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冷蔵庫なし生活9ヶ月-テクノロジーとアナログを活かした最適環境

 冷蔵庫の電源を落としてから早いもので9ヶ月が過ぎようとしています。
私は子育て主婦のため、買い物や食事の準備に時間がかけられるため、
作り置きや冷凍保存のような食材管理の仕方はしていません。

ありがたい事に、そもそも”焦らなくていい急がなくていい”という
ベースのもと生活が成り立っているので、
”冷蔵庫がなくても大丈夫”なんて言えるのかもしれませんが。

これがワーママだったら私も冷蔵庫なしなんて無理だと思っています。

家の中に買った食材や食事の管理をコントロールしている人が常にいるからこそ、「冷蔵庫なし」なんて変わった生活が継続できているのです!

ですがそれと同時に思うことが一つあって、
人と同じ事をして、同じ方向を向いていては、
環境問題や省エネに対する意識は何も変わないということ。

時にはドラスティックに生活を変えて見ないと、
変化への一歩がなかなか踏み出せないのも事実です。


ではここからは少し冷蔵庫なしのメリットを
お話しします。

その1
✅冷蔵庫がなくなると冷たいデザートやおやつのストックがなくなる

必要な時に必要な量だけをオンラインオーダーしています。
バーレーンはTalabatと言うデリバリーサービスがあって、
24時間スーパーや、薬局(限られた薬のみ)、家電などあらゆる物がオンラインで注文できて、最短20分で届けてもらえます。
アイスクリームや冷たい飲み物は、このテクノロジーをフル活用して
必要な時に必要なタイミングでオーダーします。

ちなみに要冷蔵の食べ物って、特にデザート系やジュースですが
冷やしておかないと悪くなる食べ物ほど、日常的には不要な物が多いです。ジュースよりも飲み物は常温のお水か温かいお茶系で十分ですね。

その2
✅電気代の節約

冷蔵庫は電源を入れると永遠にエネルギーを消費する唯一の家電です。
電源を落とせないがゆえ、家計の光熱費にもかなり影響が出てきます。
冷蔵庫のような消費エネルギーが大きい家電は、
電気代の節約にもなりますし、キッチンの掃除もしやすくなります。

その3
✅食費の節約

長持ちする野菜を中心としたヘルシーでシンプルな食生活に変わります。
それに合わせて無駄な食材購入をしなくなるので、
食費の管理がとても楽になりました。

当日、もしくは翌日までに使い切る量しか食材を買わないので、
食べ残しも減り食品ロスを防げます。
夕飯が余ったら「明日用に取っておけばいいよ」と言う発想がないので、
作った物はその日のうちに全て消費します。

食べ残しを防ぐためには、まず子供達のお腹がちゃんと減っている事!
ここも大事なポイントです。
おやつの時間が遅かったり、甘い物や腹持ちのいい物を食べてしまうと、
せっかく作った晩ごはんも残してしまうので、子供達には
おやつは少なめに与えています。

その4
✅非常識が新たな常識を作る

冷蔵庫なしなんて信じられない!
私なんか何でも冷蔵庫に入れちゃう、冷蔵庫が壊れて泣いた…
なんて話しを叔母がしていました。

それほどにも冷蔵庫に人は依存しているのかと驚きましたが、
自分も冷蔵庫を使っている頃は、
同じ気持ちだったはずです。

常識的には冷蔵庫がないのはおかしいのですが、
非常識が新しい常識を作る事だってあるんですよね。

例えば卵は要冷蔵でなくても大丈夫ですし、
アイスクリームのストックや、
冷凍食品はない方がむしろ健康のためだったりします。

野菜は冷蔵保存するよりも常温の方が風味が引き立ちますし、
土のついたじゃがいもや玉ねぎなどは
そのまま紙に包むか紙袋の中で数日保存できます。

痛みやすい野菜はなるべくその日のうちに、
そうでない生鮮食材も新鮮なうちになるべく早く食べる。

冷蔵庫に甘える代わりに先人の知恵と現代のテクノロジーを駆使すれば
冷蔵庫のない生活でも何ら不自由することなく
快適な環境が手に入ります。

76歳の秋田出身の母に、昔は冷蔵庫がなかったけど
生鮮食品はどうやって管理してたの?と聞くと
「魚は魚屋が家まで売りにきてたから、
その日の献立に魚があれば夕方売りにきた時に買ってたよ」と。

お肉は?
「赤い肉なんて食べないわよその時代」
あ、なるほどそうだよね。

母の時代も今私がやっている「当日購入当日消費」の方法で食材管理をしていたんですね。
大きな違いと言えば、私は今アプリを使って魚やアイスクリームなど
要冷蔵の物を食べる数分前にデリバリー代行に頼んでいる点です。

今も昔も、”何がどれくらいいつ必要なのか?”
暮らしの中で必要最低限の算数の知識があれば誰でも考えつく
「予測と平均の算出」。
冷蔵庫の登場ですっかりこの辺りの知識も使わなくなっているので
改めて冷蔵庫なしの非常識が私にとっては”新たな常識”を生み出すきっかけになったとも言えます。

昔と今とではライフスタイルも変わっていますし、いちがいに冷蔵庫なし生活がいい!とも言えませんが、
生活の中で依存度の高い物や人がなるべくない方が
自分で何とかしないと!と思う自立心も養われますし、
何よりも生活の知恵が増えます。

ミニマリストとはちょっと違う、
物の本質に振り返る生活スタイル。
それを私は「丁寧な暮らし」と呼ぶのでは?と思っています。

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