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第34試合「俺的CFフェス」

6.6の今日、さいたまスーパーアリーナでサイバーファイトフェスが行われた。
私は埼玉出身もあってこのフェスティバルは楽しみであった。
そしてフェスを終えた今、感想をここに記したい。

先ずは楽しかった、この一言に尽きる。
4団体の選手が思い思いに試合を楽しみ、それを各団体のファンが楽しむ。
正しくフェスティバルの理念そのものである。
途中、高木三四郎が「新日もWWEも越えてサイバーファイトグループが一番になってやる!頭おかしいと言われてもやる!」と声高らかに業界No.1宣言をした時は盛り上がった。

ただ、各団体で見た時に明暗が分かれた感じだ。
交流戦(本来だったら対抗戦と書くべきだろうが、私はこの名前でブログを書かせて頂く)が無かった東京女子・ガンバレプロレスは己の団体の試合を魅せつければ良い訳なので気分的には楽だっただろう。実際、このフェスを機に両団体を見続けるファンが増えたと思う。
しかし、問題はNOAHvsDDTの交流戦である。
両団体の試合運びに合わせる必要がある交流戦だが、どうしてもNOAHの選手がいつもの感じではなかったのである。
バチバチの試合を推し進めるNOAHに対し、コミカル調で対抗するDDTが相手となると難しい。
ましてや、DDTはシリアス路線も出来るからNOAHのベースなら良い試合が出来る、DDTベースだとNOAHの選手が浮く可能性がある訳だ。
実際、今日のNOAHvsDDT交流戦は5試合中3試合がNOAHベース、2試合がDDTベースだと思うが、ここで明暗はっきり分かれた感じである。
全試合、試合としては成立していたが、ファンの感想は真っ二つである。
その根源は先程話したDDTベースの交流戦である。

私は何でもありのファンだからすんなり試合を受け入れられたが、生粋のNOAHファンにはキツイ試合だったと思う。
それを否定する気は無いし、無理やり好きになれとも言えない。それがプロレスの本当の観方だからだ。

しかし、これは言っておきたい。
「こんな試合観たくないからもう二度とサイバーファイトフェスをしないでくれ」
これだけは言わないで欲しい。

今回のフェスは実験だと私は思っている。
対抗戦とは違う試合。同じグループでの試合。
どちらも過去に前例がない。
交流戦5試合は昔の対抗戦の様な因縁が無い状態なのだ。
対抗戦は団体のプライドを掛けて戦うため、選手もファンも好戦的になる。
今回は金剛vsDDTと言う特殊なケースは有ったが、それ以外は純粋に試合を行うだけであった。
そういう意味で前例がないのである。
(複数団体が提携して会社を起てると言うケースそのものが無かったから当たり前ではあるが)
だから、やりにくさや違和感が出る事は最初から想定されていた。

それを否定するのは一向にかまわんが、結果「またやりたい」「また観たい」と言うファンも居た。
否定するなら「やらない」「見ない」「関わらない」と色々な手段があるが、肯定派には「やる」しか手段が無い。
自分の信念を押すのは構わないが、それを強制するのはダメだ。
関わりたくないのは重々承知だが、そこは一歩引いて上げるのが筋ではないだろうか?

まぁ、今回のフェスを食わず嫌いで強制的に潰さず、しっかり見てくれた事には感謝する。
だが、その先のやり取りはまた別の話である。
この実験がいつまで続くかは分からない。今回キリかも知れないし、長期間続くかもしれない。

だが、否定的なものでも「関わらない」選択肢が有る以上はそれを潰す権利はファンにはない。
言いたい事は有るだろうが、そこは譲って欲しい。
フェスが終われば、また各団体の興行が始まる。
フェスが行われたから興行もそれに準ずる訳じゃない。
一日限りのifだから寛大な気持ちで接して欲しい。

こんなご時世なので提案させて頂いた。

(敬称略)

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