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AR is Now !! Apple Vision Proの注目機能5選と最新MRヘッドセット比較まとめ

こんにちは、ARエンタメスタートアップGraffity代表の森本です!

WWDC2023にて、AR業界に関わるすべての人が待ち望んでいた MRヘッドセット「Apple Vision Pro」が発表されました!!!!!!!

2017年にスマホ向けにARKitが発表され、ちょうど6年が経過し、この日を待っていました。感動です。

ARの時代は2023年から大きく飛躍します!
AR is Now!!!!!

Apple Vision Proの注目機能5選ともに、その他の最新のMRヘッドセットとの比較を踏まえ、Apple Vision Proを考察していきたいと思います!


Apple Vision Proの注目機能5選

多くのメディアでApple Vision Proの機能については触れられていると思うので、AR業界に6年いるGraffity代表の僕が注目している機能5選を紹介していきます。結論は以下になります。

  • インターフェイスは、手・目線・声へ

  • 目をみてコミュニケーションできる「EyeSight」

  • メインのユースケースはPCでのワークスタイルの拡張

  • 3Dで思い出を保存できる「Spatial Video」

  • ディズニーとも連携し、インタラクティブな視聴体験へ

2024年前半にUSから発売開始され、価格は$3499

値段は正直高いですが、デバイス価格は5年で大幅に下がっていくと思います。どんどん新しい機能やユースケースも出てきて、今年からARの時代は大きく加速していくことは間違いない!

それでは一つずつ見ていきましょう!

1. インターフェイスは、手・目線・声へ

Apple Vision Proでは、コントローラーはありません。
その代わりに、手、目線、声でコントロールすることができます。AR業界では、ハンドトラッキング(手)、ゲイズトラッキング(目)、ボイスコントロール(声)は一般的なインターフェースとして認知があったので、驚きはなかったですが、ハンドトラッキング(手)のコントロールが、カメラ内に収まっていないといけないという課題がありました。

Apple Vision Proでは、センサーを搭載し、手がカメラ内に入っていなくてもトラッキングできるという大きな革命がおきました。

カメラ内に手を認識させようとすると、手をあげ続けることとなり、重力に逆らうことなので、腕が疲れてしまいます。Apple Vision Proのインターフェイスはこの点でイノベーティブだと思います。

2. 目をみてコミュニケーションできる「EyeSight」

MRヘッドセットを装着しながらも、自分の顔を映し出すことができる「EyeSight」。この機能も今までのMRヘッドセットにはない Apple Vision Pro独自の機能になります。

僕自身もMRヘッドセットの課題は目を隠してしまうことにあると思っておりましたが、Appleはこの課題を重要な課題と捉えて機能開発を進めたのだと感心しました。

さらに、Apple Vision Proをつけた人とそうでない人がコミュニケーションする際には、自動的に認識して、相手を映し出す機能も搭載しており、MRヘッドセットを着けながらも、リアルのコミュニケーションをシームレスに繋げることができるのはAppleらしいなと思います。

3. メインのユースケースはPCでのワークスタイルの拡張

次にユースケースです。Appleはデバイスを売るのではなく体験を売っていることで有名ですが、Apple Vision Proでどのような体験を売るのか気になっていました。

多くのMRヘッドセットの企業は、映像視聴やゲームが中心であり、家庭用ゲーム機やテレビのユースケースのリプレイスが一般的でしたが、Apple Vision ProはPCでのワークスタイルの拡張をメインに伝えておりました。こちらもApple Vision Proならではです。

すでに、Safari 、Keynote、Message 、Mailなどのアプリが対応しているように見えます。

実際の画面はこちらです。

もちろん3Dで情報を表示することも可能です

画期的なのは、Mac、iPadなどと連携し、4KでPCの映像を見ることができます。この連携ができるのも、Apple Vision Proならではの体験になります。

さらに、iPad, iPhone向け作られたアプリのほとんどはApple Vision Proでも対応とのことで、既存のMRデバイスを発売してもアプリが足りない問題はカバーされてもいます。

