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【実例公開】コンサルファームへの転職者の悩み相談事例~総合コンサル編~

こんにちは。メルセネールの渡辺です。 GradsGuideという、コンサル業界への転職希望者向けにコンサルファーム卒業生へ転職相談ができるマッチングプラットフォームを運営しています。

今回は、<実際にあった>転職でのお悩み相談、総合系コンサルファームへの転職編!です。

サービスには興味あるけど、実際相談するのってハードル高いなあ…と感じている転職活動中の方に向けた内容です。

こちらをお読みいただくとGradsGuideの転職相談のイメージがわくのではないかと思います。


<登場人物紹介>

転職希望者 Aさん

【転職希望者プロフィール】
30代前半 大手メーカー 事業企画
大学卒業後に入社した大手メーカーにて設計開発に従事。その後、現職へと転職し製品開発・事業企画に従事している。今回、2度目の転職活動。

ガイド Bさん

【ガイドプロフィール】
30代前半、元大手総合系コンサルファーム(X社)製造業向け部門のマネージャー。新卒でBIG4の一社である総合系コンサルファームに入社しBPRなどのプロジェクトに従事。その後、前職であるX社に入社し事業開発系のプロジェクトに従事。現在は、退職し事業会社での経営企画。


以下はGradsGuide上で実際にあった相談事例です。
<お読みいただく上での注意点>

  • 本人特定されないようプロフィールは加工しています

  • 公開の都合上相談の会話内容は一部ぼかしていますが実際には生々しい相談が行われています。

  • コンサル業界用語は都度補足しながら会話がなされていますがそのやり取りは割愛しています。

Aさん:はじめまして。Aといいます。今はメーカーで事業企画をやっています。BさんがいらしたX社からオファーをもらえそうなのですが、コンサル業界は未経験での転職ということで企業風土や働き方などに不安な点があり、相談させてもらいたいです。

Bさん:はじめまして。Bです。X社はトータル6年在籍していましたのでいろいろとお話できると思いますよ。まずは状況を理解したいので今の転職活動の状況から詳しく教えてください。

Aさん:X社は先日最終面接があり、パートナーのMさんという方にお会いしました。面接というよりも、ぜひ一緒にやろうというお誘いをいただいたので、自分としては内定をいただけるのではと思っています。

別の総合ファームであるY社も先日最終の結果が出て内定がでていて、Y社の方が年収はいいのですが、企業風土的にはX社の方が自分は合うような気がしていて、正直悩んでいます…

Bさん:ああ、Mさんですか。あの人面接でそういうことするんですよね。私も何度か一緒に仕事したことありますよ。パートナーの中ではデリバリー*も関わってレビューをしっかりするタイプですね。プロマネとしては、あまり入ってこないでよと思うこともありますが(笑)
無茶な働き方はさせてこないし部下の面倒見もよくて、人柄も良い方という印象です。

企業風土で気にされているのはどんなことなんですか?
* デリバリー=プロジェクトの遂行のこと。

Aさん:X社ってコンサル業界では比較的人がいいというか、偉そうでなくて優しい人が多いと口コミなどでも良く見かけるんです。自分も面接でお会いした方はそういう印象があるんですが、実際には3人くらいしかお会いしてないので、実際ほかの方もそうなのかって思って
先ほどの話でも少し安心しましたが実際どうなんでしょうか?

Bさん:そうですね。もちろん全員がそうとは言えませんが、私が経験した別のファームと比べても、相対的に優しい人は多い気がします。
会社としてチームで支えあって仕事をする文化が根付いているのが、大きいのではないでしょうか。
コンサル未経験のメンバーや若手が入ったときでも、しっかり育成・フォローする意識がありますね。未経験の方にはいい環境なのかもしれません。

また、プロジェクトによっては違う部門の人たちと体制を組んだりしますが、自分の経験上、この傾向は同じかと思います。
プロジェクトで足りない知見があるときに、別の部門の有識者に相談に行っくことがありますが、ちゃんと時間を取って相談にのってくれますよ。私は一度も断られたことはないです。

