ぶどう

サーファー、教える仕事、猫好き。

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マガジン

  • 新型コロナウィルスのメッセージを読む

    • 16本

    2020年4月半ばから6月下旬にかけて、コロナ禍の閉塞状況の中で、自分が今、何を経験しているのかを言葉で共有する講座「新型コロナウィルスのメッセージを読む」を開催。 全国からの参加メンバー6人それぞれが自分の思いを文章にし、読み合い、聞き合いました。 その記録として、それぞれの文章をここに残していきます

最近の記事

白い猫の話

今日は実家に行って、風通しをしてきました。 去年の末、母が亡くなって以来誰も住んでいなかったので、風を入れておきたかったからです。今年はよく雨が降ったし、誰も住んでいない家は湿気で痛むと聞いたからです。 カーテンを開けて家中の窓を開け放ちました。倉庫の扉も開けて、わずかに残っている荷物の段ボールにも、空気をあてます。 庭を見るといつのまにかまた木が大きくなっていて、あーまた刈らなくてはとぼんやり眺めていました。 そうだ、郵便受けもチラシが入らないように細工が必要だなと

    • 第4回「アフターコロナに忘れたくないこと」

      今回の講座の最後は、「アフターコロナに忘れたくないこと」という題で、この講座をしめくくる文章を書くことになった。いつにもまして、筆が進まない。書こうと思うと、苦しいような気持ちになる。少し前は、書くことで気持ちが整理でき、すっきりしたような気持ちになったし、書きたい気持ちの方がまさっていた。なぜだろうか。 6月19日を境に、私の住む地域は、県を越えての移動自粛が解除された。それとともに、近隣の車の交通量が目に見えて増えた。友人たちも、インスタグラムにレジャーに出かける様子を

      • コロナウイルスはわたし(たち)に何を伝えに来たと思うか?

        先週の講座を受けて、沢部さんがウイルスになってみたら陽気だったと言っていたのを聞いて、そんな考え方もあるのかとびっくりした。ウイルスに意志などないから、メッセージなど伝えられるはずじゃないじゃないか、と思っていたが、逆の立場で考えるのも楽しそうだった。そうか、ウイルスだったら、この人間社会はどう見えるのかな、ちょっと想像してみようと思った。 私がウイルスだったら、飛行機や船でグローバルに人が動いてくれるのは、どこへでも行けるので大変好ましかった。また、満員電車に乗って、通勤

        • わたし(たち)はコロナウイルスからどんな影響を受けているか?

          新型コロナウイルスの感染拡大という事態を受けて、自分のこれまでの考え方に変化があったか、価値観を揺すぶられるような経験があったか、と考えてみると、確かに大きなインパクトはあったと思うが、がらりと価値観が変わったかというとそうでもないかなと思った。 自分にとっては、東日本大震災とそれにともなう原発事故のほうが、遥かに大きな衝撃で、考え方や価値観が二度と元には戻らないほど大きく変わったと思うからだ。このときは、政治やエネルギー問題、自然環境の保護という大切なことについて、これま

        白い猫の話

        • 第4回「アフターコロナに忘れたくないこと」

        • コロナウイルスはわたし(たち)に何を伝えに来たと思うか?

        • わたし(たち)はコロナウイルスからどんな影響を受けているか?

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        • 新型コロナウィルスのメッセージを読む
          16本

        記事

          新型コロナウイルスを知って以来、わたしは何を体験してきたか?

          新型コロナウルスの感染が拡大していって、わたしが体験したことをひとことで言うなら、それは息苦しさである。 その息苦しさは、ひとつには生理的な面での息苦しさで、もともと喘息やアレルギーを持っているため、たとえばマスクをするとさらに息苦しさがつのるからだ。また、歯科治療のときは、椅子を倒されると気道が狭くなり、普段から息苦しいのだが、今回の件で感染防止のため歯科ではゴムのカバーを口にはめて治療が行われたので、溺れるような息苦しさであった。不安障害の気もあるので、逃げられない状況

          新型コロナウイルスを知って以来、わたしは何を体験してきたか?