閉鎖になったが、その間もインフルエンザになる子がたくさんいた。
結果、約60人いた子ども達の中でも、インフルエンザにかからなかった子は10人くらい。
(教員もだれもかからなかったのがすごい。気が張ってたからかな。)
子ども60人中50人がインフルエンザにかかった大クラスターとなった。
今だったら、ニュースのかっこうの餌食だなw
あまりに壮絶すぎて大変な林間学校だったが、誰のせいにできるわけでもなかった。
もし、もう少し前にインフルエンザが流行り出していたら、、、、
もし台風の進路が、はじめから直撃だと分かっていたら、、、、
そうすれば、林間学校は延期されていただろう。
すべてが運命のいたずらのように、バッチリそのタイミングに重なっていた。
だれも責める相手もおらず、その後そのことについて口にする者はおらず、完全に封印された林間学校。
嘘のような本当の話。
ちなみに、わたしはその時、長女が産まれる前の第一子の妊娠初期だった。
だが、そのあと流産した。
インフルエンザにはかからなかったが、その子が悪いものを全部もって犠牲になった。
わたしの、十数年あった教員人生のなかでもトップクラスの大変だった思い出。
今でも思い出すと、可哀想な思いをさせた子ども達、心配をかけてしまった親御さん、とにかく出来ることを考えて必死だったわたしたち教員、犠牲になったお腹の子、、、いろんなことが胸にチクッと刺さる苦い思い出。
、、、、とまぁ、何が言いたいかというと、
長女が、無事に元気で林間学校に行ってこれて、何よりで有り難かったってことだな。
あと、インフルエンザが流行り出す季節だから、良く寝て栄養あるもの食べて、免疫アップしてね。
自分の免疫を上げること以上の感染予防対策はないよ!
腹だして寝るなよ!(by 五女ちゃん)
わたしの記事がお役に立てれば幸いです。 これからも、クスっと笑っていただけて、それでいて皆様のお役に立てるような記事を書いていきたいと思います。 よろしければ応援よろしくお願いいたします💓