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#59 ハッド(1963)

一代で大牧場を築き上げた父と、気ままに暮らす息子。ある日、父が大事にしている牛が口蹄疫感染の疑いが出てくる。ハッドは病気が証明される前に売ろうと提案する。牧場をめぐってふたりの意見は対立、溝は深くなっていった……。

鳥インフルエンザのニュースが出る度に思い出す映画でもある。

自分がこの映画を気にかけるのは粗暴なハッドの奥底にある実像に共鳴してしまうからか。

父と兄弟。
率直で力強いストーリーテリング。
劣等感から悪意に流され不正をしようとする息子と手塩に育てた牛を処分しなければいけない父親の演技もしみる。

主人公はもう一人いて、事故死した長男の息子のロニー。初めはハッドに憧れていたが、祖父と叔父の対立と葛藤を見つめて成長する。新世代のロニーの最後の態度がハッドの虚しさをより強調してる。

この時のポール・ニューマンの強がりが好き。

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