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【サファリの動物】 セグロジャッカル

サファリで一番よく出会う肉食獣はセグロジャッカル(Black-backed Jackal, Lupulella mesomelas)だろう。場所によってはかなり個体数が多く、北米のコヨーテと同じで昼夜を問わずその辺をウロウロしているため、ともすればすぐ雑魚キャラ扱いを受ける種でもある。家畜の子供を襲うため農地では完全な害獣だし、キャンプをしていると靴などを盗んだりもする要注意動物だ(寝る時は絶対に靴をテントの中に入れるようにしろと言われる理由の一つ)。しかし、個人的にはとてもフォトジェニックな種だと思うし、サファリでは他の動物を見つけるのにも役立つ。例えば南部アフリカのカラハリ砂漠では複数のセグロジャカルが草むらの中を行ったり来たりしていたら、その付近にはラーテルがいる公算が高い。直線的に一定のペースで移動していたら、その先にはライオンやハイエナ、チーターなどの他の肉食獣がいる可能性も。いずれのケースもジャッカルは他人の獲物のおこぼれを求めているわけだ。この写真はケニヤ、マサイマラ国立保護区で撮影したもので、ジャッカルの目線の先にはヌーを食べているブチハイエナがいた。物欲しそうな顔をしているのはそのためだ。

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