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『ゾンビランドサガ』が評価された理由とは?

どうも、最近になって佐賀県の魅力(イチゴ美味しい、お肉が美味しい、意外と有名な所が多い、博多と長崎が近い)に気付いた「ごちたく」です

2018年の秋アニメに『ゾンビランドサガ』という
ゾンビ×アイドル×佐賀県という異業種交流会アニメが始まりました
公式サイトはこちら↓↓↓

2021年春(4〜6月)には『ゾンビランドサガR(リベンジ)』という、アニメ2期が放送されるので、大変楽しみです。公式サイトはこちら↓↓↓

なんせ2年待ったので、、、楽しみもひとしおなんですね。わくわく。
本来は2020年に放送予定だったとのことですが、昨今の時勢もあってか延期されてしまったようで、満を持して4月に放送と。

物語の舞台は佐賀県。『サガ』と言ってるくらいなのでね。
佐賀を救うためにゾンビになったアイドルが活躍する、という文字だけではまず伝わらないであろう特異なストーリー展開。

アニメのジャンルといえばアイドル、ギャグ、シリアスだったりごっちゃ混ぜ。

アイドルに関しては昨今のアニメとしては飽和状態。
そのために『ゾンビランドサガ』というごちゃ混ぜ過ぎる作品には一切注目してなかったんですよね

しかしながら、いざ放送開始されたら話題沸騰。いざ見てみたら完全にダークホース!
今でも当時の2018年秋アニメにおいても覇権アニメだと思っています!

口コミの評価も軒並み上場!
一時は地上波のニュースでも話題に挙がったほど。

・・・なんでこんな話題になったか?
考察してみたら理由がたくさん思い浮かんだので記事にして言語化してみます。

ちなみに物語のネタバレバリバリに盛り込んでる内容になるので、一度NetflixなりAbemaTVなりAmazon Prime Videoなどの放送媒体で見ちゃいましょう。

メインのアイドルが既に死んでいる設定であるから

メインとなる7人のアイドルはそれぞれ過去に亡くなった設定となっています…
『ゾンビ』ですから...

死因はそれぞれ、

源さくら・・・車に撥ねられ衝突死(1話)

二階堂サキ・・・バイクでの事故死(9話)

水野愛・・・落雷死(6話)

紺野純子・・・飛行機事故死(6話)

ゆうぎり・・・現時点不明

星川リリィ・・・過労死?精神的ショック死?(8話)

山田たえ・・・現時点不明


・・・といった理由。
アニメ1期終了時点では「ゆうぎり」と「山田たえ」の死因は明らかにされていない、という。
ちなみに、リリィちゃんの死因も詳細には明らかにはなってないんですけどね...

何故メインのアイドルが死んでいることに意義があるのかと言うと、生きている人と既に死んでしまったメンバーとの関係性が非常にエモい。

愛が元々所属していた「アイアンフリル」の現メンバーが、フランシュシュとしてステージに立っている姿を配信越しに観ている光景。

サキと共に暴走族にいた霧島麗子さんとその娘の万梨阿。

現世に取り残されてしまった人の無念や悲しみを、アイドルのライブという最高の形で恩返しするような演出がなされていることが感銘。

フランシュシュのメンバー全員が普段はゾンビなんだけども、アイドルで舞台に立つ時やイベントに参加する時などにメイクで普通の人間を装う、という側面も持ってることが良い。

そして設定上、ゾンビがバレてはいけないと。いやまあ2話で窮地に陥ってたけどねw

2期のストーリー上のどこかで化けの皮が剥がれてしまう時が来るのでしょうか?
もし剥がれてしまった時、フランシュシュの運命やいかに?
・・・などと、まだまだ余力を残している感じがして良いですよね

ゾンビランドサガ考察班の方々の考えでは1期オープニング曲の『徒花(あだばな)ネクロマンシー』の歌詞中にて、それぞれのキャラの死因が隠喩されてるのでは?
・・・などと言われてたり。

しかしながら、歌詞を載せるのはグレーな気がするので、SpotifyへGO。フランシュシュの項目がありますよ!自分の目で確かめてね!とかいう禁じ手を使わせてください。

もちろんフル版もあるけど、あえて歌唱前にさくらのセリフが入ったTV sizeのバージョンを載せる。

様々な年代の女性がアイドルであるから

ここが個人的に凄いと思う部分です

フランシュシュのメンバーの出生年と没年の年代が見事にバラバラです。これは凄い。公式サイトに載っている情報を参考にしてます。ちょっと頑張ってパワポで図式してみたので参考にどうぞ。

