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水の流れを読んで畝を作る

今年は春が早い。
外が気持ちいいので、畑へ出たくなる。
昨年の雑草を片付けて、土を返し、種まきの準備を始める。

昨年は畑をやりたいひとたちと一緒にやったので、適当に場所を割り当てて、適当に植えた。

経験がなかったので、わたしの畝はあまり作物は育てられず、ほぼ雑草観察で終わってしまった。
日々雑草を観察し続けて、土地の中にも水の流れの濃淡があることに気づく。

畑は傾斜地にあるので、水の動きがわかりやすい。
地形と植生を見ると、だいたいどこに水が流れているのかをイメージできるので、今年は広い敷地を贅沢に使って、実験してみることにした。

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日当たり × 水の流れ

日当たりよし 水が好き
日当たりよし 水はいらない
日当たり悪し 水が好き
日当たりよし 水はいらない

この4事象になる。
作物の好む場所に合わせて、今年は育ててみたい。

日当たりのいいところに畝は贅沢に作る。
畝は三つの場所を作る。
① 水はけが比較的よくて水が通る
② 水が潤沢
③ 水はけを一定にする

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いずれも畝の山側の溝の掘り方によって、水を呼び込んだり、一定に均したりするイメージ。
理屈は「点穴」と一緒だ。

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「点穴」は、水を呼び込みたいところに穴を掘ると、そこに向かって土中の流れができる。
点穴の山側は、点穴へ向かって水が引き込まれ、谷側は水が穴からあふれて分散するイメージ。

ちなみに点穴は、水はけの悪いところに掘ると、穴から余分な水分が抜けるので、周りの環境もよくなる。
庭先の水の流れが滞っている場所や、段差のあるところに作るといい。

地形と水の動きを感じて耕していると気づくのが、菊芋って日当たりがよくてほどよく水が通り、水はけもいいベストな場所を陣取っている。
この畑の王様ってかんじ。
さすがだ。
春、更地ですぐに芽を出さずに、ころあいを見計らって最適な気候の時に一気に成長するだけあるなぁ。
戦略的で前もっての準備もしっかりしてる。

さて、今年の畑はどうなるかな。
畑は仮説と検証。
あれこれ考えるのが楽しい。
獣にも負けないようにしつつ、何かを収穫できたらいいな。

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