Aさん:似たような話を面接官の方からも聞いてはいましたが、やはりそうなのですね。
給与だけでなくどんな人と働くかも大事だと思っているので、そういう面ではY社よりもX社の方が自分は合っていそうだと、Bさんからより詳しく聞けてとても安心できました

他にも働き方についてもお伺いしたいのです。
面接でも質問はするのですが、自分がイメージしていたよりも残業が少ないようで、、逆に本当なのか不安になっています。プロジェクトによりますということを言われることも多くて。

Bさん:たしかに残業時間は一概には言えずプロジェクトによります、というのは正直なところです。
Aさんは事業開発など戦略系の案件をやりたいとのことでしたね。
であればご存じかもしれませんが、戦略部門と一緒にやるような戦略系のプロジェクトは残業時間多いと覚悟した方がいいでしょう
基本終電帰りで、立ち上がりや報告前はタクシー帰りといったところでしょうか。
ちなみにBDDだともっとひどいですが、長期間ではないのでまだマシかも。
* BDD=Business Due Diligenceの略。M&A対象会社の経営実態・ビジネスモデルの把握などを通じ事業性の評価やシナジー評価を行うこと

他には自分はあまり経験ありませんが大規模なIT案件で炎上すると当然同じかあるいはそれ以上になりますね。
あと海外拠点と一緒にやっている案件が大変な状況になっているのは見たことがあります。うまく時差が有効活用できればいいのですが、パフォーマンスを出せるメンバーがそろってかみ合わないと大変なのかもしれません。

自分は比較的ハードな案件にアサイン*されることが多かった気がしますが、徹夜した経験は6年間で10回もないので、悪くてもそこまでは行かないと思っていいと思います。今は残業も厳しくチェックされてますしね。

トータルで自分の経験上では普段はだいたい9時くらいに帰るのが平均でしたかね。お子さんがいるので早く帰って自宅で作業している人もいましたから、その辺の配慮はある会社だとは思いますよ。
* アサイン=プロジェクトへ割り当てられること

Aさん:ありがとうございます。実際、面接や転職エージェントからそこまでのことは聞いたことがなかったので、はっきり言っていただけてある意味覚悟ができました。BDDは自分はあまり興味ないので、近づかないように気を付けます…笑

海外案件の話がありましたが、製造部門での海外案件にかかわる機会は多いのでしょうか?自分はメーカー出身の経験も活かして、海外市場参入などの戦略案件も機会があればやってみたいのですが。

Bさん:海外案件にかかわる機会自体は多く存在しますし、手を上げればかかわれるチャンスがきちんとある会社だと思います。
もちろん、他の案件で一定の成果を出してるなどご自身の評価や、アサインのタイミングなどにも左右されますが。

ただ、これはよく理解しておいた方がいいと思うのですが、Aさんがやりたい戦略系に海外の条件が組み合わされるとぐっと機会は少なくなります
自分が知る範囲では1年に数件、数えるほどでしょう。
製造部門が主体で手掛ける海外案件はIT系の案件が多いということです。

その観点では、もしかしたら外資系であるY社の方がチャンスは多いかもしれませんのでよく確認された方がいいと思います。

Aさん:そうでしたか。自分としては未経験であるので、まずはコンサルタントとして経験を積むことが優先だと思っているので、参考にさせてもらいます。

次は働き方というより役割の話ですが、今回X社のオファーはマネージャーかシニアコンサルタントの最終ランクになるように聞いています。
実はこの役割の違いというのがまだはっきり理解できていなくて、教えてください。
また、Bさんはコンサルタント入社でマネージャーになられてると思うので、プロモーションに向けてのポイントなどあれば伺いたいです。

自分のキャリアとしてマネージャーのあとはシニアマネージャーを目指していくつもりなのですが、マネージャーとシニアマネージャーの違いもよくわかっていないのです…

Bさん:たしかに未経験の方からはわかりにくいポイントですね。
では提案活動からデリバリーの一連の流れで説明しますね。・・・


いかがでしょうか。雰囲気が伝われば良いのですが、今回は分量の都合でここまでとしたいと思います。
また機会があれば続きを書きたいと思いますので、ご興味がありましたら、スキやコメントをぜひお願いします!

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