画像1

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なお、公式サイトに則っているので図式をしていませんが、山田たえは享年29歳ということ以外は不明です

ちなみに、カレンダー上ではメンバー全員の亡くなった日が仏滅だったりします(山田たえを除く)
ここで圧倒的に出生と死亡が早いゆうぎりの時代背景も交えて掘り下げ。
なぜ一人だけ平成や昭和の時代ではなく、幕末の時代の人間が現世で甦っているのか?と思うはず。

画像3

歴史的に見れば、1863年は薩英戦争が勃発したり1882年は佐賀出身の大隈重信が立憲改進党を設立したりですね

この最中に佐賀の乱(1874年2月)、自由民権運動がおこってたりもしてます
彼女の生い立ちに何か関係があったりするのかな?

アニメ1期ではゆうぎりメインの回は無かったり、詳しい死因が語られていなかったりで謎な部分が多いキャラクターの一人であります

2期のストーリー上で何か語られればいいな〜と思います

なお、出生順は
① ゆうぎり → ② 純子 → ③ サキ → ④ さくら → ⑤ 愛 → ⑥ リリィ

没日順は
① ゆうぎり → ② 純子 → ③ サキ → ④ 愛 → ⑤ さくら → ⑥ リリィ
ということになりますね

さくらより少し後に生まれた愛ちゃんの方が落雷により亡くなってしまうのが早いという悲しみ・・・

現世に残された元アイアンフリルのメンバーとファン達はトラウマでしょ...。目の前で死なれるんだもん...

こういった明確な生と死の設定があるって普通のアイドルアニメではまずお目にかかれないものです

ラブライブ!やアイドルマスターなどのアイドルアニメと比較しても、今作品は差別化が明確に出来ていることが分かります

そこで、差別化に関して次項で掘り下げ。

今までにないジャンルの掛け合わせのアニメだから

「ゾンビランドサガ」というアニメのジャンルは ”アイドル、ギャグ、シリアス” に分類されると思います。

アイドルに至っては競合を意識する相手に、ラブライブ!シリーズ、アイドルマスターシリーズ等々の長年にわたるコンテンツの巨頭が並び立っています

ここに完全オリジナルの新規作品を投入する、という判断は中々にしづらいのではないでしょうか?

競合過多なジャンルに果敢に攻めていった「Tokyo 7thシスターズ」「22/7」「IDOLY PRIDE」などの作品はあまりパッとしていないな、という印象です(あくまでも個人的な意見です)

実際に見てみたら評価は180度変わると思うのですが、自分の周りに観てる人も語る人もいない状態ではハードルが高い...ぐぬぬ...

ギャグやシリアスも同様であり、こちらに関してはアイドルアニメ以上の競争率と考えて差し支えないかもです

でも、「ゾンビランドサガ」は一味も二味も違った!

もうちょい細分化して考えてみれば
【アイドル × ギャグ × シリアス × ゾンビ × 地域おこし】

の5つの要素が組み合わさったアニメだと思っています

最初の3つ、それに地域おこしに限った話であれば、『ラブライブ サンシャイン!』などが該当しますね(静岡県沼津市、北海道函館市)

しかしながら、さすがにAqoursの皆さんはゾンビではありませんww
至って普通のJKです。ルビィちゃんがゾンビであってたまるか!一周回って見てみたいけど。

そもそも、ゾンビアニメ自体が多分珍しいはずです。『東京喰種』における『喰種(グール)』や『甲鉄城のカバネリ』における『カバネ』をゾンビに分類できるのであれば話は変わってくるかもですが・・・。

まあ『がっこうぐらし!』という、ほんわかした日常系アニメを期待した視聴者が阿鼻叫喚の渦に叩き落とした、ということで大きな話題を集めたという特例もありはしますが、、、

アニメ全体を見渡しても、これは相当にニッチな市場なのではないかと思います
競争相手がまず少ない(いない)です

それに『佐賀県』が舞台、『アイドルで佐賀を救う』というテーマは、まずどのアニメにも当てはまるものは無いはずであり、話題性に関しては他の追随を許さないほどに確固とした強さがあります

・・・Cygamesの渡邊耕一社長の出身地が佐賀県の伊万里市というのもルーツだったりするのかな?

