ヘンデル作曲の「私を泣かせて下さい」をYouTubeにアップしました。

ヘンデルは、「ハレルヤコーラス」でも有名なオラトリオ《メサイア》を作曲した作曲家ですが、彼もバロック期を代表する作曲家ですね。

イタリア古典歌曲ですと、「オンブラ・マイ・フ」もかなり有名です。

今回の「私を泣かせて下さい」は、オペラ《リナルド》第2幕よりアルミレーナのアリア。
第一回十字軍遠征により包囲されたエルサレム。イスラーム側の魔法使いの囚われの身になったアルミレーナが、敵軍の王アルガンテに求愛されるが愛するリナルドへの貞節を守るため「苛酷な運命に涙を流しましょう」と歌うアリアです。

というわけで、もともとは女性であるヒロイン役が歌う曲なので、男性向けではないのですが、恐らく、当時はカストラートも演じていたであろうと思い、歌ってみました。

私はバロック歌いではないので、音の装飾は最小限にとどめました。
バロックの声楽作品が18世紀に衰退し終焉を迎えた原因の一つが、過度な装飾による楽曲の度を超えた変貌や、装飾を懲りすぎて歌い手の声のレベルが下がった為、等と大学時代の西洋音楽史で学んだことを思い出しました。
ただ、綺麗に装飾を付けられると、それはそれは煌びやかになりますし、何事も程度なのでしょうけど、僕も少し勉強してみたいなと思いました。

では、お楽しみ下さい。