言葉は思考に影響を及ぼすのか?
サピア=ウォーフの仮説というものがあり、それは「言葉が思考に影響を与える」というものだ。
彼は著書で
言語の本質とは音でも文字でもなくそれらを通して行われる概念の通達とそれに伴う心理的作用
と言っていて、深いなあと思うなどした。
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日本人はよく英語を話せるかと問われると、「話せない」と答えるという。自分も日本人だから気持ちがわかる。ネイティブレベルで会話ができるとかじゃないと「話せる」なんて言わないのだ。
でも、そんな時はこのサピアおじいちゃんの言葉を思い出したい。大事なのは概念の通達なのだと。そう言い聞かせながら、道端で外国人に話しかけられたら応対しよう。
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この仮説はレヴィンソンという人類学者の研究で実証されてる。
右、左を示す言葉、概念がなく、方角を東西南北で表す民族がいるそうなのだが、彼らを知らない場所に目隠しして連れて行き、家はどっちですか?と質問する実験を行ったそうだ。
結果を統計すると、わずか13.9度のズレしかなかったらしい!!
僕はとても方向音痴なのでこの能力がとても羨ましい。。
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これを聞いて日本語の「もったいない」や「おもてなし」は外国語に翻訳しずらい言葉だなってふと思った。
そういう言葉があるからこそ、そういう感情を抱くわけで、言葉は多少なりとも思考に影響してるんだろうなと素人ながら腹落ちした。
#今日の一語
言葉が好きなので、気になった言葉や共有したいなと思った言葉をここに記して行こうと思う。
There’s husbandry in heaven
シェイクスピアの一節です。とてもお洒落な言葉でお気に入りなので一番に紹介しようと思いました。訳、わかりますか?
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訳は「今夜は星が出ていない」です。
husbandryとは「節約」という意味でheavenは「天空、空」なので、直訳すると「空には節約がある」=光を使っていない→星がてていないとなるそうです。
お洒落で味わい深いですよね。
僕もキャンプに行って星空が見えなかったときにこれを言いたいなって思ってますw。
読んでいただきありがとうございました。