まあそれはそれとして、独自性を出す→話題性を集める→集客につながる・・・の好循環を創出できたことが、ゾンビランドサガの評価に繋がったのだと考えます

1期1話放送時の反響の強さで掴みバッチリ、2話のラップ(2018年当時はマイナーであったと思う)の完成度の高さがあってか人気に火が点いたな、と感じます(自分が見始めたのもそこらへんの時期)

巽幸太郎のキャラが濃いから

今まで敢えて彼の話題についてノータッチで話を進めてきましたが、、、やっぱりゾンビランドサガを語る上で外せないのが宮野真守さん演じる『巽幸太郎』というキャラクターのキャラクターの濃さも評価に寄与しているといえます

めちゃくちゃキャラが濃い上に、一度見たら忘れられないであろう見た目なのでたいへん印象深いかと思います。怪し過ぎやろ。佐賀要素あるのかな。

主役キャラであるために、1話から登場していますが、最終回を迎えた今でも正体は不明。とりあえずひたすらうるさいだけw
演じられている宮野さんはめっちゃ楽しそう。

フランシュシュ全員をゾンビとして蘇らせる本当の目的も謎。
ただシンプルにアイドルで佐賀を救うのが目的なのか?いや、そんなはずはない。

最終回の回想シーンで生前のさくらと交流があったことから何かしらの関係性はあるはずだけど…

そんな謎に包まれた人物も

・アイドルのプロデューサーとしての実力
・4話にて久光製薬のお偉いさんに改まった口調でタイアップを前提とした真面目な面会
・7話にて引きこもってしまった純子を真面目に説得する
・9話で暴走族同士の抗争に首を突っ込むサキを一旦は止めたりするも見逃す→結果オーライ

控えめに言って大活躍ですね。間違いなく物語の進行には彼が欠かせません。

佐賀県のPRになるから

作品の評価とは直接的な関係は薄いかもしれませんが、相関関係はあるだろうと一応評価要因として。

作中にも佐賀の地名、名所、名産品などがふんだんに出てきますが、本当に忠実に再現されています

・唐津市歴史民俗資料館
・唐津駅
・武雄温泉
・ドライブイン鳥
・ガタリンピック
・アルピノ

けっこう唐津色強め。「唐津くんち」とかもあるし納得。

1期では未だに触れられてない佐賀の魅力

・サガン鳥栖、鳥栖地域(駅前不動産スタジアム(EFS)が2期1話でちょっと触れられる)
・吉野ヶ里遺跡
・佐賀空港
・玄海町

また、これだけではなく、CMに入る際のカットインやCM明けのカットインも佐賀色強め。

・佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
・牧のうどん
・Cygames presents 伊万里湾大花火
・シシリアンライス
・伊万里焼、唐津焼、有田焼
・魚ロッケ
・虹の松原

1期の時点でだいぶ佐賀の弾を撃ちまくった感じですが、まだまだ知らない魅力をストーリーと絡めて周知してくるはず。

佐賀県もサガテレビもゾンビランドサガに前向きであるため、強力なフォロワーがいて心強い。

地方が舞台のアニメ漫画作品って地元の人たちの一人一人の応援がマジで強い傾向があったりします。

改めてゾンビランドサガの人気の理由をまとめてみましょう

アイドル、ギャグ、シリアスなど、飽和している今日に違う角度から切り込み、
新しいジャンルを開拓して一大ムーブメントを巻き起こせたのは普通ににカッコいい。


アニメ放送以前は恐らくほとんどの人がノーマークで、
いざ放送されたら意外性の面でマウントを取った→口コミがTwitterなどで拡散→大人気!
というのも一因かと。SNSの力はマジで凄い。

おまけ

「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」にてゾンビランドサガRとコラボ中ですよ〜

1期OPの「徒花ネクロマンシー」、2期1話挿入歌の「REVENGE」(歌唱:早坂美玲)が配信中。

・・・アニメ放送開始1日前とかに今記事の投稿をしたかったのですが、私生活なりパワポの作成なりで2日遅れでの投稿となってしまいました。すんません!

(2019年3月頃に『はてなブログ』にて投稿しましたが、再編してnoteでも掲載してます)

参考1↓(佐賀県の観光情報ポータルサイト)

参考2↓(ゆうぎりの時代背景のパワポ作成にて参考にした資料)


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