社会福祉士を目指す理由

 私は、放課後等デイサービス施設で児童発達支援管理責任者(以下「児発管」と略す)の立場で勤務している。私が社会福祉士を目指す理由は、社会福祉士試験に合格できるくらいの専門知識を得ることで、施設利用者(障害のある就学児童およびその保護者)の満足度を向上させたいからである。そのためには、つぎの3つの問題を克服しなければならない。
 まず、児発管として、施設職員への教育・指導が不十分な点である。児発管である私は、児童の個別支援計画を作成し、その計画通り進行しているか確認しなければならない。実務を行うのは職員であり、私自ら職員に研修を行っている。しかし、私の説明が不明瞭なためか、職員の理解不足が原因で、計画通りに進まないことがあった。
 つぎに、精神科医やセラピストからの助言を有効に活用できていない点である。医師から医学的な治療方法および必要な薬や効果・副作用についてご教授いただいている。しかし、医学分野の専門知識が欠けており、私はよく理解できないのである。
 最後に、保護者から聞かれた質問に適切に答えられない点である。保護者から、たとえば「福祉サービスを使いたいのでわかる範囲で教えてほしい」「将来の生活を考えて福祉サービスや医療について知りたい」ということを聞かれる。これらは児発管の業務とは直接関係のない質問であり、適切に回答できなくてもよい。しかし、福祉にかかわるものとしては、知識不足を痛感させられる。
 では、社会福祉士の資格を取得後どのように生かしていくか。前述した3つの問題および今後発生するであろう問題を解決していきたい。社会福祉士の試験分野は、医学、心理学、福祉分野と幅広い。前述した1点目の問題に対して、私自身の各分野での理解が進むことで、よりわかりやすい研修を行うことができる。2点目について、人体の構造と機能など医学の知識が増し、医学専門家からの助言を円滑に実行に移すことができる。3点目については、福祉全般の知識を得ることができるので、的確に保護者に回答できる。このように、学習した専門知識をもって、問題を解決し利用者の満足度をいっそう高めていきたい。

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