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暴力団及び街角の暴力

<暴力団3ない運動プラス1>

   善良な市民なら日常生活で暴力団と関わることはないでしょう。しかし運の悪い時にはどこでどのようなケースでかかわることになるか分かりません。それは交通事故かも知れませんし、仕事上関わることになるかも知れません。そうゆう時に備えて平素からこの「3ない運動プラス1」を肝に銘じておくことです。

   内容は「暴力団を恐れない 利用しない 金を渡さない 交際しない」です。

  <恐れない>

と言われても普通の市民なら例外なく恐れて当然でしょう。余程腕に自信がある人でも1対多数(暴力団組織)ですから争って勝てるわけがないのです。恐れるなという意味は恐れるあまり唯々諾々と相手の言いなりにならないということです。具体的に言うと街角でのトラブルには即座に110番通報して警察に助けを求め、継続する揉め事に巻き込まれたときは独りで対応せず、警察への届出や各都道府県に設置されている「暴力追放センター」へ相談に行くことです。暴力追放センターでは暴力団に詳しい警察OBが常駐していますし、必要ならば顧問弁護士にも紹介してくれます。暴力団に対抗するには法をもってするしかないのです。彼らも法を犯して刑務所に行くことはできることなら避けたいのです。

  <利用しない>

貴方がもし何かのトラブルを抱えて相手方から脅されたりして困り果てていたときにあなたの友人なり知人から

「おれが知っているその筋の人に頼むと簡単に問題を解決してくれるよ。少しの謝礼ですむから・・・」

   などという言葉にすがって困り果てていた問題を一挙に解決してもらって喜んだ。しかし問題が起こるのはそれからです。貴方は暴力団員と顔見知りになったのが縁で何かと接近されてきて最初は僅かな付き合いですんでいたことが徐々にエスカレートして抜き差しならない悪縁となっていきます。その内丸裸にされてしまうことになるのです。

  <金を渡さない>

運悪く暴力団とトラブルになったときに早くストレスから逃れたいために多少の金銭ですむことならと考えて安易に金を渡してもそれで全て解決にはならないということです。彼らは金蔓と見るといろいろ因縁をつけて食らいついてきます。特に企業活動でこうした暴力団とのトラブルを金銭で解決すると、それをネタにしてさらに要求されることになるのです。企業がこうしたトラブルに巻き込まれたときは独りの担当者任せにせず、組織的に対応していくことが望まれます。

要は組織でも個人でも毅然と対応して初期的段階で警察なり弁護士などに相談して法的に処理していくことが大切です。

  <交際しない>

前述した「利用しない」と似たようなことですが、貴方が何かの機会に暴力団組員と面識をもったとします。そして

「困ったことがあったら遠慮なく相談に来い」

とか告げられて心強い人と知り合いになった。(なにかの時に頼みに行ける)といい気になってコーヒー一杯の軽い付き合いから始まって徐々に関係が蜜になっていき、その内、声をかけられると無視できない関係になってしまいます。そうなると関係を切ろうとしても相手は簡単に許してくれません。普通の人間関係なら仲違いするようなことが生じたらお互いが疎遠になって口も効かなくなって一時的か長期的に絶交してしまいますが、暴力団との関係を切るには貴方が丸裸にされるか何らかの被害を受けて警察に介入してもらうまで続きます。最悪のケースは命まで奪われることにもなりかねないのです。絶対に交際してはなりません。そのきっかけはどこに隠されているか分かりません。貴方がよく通うスナックかも知れません。そこで知り合った女性が関係者かも分かりません。

運悪く顔見知りになっても暴力団事務所には絶対に出入りしてはいけません。どのような罠や脅しに掛かるか分からないのです。相手の巣窟に入って後から被害届けを出そうとしても貴方の言い分は誰からも支えてもらえないのです。一方的に相手側の言いなりになるのは目に見えています。

<街角の暴力>

   ニュースでたびたび耳にする街中での暴力問題です。普通の人間がちょっとしたことで切れて無抵抗の第三者に暴行や傷害を加え、挙句の果てには命まで奪うという事件が日常的に発生しております。街中でこのような事案に巻き込まれたときにはどうしたらよいか考えておくことも大切です。

心がけとしては「君子危うきに近寄らず」をモットーして行動するのが最善です。行く手前方にガラの悪いグループを目にしたら近づかないことです。逃げることは沽券に関わるとか思わないことです。仮に貴方が腕に自信があり連中を叩きのめしたとしてもその場の危難は免れてもそれで事がすむわけではありません。警察沙汰になり街の不良どもから面をとられ後々出くわす度にトラブルとなります。

●  災いの種を撒くべからず

●  沽券にかかわっても遠回りする

●  万一因縁を付けられたら足に自信があるなら逃げるべき

●  家族連れであったりして走れない場合は相手に媚びず毅然とした態度をもって対処し、110番をして助けを呼ぶべき

周囲の人は先ず当てにならないと踏むべきです。気をつけなければいけないのは「やれるならやってみろ!」とかいう挑発的な言動を浴びせないことです。グループでいると仲間の手前格好をつけたいために思わぬ暴力を振るう奴がでてくるのです。できるだけ刺激しないよう冷静に相手を落ち着かせるようにしてリーダー格の人間に応答することです。

それでも相手から離脱もできず警察の到着もなく周囲からの助けも絶望的な状態になり興奮したグループから袋叩きになり始めたらどうするか。そのときは覚悟を決めるしかありません。窮鼠猫を噛め!周囲に武器となるものがあるならそれを手にし、無いならないで力の限り反撃するしかないのです。狙うところは頭部以外の急所です。どこが急所かは平素から知っておくことです。

   しかしあくまでも先に手を出してはいけません。後から反撃したからと言っても警察沙汰になれば喧嘩両成敗となり貴方も相被疑者となり調べられることになるでしょう。正当防衛が認められるにはかなり厳しい要件が求められます。喧嘩両成敗なんて不服ですが日本社会ではそういう法摘要になります。しかし情状的にはかなり有利になると思います。まったく無抵抗で袋叩きになり撲殺されたり海に沈められたりしても世間の同情は集めても貴方は浮かばれません。

   もう一度強調しておきますが貴方の進路前方にたむろしている暴力的不良グループを認めたら接近せず迂回しなさい。突然出くわした熊や凶暴な犬と同じです。

そして万策尽きてしまい貴方ないしは貴方の大事な家族などの命を守るために他に方法手段がないときは戦うしかありません。そのことは普段から頭に叩き込んでおくことです。

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