4. 3Dで思い出を保存できる「Spatial Video」

思い出の残し方も大きく変化します。画像、動画と思い出の残し方は次元が増えてきましたが、空間という新しい次元が追加されました

Apple Vision Proでは、Spatial Videoとして3次元で動画を撮影することができます。撮影はボタンを押せば、ディスプレイが点滅し相手が撮影しているのがわかるようになっており、盗撮ということもないでしょう。

思い出を場所に保存することができるようになるのも魅力的
子供が小さい頃にある場所でこんな楽しく遊んでいたのかというのを振り返ることができるのは、Apple Vision Proならではです。

5. ディズニーとも連携し、インタラクティブな視聴体験へ

Apple Vision Proは、ディズニー社と連携し、想像していた世界を現実で体験できるようになります。

ARの魅力はPokemonGoで広がっていますが、ARならではの体験の一つに、キャラクターとより近く感じる体験、そして自分自身が世界観に入ることができるという体験があります

このようなキラーユースケースをApple Vision Proでも体験できるようになり、自分自身がマーベルのヒーローになることもできるようになります。新しい視聴体験です。

視聴体験という観点では、既存のARグラス企業やMRヘッドセット企業は取り組んできておりました。以下のような映像は、AR業界にいる人は一度は見たことがあるので新しさは感じてはいません。

Apple Vision Proならではの体験は、有力なIPとの連携だと思います
キャラクターIPにおいてトップであるディズニー社との連携はその一つであり、今後スポーツなどのIPとのコラボレーションも加速させるのではないかと思います。

最新ARグラス・MRヘッドセット比較表

ARグラス・MRヘッドセットを開発している主要プレイヤーとデバイス関する比較表を作りました。

2023年に発表または発売開始したAR・MRヘッドセットは以下になります!

  • Xiaomi : Xiaomi Wireless AR Glass Discovery Edition

  • Oppo : OPPO MR Glass

  • Meta : Meta Quest 3

  • HTC : VIVE XR Elite

  • Apple : Apple Vision Pro

Xiaomi以外のすべてのAR・MRヘッドセットは、「ビデオパススルー」となっており、トレンドになっていることは間違い無いです。

従来の「ライトシースルー」と比較し、「ビデオパススルー」は技術難易度が低いことから、先に「ビデオパススルー」が発展すると考えています。

現時点では、価格面であれば「Meta Quest 3」が一強なのかなと考えており、性能面であれば「Apple Vision Pro」というところでしょうか。ユースケースに応じて使い分けをしていくのだと考えています。

PCベースの働き方・ワークスタイルの拡張に取り組んでいるのは、Apple Vision Proのみ。まずはPCのリプレイスをメインユースケースに拡大することを期待しています。

まとめ

今回、Apple Vision Proのまとめと、最新の最新ARグラス・MRヘッドセット比較についてまとめていきました。

Apple Vision ProはAR業界のゲームチェンジャーと言っても過言ではございません。

デバイスが出てきた以上、日本にいるスタートアップや大企業は、ユースケースを発明し、グローバルでシェアを取れるアプリケーションを開発することが大きなミッションになります

Graffityはミッションである「ARで、リアルを遊べ」を軸に、ARならではのエンタメ体験を追求し続けており、Apple Vision Proを活用したARエンタメコンテンツも制作していきたいと考えています。

Graffityでは、AR技術に特化したエンタメの企画・開発と、DX化を支援するスタジオ「Graffity AR Studio」を運営しており、これまで累計23万ダウンロードを突破したARシューティングバトル「ペチャバト」や、グローバルに展開しているARシューティングバトル「Leap Trigger」など、ARゲームを開発・運営しており、これらの知見を活かし、スピード感を持ってARを活用した企画・開発・運用までを、ワンストップでサポートいたします。

ARグラスやMRヘッドセットを活用した企画・開発の実績もあり、Apple Vision Proを活用し、ユースケースを企画・開発したい企業の方々ぜひ弊社にお問い合わせください

ARの新しいユースケースを発明し、AR業界を牽引していくGraffityに興味ある仲間も募集中です!


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