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【マラソン】板橋cityマラソン参戦記

 昨年参加し、自己ベストの3時間16分02秒を達成しました。あれから1年、今年はこれ1本のみ、最初で最後のレースというこでここでの自己ベストを狙って練習してきました。

【前日までの作戦】


 前日の天気予報では、スタートの9:00頃は南風2m/秒、10:30頃から3~4m/秒とやや風が強くなる予報です。


板橋cityマラソンコースマップ

 東西に伸びたコースですが、河川敷は川に沿って風が吹きやすくなります。なので、市街地なら南風北風と南北の風向きであっても、南風なら下流から、北風なら上流から吹いてきます。つまり、向かい風か、追い風か、無風、この3択になるのです。河川敷は平たんで記録が出やすいと言われますが、風が強く、必ずどちらかで向かい風を受けざるを得ないのが、難しいところです。

 天気予報を確認し、前半は向かい風が予測されるのでペースを抑えめにして、集団に入り、後半折り返し以降は追い風なので、周り関係なく自分のペースで走る、と大まかなレースプランを描きました。

【レース前の不安】


 いよいよ当日。
一体どんなペースで走れるのか。最後のランニングでは皇居2周を4分17秒のペースで走りました。レースペースを想定し、まずまずのペースで楽に走れ、本番もこんな感じでいけばいいなと、好感触に安心しました。
しかし、実際当日になると、本当 にそのペースでいけるのか不安になります。4'15くらいでいけそうな気もするし、4'50くらいになってしまいそうな気もしてきます。
 会場に向かう道すがら、期待と不安が交互に行き交っていました。


板橋cityマラソン 道中 荒川土手


 本日の勝負シューズは、Nike alfa fly3です!
レビューでも”買い”と宣言した通り、これで勝負です。

Nike alfa fly 3


【スタートからハーフまで 天国】


いよいよスタートしました
スタート直後の混乱から、気持ちのいいペースの集団を見つけるまで、時計は見ないでおこと決めました。心地いいペースを自分の体に聞いてみる作戦です。
 だいたい、こんなもんかな、とついたグループは4'05でした。これは少し速すぎるので、落とします。落ち着いたのは4'15のグループです。もう少し落としたかったのですが、これ以上落とすと、ブレーキをかけてしまうような走りになったのと、最後の練習ペースと似たような感覚だったということから、ここのペースに決めました。
 また、幸運にも全くの無風だったことが自信を深めました。向かい風を想定していましたが、無風なら、敢えて落とさなくてもいいだろうと思ってしまったのです。

 だいたい、20km、できれば30㎞まではボーっとしていつの間にか着いていた、みないなペースが理想なのですが、18kmくらいから、若干疲労を感じ始めました。それでもペースは維持しましが、だんだんと暗雲が立ち込めてきます。
 ハーフはグロスで1時間31分、手元のネットタイムで1時間30分少々でした。このままいけば大幅な記録更新です。しかし、徐々に疲労を感じ始めていたので、このあとペースが上がるとは思えす、この時点でサブ3は98%諦めました。(2%は期待しました)


【地獄の後半】



 折り返しての1㎞のペースは4.05、速すぎます。
「追い風になったから、速くなっちゃったのかな」と頭の中で言葉にして思ってみたのですが、実は疲労を感じ始めていたので、ペースダウンが恐ろしく、ちょっと固くなってペースを上げてしまったんですよね。
 その後少しずつ自分でペースを落として、というか、ちょっと頑張ればまだ走れることにホッとして、少しずつペースを下げていきました。

 ところが、この先二度とペースを上げることはできなくなってしまったのです。

 25㎞過ぎから、否定しようのない疲労が襲ってきました。サブ3を諦めたとみられる先行ランナーの中から、ポツポツと脱落し、歩き始める人もでてきます。
 「歩きたい」
悪魔のささやきが始まります。

 30㎞すぎ、ついにキロ4’30を超えてきます。自己ベストの3時間16分02秒は平均4'38ペースなのですが、その付近をいったり来たりしてきました。
 自己ベストに対しても、貯金を切り崩し始めます。
 とはいえ、これまでの貯金は割と大きなものだったので、残り5'00ペースでも自己ベストは出ます。目標を自己ベストに切り変え、大幅なペースダウンを避けるような走り方に変えました。

 歩き出す人が増えてきます。「きっとサブ3を目指して突っ込んで、撃沈したんだな。出そうにない時点であきらめがつくんだろうな。」と思って眺めていました。
 「まだ自己ベストがある」「歩きたい」という気持ちが交錯して、結果歩くという決断もできませんでした。

 35㎞で最後の補給食を消費しました。ちなみに補給食は「アミノサウルス」です、お勧めです。この地点で2時間26分、残り7.195㎞を50分でクリアすれば自己ベスト。十分時間はありそうですけど、気力が尽きてキロ6'00を超えてしまう可能性もあります。歩いてしまったら、キロ10です。まだ安心できませんでした。それに補給食がなくなり、一瞬でもペースを上げるガソリンに頼る事もできません。

 38㎞地点。後半に向けて、補給地点は頻回になります。アミノサウルスがなくなったので、バナナをいただきました。
ありがたい(涙)。かなり救われて、バナナの後、10秒ペースが上がりました。

 40kmすぎ、すでにペースは5'00を超えています。
しかし、ここでタイムが3時間1分少々、残り2.195km をキロ7'00でいければ自己ベスト達成、ここでようやく目途がたちました。棄権しなくて良かったです。

 ゴールゲートが見えてきました。いつもなら少しはペースを上げるところでしたが、今回はそれもできず、なんとか義務を果たしたといった体で、ふらふらとゴールしました。

 ゴールタイムはGross 3時間13分02秒、Net 3時間12分23秒でした。


レース記録


【反省と今後】


 今の実力でベストなタイムを目指すなら、前半もう少し抑えるべきでした。久しぶりに疲労困憊のレースでした。しかしそれでも良くて3時間10分を切るか切らないか、といったところだったんじゃないかと思います。
 サブ3を狙うのであれば、前半のペースより、もっと速くなければいけないわけですから、4'05~4'10を維持しながら、後半も4'15は超えないように走る必要がありますね。根本的に練習を変えないと届きません。

 それでも、今回はサブ3を狙う人がどんなレースをするのか、少し見る事ができました。今後はサブ3を意識して、練習を変えていこうかと思っております。



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