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【草むらの狩人・サーバルキャット】


 サハラ以南アフリカの草原地帯に生息するネコ科動物にサーバルキャット(Serval, Leptailurus serval)がいる。体長は1mほど、チーターのような斑点模様、長い四肢と小さな顔、大きな耳が特徴的なとても美しいネコだ。主に音で草むらの中にいるネズミやトカゲ、小鳥などの位置を探り当て、大きく跳躍して相手の真上から襲いかかって捕らえる。そのハンティング・スタイルはネコと言うよりまるでキツネのようだ。

獲物目掛けて飛びかかる瞬間。この時は大きなトカゲを捕まえた。
タンザニア、セレンゲティ国立公園
カメラ目線をくれたサーバル。車慣れしているため、逃げるそぶりはまったくなし。
タンザニア、ンゴロンゴロ・クレーター

 リビヤネコやカラカルなどのサバンナに暮らす他の小型ネコ科動物に比べると日中でも活動的だが、草の長い環境を好む点が少々厄介。私の知る限りで撮影できるチャンスがもっとも高いのはタンザニアのンゴロンゴロ・クレーターで、次いで同じタンザニアのセレンゲティとお隣ケニヤのマサイマラだ。これらの場所は比較的草丈の短い環境が多い上、サファリカーが屋根の上から頭を出して撮影するスタイルであるため見晴らしがよく相手を見つけやすい。常時多くのサファリカーが走っており、サーバルたちが車をあまり恐れなくなっているのも大きなアドバンテージだ。

 そんなタンザニアへの自然写真撮影ツアーを5月14日出発で予定中。あと2名様で締め切りとなります。詳細・お問い合わせ先は下記リンクをご覧ください↓


ネズミを捕らえた直後のメスのサーバル。 タンザニア、セレンゲティ国立公園
耳の後ろにある特徴的な虎耳状斑(こじじょうはん)。サーバルを見つける時の一つの目印にもなる。
タンザニア、セレンゲティ国立公園



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