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尾道ぶらり旅

尾道に移住した友人を訪ねて、尾道の街に初めて行って来ました。友人に案内してもらいながら、あるいは一人でぶらぶらしながら街を歩いてたんですが、何か不思議な魅力のある街でした。それはどこにあるんだろうと考えながらメモしておきたいと思います。

商店街と路地

JR尾道駅から少し東に歩くと商店街がありました。どこの地方都市の商店街でもみられるように寂れつつありますが、まだ生きている店もあり、あるいはリニューアルして新規に営業している店もあり、特に2階の意匠がユニークな建物が多くて興味を惹かれました。全く統一されていなくてそれぞれに個性を競っているようで商店街が全盛の頃はどうだったんだろうと空想したくなりました。こういう建築も新しい店として成り立たなくなると少しづづなくなっていくと空想することもできなくなるなと思いました。商店街を歩いていると左右に見える路地もいい感じです。東に向かって歩いて右手の路地の先には海があり、左手の先には線路と山が見える感じがいいですね。

商店街を抜けて、街中を歩いてみると、また建物がレトロでいい感じの店がそこらにあって、中には営業している店もあるのがいいですね。下の写真の店も前を通った時はお休みでしたが、まだ現役で営業中でした。こんな店でゆったり流れる時間を過ごすのも贅沢な時間の過ごし方かなと思ったりします。

純喫茶ポエム

尾道は、映画の舞台にもなっていて、特に有名なのが小津安二郎監督の『東京物語』です。ふらっと立ち寄った「おのみち映画資料館」では、『東京物語』などの小津安二郎作品の紹介映像や尾道の街の歴史がわかる映像などが上映されていて、かつての尾道の風景を観ることができました。『東京物語』はだいぶ以前に観たきりですが、また観なおしてみたいと思いました。映像でその当時が撮影されると今の景色を見ながら当時にタイムスリップして街の景色を楽しめるというところも良いです。

お寺・神社と猫たち

商店街から離れて、線路を渡り山側に行くと、そこには沢山のお寺や神社があります。それぞれのお寺と神社の距離が近くて、割と短い時間で色々廻れますし、適度に運動しながら時々お寺や神社で休憩をしている感じです。今回訪れたのは、山門の大きな草履が印象に残った西國寺、高台から尾道の街から海までを一望できる千光寺、五百羅漢が特に圧巻だった天寧寺、艮神社、御袖天満宮、鳩に餌をやってると飢えた鳩たちが飛びかかってきた浄土寺、そして浄土寺の横にある海龍寺です。

天寧寺

ロープウェイでも行ける千光寺は、観光客も多いですが、それ以外のお寺や神社はそれほど観光客がいなかったですが、それぞれに歴史があり、入り口にご自由にお入りくださいとあるお寺には、少しお邪魔してしばし静かな時間を過ごしました。静かで穏やかな空間でゆっくりするとまた元気が出て次へ歩いて行こうという気になります。ただ、蚊は多くて結構刺されました。虫よけ対策は必要ですね。

島に渡って海岸線を楽しむ

次の日は、あいにくの雨だったので、友人に車で向島を案内してもらいました。天気がよければ、自転車でサイクリングするのも楽しそうです。尾道の沖にはたくさんの島があり、芸予諸島と呼ばれていますが、ここはかつて村上海賊がいた場所でもあります。今回は天気も悪いし、時間もなかったので廻れなかったのですが、たくさんの島に村上海賊の城跡やお寺や神社があり、日本遺産になっています。またの機会にゆっくり廻ってみたいと思います。

向島の海岸にて

向島で一休みしたのは、『喫茶ニワトコ』、ここのお隣にはクリの文具さんがあって、運営されている栗本綾子さんは、向島限定情報島ガジン『Sima-sima』を刊行されていたりします。ここでSima-simaの最新刊を頂きました。今度来た時にはこの情報を使って島のスポットを巡るのも良いなと思いました。

今回の旅では十分に廻れなかったですが、逆に次にはここをもっとゆっくり廻って深堀したいなと思ったものが色々あって、尾道、なかなか深いです。


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